11月4日 No.28

胎児血流計測について
当院の妊婦健診では、毎回超音波(エコー)検査を行い、胎児の発育の具合や、羊水量等をチェックしていますが、妊娠35週以降には、胎児血流計測も行っています。
これは胎児の血液の流れをエコー画面上に色をつけて表示するとともに、血液の流れの速さを計測し、血液の流れがスムーズかどうかをみる検査です。

測る場所は、臍帯(へその緒)の動脈、胎児の脳内の動脈、母体の子宮へむかう動脈(子宮動脈)などがありますが、当院では まず臍帯の動脈をチェックし、これで異常がみられれば他の場所も調べる様にしています。

この検査の目的は、今後 胎児の具合が悪くなる(胎児仮死)可能性があるかどうかを予測することです。胎児の具合が悪い(胎児仮死)かどうかは、胎児心拍監視装置(胎児心拍数を連続して計測し 記録する装置)をみて判断するのですが、胎児血流計測では、これを前もって知ることが可能です。ですから、胎児血流計測で異常が出た場合は、すぐに帝王切開等で 赤ちゃんを産ませてあげる、という必要はないのですが、胎児心拍監視装置等で 注意深く胎児の具合をみていく必要があります。


来年4月までの分娩予約はいっぱいになりました。御了承ください。