平成22年 5月 3日  NO.222

緊急帝王切開

例年になく寒い春が続いていましたが、ようやく気温も平年並みになりました。今年は、天候にめぐまれた絶好のゴールデンウィークになりそうです。

ここ2週間ほど、当院では、緊急帝王切開が続き、忙しく、あわただしい日々でしたが、ようやく落ち着きをとりもどし、手術をうけたお母さんや赤ちゃんの状態も良好のようです。

ところで、帝王切開には、予定帝王切開と緊急帝王切開があります。骨盤位や、前回帝王切開などで、あらかじめ日時を決めて、陣痛が来る前に行うのが予定帝王切開で、一方、分娩経過中に、分娩が進まなくなったり、胎児の状態が思わしくない場合などに直ちに方針を切り替えて行うのが緊急帝王切開です。いったん緊急帝王切開を行うとになると、特に夜間はスタッフの人数が足りないので、まずスタッフを呼び出します。そして、手術の説明や点滴などの前処置、手術室の準備等を行いますので、手術決定から赤ちゃんの娩出まで1時間くらいはかかります。もちろん手術ですから、準備は11つ慎重に行わねばなりませんが、1分でも1秒でも早く赤ちゃんを娩出させる必要もあり、強い緊張をしいられます。ですが、手術が終わって母児の元気な姿をみると疲れも吹っ飛びます。

緊急帝王切開は、少ないに越したことはありませんが、いつでもできる準備はしています。