平成16年9月27日 NO.77

プラス思考
イチローがアメリカ メジャーリーグで、シーズン最多安打に挑戦しています。毎日、昼時の衛星中継をワクワクしながら見ています。今週中にも新記録を達成してくれるででしょう。
また、今年の夏のアテネオリンピックでは、日本の選手が大活躍し、多くの金メダリストが誕生しました。彼らに共通しているのは、もって生まれた資質、人並みはずれた努力もさることながら、考え方がプラス思考で、常に物事を前向きに考えているということです。また、そうするためのメンタルトレーニングが、通常のトレーニングの一環として行われるようになってきました。
プラス思考がよい結果をもたらすのは、スポーツだけではなく 日常のあらゆる事にあてはまります。医療においても 昔から“病は気から”といわれているように、気の持ち方次第で病気に対する、予防、治療効果が期待できます。日常生活における前向きな考え方、姿勢により、体の中のホルモンや神経伝達物質等の分泌が促され、体内の免疫機構がより活性化されるためと考えられています。
妊婦さんにおいても、お産の時は 陣痛を前向きにとらえていく事が必要です。痛みに対する不安や 分娩進行に対するあせりは、有効な陣痛が来にくくなり、お産のすすみが悪くなります。やがてむかえる新しい生命の誕生を 頭にえがきながら、そこに向かって一歩一歩近づけてくれる陣痛を リラックスして受け入れることによって、分娩の進みもよくなり、自分でも納得のいくよいお産が可能になります。