平成22年 3月 8日  NO.218

1976gの赤ちゃん無事退院

3月に入って、あれだけ積っていた雪も一気に消え、冬も終わりに近づいた感じがしてきました。今週は、また少し寒さがぶり返しそうですが、春は確実に近づいてきています。そして、4月に入れば、もう観桜会です。

さて、当院では、今年に入って、1月、2月のふた月で、70人の赤ちゃんが生まれましたが、早産が多く、36週台が4人、35週台が2人の計6人の早産児が生まれました。いずれも、生後の経過は順調で、県立中央病院のNICUのお世話になることなく、当院で管理を行い、全員無事退院しました。中でも、2月12日に36週3日で生まれた赤ちゃんは、体重が1976gと、2000gに満たない大きさでした。通常、当院では、推定体重が2000g未満の場合、小児科の管理を前提に、分娩前に、主に県立中央病院に母体搬送しています。しかし、今回の場合、推定体重が2000g以上あったこと、分娩が急速に進行したことから、当院で分娩となり、また、生まれた赤ちゃんの状態がよかったことから、当院で管理しました。点滴を生後3日間、保育器で生後4日目まで過ごしましたが、経過順調で、生後16日目に2374gとなり無事退院となりました。

当院で、2000g未満で生まれて、退院まで管理したのは、これが2例目ですが、いずれも、赤ちゃんの全身状態が良好で、また、他の新生児が少ない時期で、この赤ちゃんを十分観察できる余裕があったという好条件が重なったおかげでした。それよりもまず、早産にならないような指導、管理をしっかりやっていきたいと思います。