平成16年8月2日 NO.73
暑中お見舞い申し上げます。熱中症、そして夜間の冷房にご注意を!!

妊娠と風疹感染
皆さん 御存知のように、妊娠初期に風疹にかかると、赤ちゃんに白内障などの眼症状、心奇形、難聴などを伴った先天性風疹症候群(CRS)が発生するおそれがあります。特に、妊娠10週までにかかると 高率にCRSが発生しますが、妊娠18週以降の感染では まず心配いりません。
風疹は一度かかったり、ワクチンを接種すると抗体ができます。当院を含め、妊娠初期の血液検査で風疹抗体価を調べますので、抗体があるかないかを知ることができます。また、一度ワクチン接種を受けても、抗体価が低下し 再感染するおそれもあるので、自分の抗体価を確認しましょう。抗体がない場合は、風疹にかかっている人との接触をさける様にし、また、お産がおわったら ワクチン接種を受けた方がよいでしょう。特に、1979年〜1987年生まれの世代では、ワクチン接種率が約60%と低いので、この年代の人で、ワクチン接種したか不明の人は、あらかじめ妊娠する前に調べておくのもよいでしょう。