平成16年6月7日 NO.69

1932gの赤ちゃん 無事退院
当院で5月16日に1932gで生まれた赤ちゃんが、先日 生後19日目でめでたく退院しました。当院で2000g未満で生まれた新生児を退院まで管理したのは、これが初めてです。ここに至るにはいくつかの好条件が重なり、また何といっても家族の協力と赤ちゃん本人のがんばりがあったからです。
当院では、早産が予想される場合、あるいは児の推定体重が2000gに満たないと予想される場合には、分娩前に母体搬送という形で県立中央病院等へ転院していただき、そこで小児科の先生の立合いとNICU(新生児集中管理室)の準備のもとで出産していただいています。今回の場合は、週数は38週をこえていたこと、エコーでの推定体重は2000g以上と予想されたことから、当院で分娩し、管理する方針でお産をむかえました。生まれた赤ちゃんは2000gに満たない体重でしたが、全身状態良好であったため、当院でできる所まで管理しようということになりました。呼吸状態は良好で 酸素投与を必要とせず、最初は保育器内で保温しながら点滴で栄養を開始しましたが、最初から自分の口で上手に飲め、3日間で点滴をやめることができました。8日目には、保育器を出て、その後も感染症などの合併症もなく19日目に2342gになり退院となりました。
入院中は、お母さんが連日 母乳を運び、院内では直接授乳していました。また、お父さんやお子さんも何度も会いにきてくれました。
これからもすくすく成長してくれる様、スタッフ一同応援していきます。