平成23年 10月 17日  NO.260

10年の節目

10月8日(土)、リージョンプラザ上越において、当院の開院10周年記念講演会を開催いたしました。

当日は、200名以上の方々にお集まりいただき、皆さん熱心に聞いていかれました。

まずは、当院で出産された2人の方の体験談で始まりました。

沢田真紀さんは、上越ケーブルビジョンにお勤めで、働きながら2人のお子さんを出産し、現在も働きながら、子育て中です。2回の妊娠、出産、そして子育てを経験し、苦労しながらも、御自身の中に母親としての自覚が生まれ、また、周囲の理解も得られるようになり、職場での労働時間の配慮や御主人の育児への協力などの変化についてお話しいただきました。横山寿美子さんは、クロスカントリースキーの元オリンピック選手ですが、外国のトップクラスの選手をみると、妊娠、出産、子育てをしながらも競技を続け、トップレベルを維持している人が多いこと、またその環境が整っていること、しかし、日本ではそれが不充分であること。御自身の体験では、お二人の出産直後にお子さんを最初に抱いた時の気持ちなどをお話しいただきました。

特別講演には、新潟大学産婦人科教授、田中憲一先生をお招きし、現在の日本における少子化、出産年齢の高齢化の問題をあげ、その対策として、産みやすくするための職場環境の改善や経済面の援助などが行われつつあること。また、日本のお産の歴史についても話され、日本が現在、世界最高の医療水準にあり、安心してお産ができる環境に至る過程についてもお話しくださいました。