平成15年12月8日  NO.56

吸引分娩について
分娩第U期、すなわち 子宮口が全開し いきみ始めてから、赤ちゃんを急いで娩出させる必要が生じた時に行われるのが、吸引分娩です。
実際にどんな場合があるかというと、@胎児心拍数が下降し、赤ちゃんが仮死状態となる危険性があり、早く娩出したい場合、A母体に心臓病や妊娠中毒症があって、いきむ時間をなるべく短くしたい場合、B陣痛が弱かったり、胎児に回旋異常等があり、赤ちゃんの頭がすぐそこにあるのに なかなか児娩出に至らない場合、等です。こういった場合に、赤ちゃんの頭にカップを装着し、陰圧をかけて吸引しながら、陣痛発作にあわせて?引します。通常、1〜3回ほどの?引で娩出します。お腹の上から押してやる(クリステレル圧出法)をいっしょに行う場合もあります。また、吸引分娩で生まれた赤ちゃんの頭には、時々頭血腫というこぶのようなものができる事があります。これは、自然にひいてなおっていきますので、御心配なさらないで下さい。

今年もあとわずか
イラク問題で日本国全体が悩みながら終わりそうな2003年ですが、我々には アルビレックス新潟J1昇格という明るい話題もありました。来年は1つでも明るい話題が増えることを祈っています。
さて、当院の外来は、12月30日(火)が最終日で、通常より早い午後4時に終了させていただきます。新年は、1月4日が日曜日であるため、1月5日(月)より開始させていただきます。お間違いのないよう、よろしくお願いいたします。