平成17年1月17日  NO.85

感染症を吹きとばせ!!
年末におきたスマトラ島沖地震による津波で、死者は20万人を超えるともいわれています。今は、津波後の衛生環境の悪化に伴う 伝染病の蔓延が危惧され、それを防ぐための対策が緊急に施されています。
国内では、今年はまだ インフルエンザ流行のニュースは聞かれませんが、感染性胃腸炎が各地に広がりをみせ、特に高齢者では死亡者も出ています。
こういったすべての感染症に対しては、とにかく予防がどんな治療にも勝ります。外出から帰った時のうがい、手洗い、食事前や食物を扱う際の手洗いはとにかく徹底して行いましょう。さらに大事な事は、ふだんから体調を整え、外敵(病原体)に対する抵抗力をつけておくことです。
よく かぜ症状で外来を受診される方で、くすりにたよりすぎる方が多々見受けられます。かぜなどのウィルス疾患では、くすりは症状を少しやわらげるだけで 根本的には体の免疫力でなおさなければならないのですが、くすりが効かないとおっしゃる方の多くは、休養や栄養補給が十分なされていないようです。
まだまだ寒い季節が続きます。特に年度末で仕事の忙しい方や、受験生の方は、ちょっとした気の緩みからくる不摂生が命取りになってしまいます。感染症予防に万全を期して この冬を乗り切りましょう。