平成15年7月21日  NO.46

もうすぐ梅雨明け、そして暑い夏がやってきます。上越祭りもはじまります。妊婦さんは騒ぎすぎないようにして下さい。

妊娠中毒症について
妊娠中毒症は妊娠中期以降に出現し、軽症のものも含めると、妊婦さんの約1割にかかわってくる、身近で かつ重要な病気です。
高血圧、蛋白尿、浮腫が症状としてあらわれてきますが、いったん発症するともとにもどる(治る)ことはなく、妊娠を終了させる(分娩を終了する)ことでしか解決法はありません。
また、合併症として、胎盤早期剥離、子癇(けいれん発作)、肺水腫、肝臓や腎臓の機能障害、血液の凝固異常、そして 胎児の発育不良や子宮内胎児死亡等、母児 両方の生命にかかわってくる事態もおこってくる事があり、母児の厳重な監視が必要になります。
そして、まだ妊娠週数が早い場合は、重症化するのを防ぎ、妊娠の継続をはかるようにし、胎児が生まれてもよい時期になったら 分娩誘発や、帝王切開等で分娩を終了させる事を考慮します。
ですから、妊娠中毒症に関しては、その発症の予防が一番大事で、規則正しい生活と食事の管理、そして軽度の運動が勧められます。
また、妊娠中毒症の症状が出はじめたら、安静と心身のストレスをさけることが必要となります。