平成24年 9月 3日  NO.283

9月に入りました

9月に入りました。残暑厳しく、というよりも、日中の気温は35度近くまで上がり、まだ夏真っ盛りのようです。それでも、日一日と、日の出は遅く、日の入りは早くなり、空を見上げると、秋の雲となってきました。先日、山あいで多くの赤トンボが飛び交っているのが見られました。過ごしやすい秋はもうすぐです。

新聞報道などで、妊婦さんの血液を用いて、胎児のダウン症を含めた染色体異常を調べる出生前診断の臨床研究がはじまることが報じられています。当院では、現在、高齢(おもに40歳以上)の妊婦さんなど胎児のダウン症のリスクが通常より高い人で染色体異常の検査を希望する方には、長岡中央綜合病院の遺伝外来を紹介しています。そこで、カウンセリングを行ったうえで、羊水検査をしていただいています。新潟県内では、ほかに新潟大学病院に遺伝外来があります。今後、妊婦さんの血液検査でダウン症の診断が可能になると、従来の羊水検査に比べ、検査が簡便になり、また、検査による流産のリスクはなくなりますが、カウンセリングの必要性は変わりませんので、おそらく、これまで通り遺伝外来を受診し、カウンセリングを行ったうえでの検査となると思われます。臨床研究が終わり、産婦人科学会から一定の指針が発表されましたら、また改めてお知らせします。