平成15年3月3日  NO.36

胎児心拍監視装置について
外来での妊婦健診時に、あるいは分娩進行中に、お腹の中の赤ちゃんの具合を知るため、胎児心拍数を連続的に監視し、記録する装置で、皆さんもよく御存知かと思います。これによって、お腹の赤ちゃんが 特に低酸素状態で具合の悪い状態ではないかを監視します。
外来において(陣痛のない時)は、まず胎児心拍数が適正な範囲(通常 1分間 110〜160拍)にあるかどうか、また、赤ちゃんが動いた時に、心拍数が一時的に早くなること(一過性頻脈)があるかどうかなどで赤ちゃんの具合を判断します。
分娩進行中は、上記に加え、子宮収縮時に心拍数が下降するかどうか、また、下降する時は、その程度で赤ちゃんの状態を判断します。
そして、外来において この検査で異常がある時は、後日改めて検査したり、または入院して 厳重な管理を必要とすることもあります。
分娩進行中においては、この検査で異常があれば、その異常の程度に応じて、すぐに帝王切開となったり、吸引分娩を行ったりする事もあります。したがって、分娩経過中に分娩方針を決定する 重要な検査ですので、装着していると多少窮屈ですが、御理解いただきたいと思います。

本年3月・4月・6月・7月・9月の分娩予約は締め切らせていただきました。
御了承ください。