平成15年8月4日  NO.47
夏本番、海へ山へのシーズンとなりました。今年は 梅雨明けが遅かった分、少し短めの夏となりますが、十分満喫して下さい。
尚、当院では お盆休みのため13〜15日は外来休診とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

分娩第T期
分娩第T期とは、陣痛がはじまってから子宮口が全開大し いきみはじめるまでの期間をいいます。この時期は陣痛がどんどん強くなり、この痛みに対して不安や緊張感が強くなると かえって疲労度が増し、分娩の進行が妨げられます。
この分娩第T期をいかにリラックスしてすごせるかに お産のうまくいくかどうかがかかっています。そのために、精神的な援助を行い、不安をとり除いたり、理学的な方法で体に刺激を加え、痛みの閾値を高くする などといったことが一般に行われています。また、ラマーズ法、ソフロロジー式分娩、リープ法などといった精神活動に基づく産痛緩和法が知られています。
分娩第T期の所要時間の平均は、初産婦で10〜12時間、経産婦で4〜6時間くらいで、これより長い 短いで、一般に安産 難産、という言葉を使います。
しかし、いくら分娩時間が短くても、陣痛が強すぎて 本人にとっては長く感じられたのであれば、これは安産ではなく、逆に分娩までに長時間を要しても、その間をリラックスしてすごせて、本人が満足したお産ができれば、本人にとっては安産といえるでしょう。
現在妊娠中の方は、分娩第T期のリラックスの仕方を 今のうちにいろいろ勉強し、本番でぜひ試してみてください。