平成15年6月9日  NO.43

カタカナ語(2)
前回に引き続いて今回も 我々医療従事者がふだん何げなく使うカタカナ語を紹介します。今回は カタカナ語化している英語の略語を挙げてみました。これによって 皆様との間の理解のギャップを少しでも埋められればと思います。
まずは当院にも設置されているLDR(Labor,delivery,recovery)。これは 陣痛室、分娩室、回復室を一体化し、分娩前後を一部屋ですごすシステムです。
もしも小さい子が生まれて 厳重な管理が必要な場合は、NICU(Neonatal intensive care unit)でみてもらう事になります。上越地域では、県立中央病院の小児科にあります。
エコー所見では 胎児の大きさをみるのに、CRL(Crown-rump length):胎児頭殿長やBPD(Biparietal diameter):胎児児頭大横径を測ったりします。そして 発育の不良な状態をIUGR(Intrauterine growth retardation)とよびます。
妊娠末期では外来でNST(Non stress test)という検査を行います。これは胎児心拍数を連続的に記録し、胎児の状態をみる検査です。
赤ちゃんが大きすぎて経腟分娩できない状態をCPD(Cephalopelvic disproportion)といい、この場合帝王切開となります。
更年期障害や、卵巣機能不全のある人にはHRT(Hormone replacement therapy):ホルモン補充療法をおこないます。不妊症の治療はまずBBT(Basal body temperature):基礎体温をとることから始めます。そしてHCG(Human chorionic gonadotropin)というホルモンを注射したりします。

まだまだたくさんありますが、外来診療等で 意味のわからないカタカナ語、略語を耳にしたら、すぐに聞いてください。