平成15年10月27日  NO.53

陣痛誘発、促進について
分娩が始まる前に人工的に陣痛をおこさせようとする事を 陣痛誘発といい、分娩が始まってからなかなかお産が進まないような場合に陣痛を強める事を 陣痛促進といいます。
陣痛誘発、促進剤を使うというと抵抗を感じる人もいらっしゃるかと思いますが、必要な時に適切な方法で使用すると、お産の貴重な手助けとなります。
陣痛誘発を行う場合というのは、@妊娠中毒症等により、これ以上妊娠を続けることが母または胎児の状態を悪くするような時、A予定日をすぎても(当院では予定日を1週間以上すぎても)陣痛が始まらない場合、等です。方法としては 子宮収縮剤の内服あるいは点滴ですが、その時の子宮口の開大の状態等により使い分けます。
陣痛促進は、陣痛が弱くてお産の進行が滞ってしまった場合に行いますが、こちらは子宮収縮剤を点滴します。
いずれも子宮収縮剤を使う場合は 必ず、本人や御家族と相談して、納得していただいた上で使用します。また、子宮収縮剤を点滴する場合は、必ず自動輸液ポンプを用いて点滴速度を調節し、胎児心拍数や子宮収縮をモニターしながら、十分安全に留意して行います。

当院でお産をされた方に、退院時、入院のスケジュール・スタッフの対応等に関するアンケートを行っています。貴重な御意見をいただき、ありがとうございます。
近いうちにそれらをまとめて、報告させていただきます。