平成21年 9月 21日  NO.206

出産育児一時金42万円に

10月1日より、出産育児一時金が、これまでの38万円から4万円引き上げられ、42万円になります。
これは、今年1月に行われた、我が国における分娩費用の実態調査において、正常分娩での分娩費用の全国平均が約42万円との結果を考慮して決められたものです。

ところで、分娩は、結果的に正常分娩であっても、その経過中は、異常所見を見逃さないために、医師、助産師、看護師が、分娩を注意深く監視していく必要があります。それは、数日に及ぶこともあります。そして、帝王切開を含めた母児の救急処置の可能性が高まれば、手術や異常処置の準備、応援の産科医、小児科医、麻酔科医、他の看護スタッフ等の確保や拘束も必要となってきます。こういった、現在の分娩費用には含まれない人件費等を計算に入れると、適正な分娩費用は、50〜60万円と見積もられています。現在の分娩費用が高いと思われている方もいらっしゃるかと思いますが、こういった点も御理解いただければと思います。

出産育児一時金の直接支払制度につきましては、別掲の院内掲示のとおりです。妊婦さんにとって、多額の出産費用を準備しなくてすみますので、ご希望の方はぜひご利用ください。ただし、保険に加入していることが絶対条件ですので、再三、保険証の確認をさせていただきますが、ご了承ください。