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2月後半のバーチャルネットトーク


平成14年2月16日 初めましてデェス。

二「こんなトコロまで引っぱり出さないでイイのデェス。ワタクシはバトルの行く末を視姦するのに忙しいのデェス」
氷「埋め合わせはするから、いいから出てきなさいって」

氷「はい、皆様こんにちは。氷見です。いろいろとお騒がせいたしました。こんな事態になって初めて頑張ってメールをもらって驚いています。わーい」

二「その“頑張ってメール”って表現やめるデェス。まるでネットバトルに負けて晒されまくって人格まで否定された上に『でも僕にはこんなにも応援してくれる人がいます』というはったりをしたいが為の自作自演に聞こえマァス。キズを広げる気デスカ?」

氷「ええっと、そんなつもりはないんだけど、でも事実だし、嬉しかったし……」

二「胡散臭い氷見の言葉なんて誰も信じないのデェス!

バギッ、と氷見の無言の一撃がニルの右頬に突き刺さった。

二「ヒィィィィ、イタイのデェス!しかもグーデェス。ワタクシのプリちーな顔を殴ったのデェス。このクソ女、酷いヤツデェス。自作自演と言われたくらいでオタオタするくせに暴力的なのはチキンだからデェス!」

氷「あんたねぇ、胡散臭いのはお互い様でしょうが。それよりも何よりも自己紹介ぐらいしたらどう?いきなりロシアンゲイだとかなんとか言われても、今まで見てくれてた人はともかく、初めての人はアンタを知らないんだからッ」

二「そんなものここを見ておけばイイのデェス。まだぜんぜん未完デスガ、アナタとの愛のメモリー、というかアナタがワタクシを撲殺しようとする日記デェス」

氷「っていうか、それをココで出すと言うことは元に戻る気ないわね?」

二「“元”ってなんのことだか分からないのデェス。あわよくばいろんなこと言及しても怒られないVNIっぽくキャラ付けしたいなんて考えてナイのデェス!」

氷「つまりアナタはかまくらさんの『さくらとちぃのテキストサイト論』の劣化コピーをしたい、と?」

二「何を言っているのか分からないデェス。テキストサイト論なんてワタクシがやってどうするのデスカ?いまさらドス恋さんリスペクト、かまくらさんリスペクトって叫ぶ意味がありまセェン。『アクセス乞食がッ』ってバカにされるだけデェス」

氷「あ、そう。で、何がしたいの?結局のところ?」

二「アナタ、自分が何者か分かってマスカ?」

 ――あ、と、氷見は小さく声を上げた。


氷「私は腐女子、あんたはゲイ――つまり」

 ニルは氷見の目を覗き込んで、にまッと笑った後、雰囲気作りのために沈んでいく夕日に向かって叫んだ。

二「二人してテキストサイトでハァハァするのデェス!

〜閉幕〜

平成14年2月17日 心が疲れちゃった。

二「801スレ見てたら氷見がおかしくなっちゃったのデェス。イヤ、もともとあのアマは頭も心もおかしかったんデス。今日は殴られないで済みそうなのデェス」

ふと、ニルは背後で冷たい空気が膨らむのを感じた。振り返ると寝ているはずの氷見が体を起こし、こちらを睨み付けている。

二「あやや、怖いのデェス。失敗したのデェス。と、言うことデスので、本日はワタクシの独白デェス」

氷「……まあ、いいわ……今日はなんかぐったりしてるけど、相づち位は打つわね」

二「テキ@801スレ750さんの意見は確かにその通りなのデェス。でもデスネ」

氷「ちょっと待って。それって、わざわざ語ることなの?」

二「分かりまセン。デモ、ワタクシは語っておきたいのデェス。まず750=763さんのご意見はその通りデェス。でもその論に至る段階ですが、750さん=744さんという図式を忘れてはいけないのデェス」

氷「ふーん」

二「そうデショ。744のレスである746の厨発言に、反応し返したのが750さんなわけですカラ、当然750さんは744さんデショ?」

氷「まあそうだけど」

二「で、750さんは発言763で『本当は自分でも嫌なのです。理解してる方に悪いし。荒しみたいだし』と仰られているのデスガ、750さんの発言744『腐女子って自分達で誇らしげに言ってるとこがキモイ』という一言は荒らしじゃないのデスカ?と問い詰めたいのデェス」

氷「でも750と763で明確に理由をいっているのだから、荒らしじゃないでしょう?」

二「違うのデェス。それは後からつけたものデェス。744の時は不特定且つ節度を弁えている弁えていないに関わらず、全ての腐女子に対する罵倒のはずデェス。これは763発言の『理解している方に悪い』という発言とは大きく矛盾しているのデェス」

氷「……」

二「さらに言うならデェス。『750』さんは763で、なぜ『744』と名乗らないのデスカ?自己の正当化をしたいがために、744の荒らし発言は自分でも失敗だったと思ったからではないのデスカ?本当に『重ね重ねお願い致します』というなら、最初から煽る必要はないのデェス」

氷「……私に発言する権利はないはね」

二「そんなものワタクシにだってナイのデェス。でも言うのデェス。以上の矛盾だらけの発言から考えていくと一つの結論が導かれるような気がしマァス」

氷「744=750=763は脊髄反射をごまかすために必死だったってこと?」

二「違うのデェス。そんなモノだとしたらココに書いていないのデェス。ワタクシの想像の翼はそのようなところでは収まらないのデェス。これはデスネ、その逆だと思うのデェス

氷「は?」

二「つまりデェス。744は荒らし野郎デェス。でも750=763さんは801に詳しく、節度ある常識人なのデェス。つまりデスネ。「744は750さんではない」という考えをした方が納得がいくのデェス」

氷「つまり――」

二「750さんは801スレの腐女子さんのどなたかではないか、と思うのデェス。たまたま現れた荒らしを利用して、最近ちょっとおかしい状態だった一部の腐女子の方を窘めようとしたとワタクシは思うのデェス。場が荒れるのを覚悟でテキストサイト@801という、芽生えたばかりのジャンルを絶やさないための布石を打ったカコイイオンナと思うのデェス」

氷「――」

二「いえ、ワタクシはそう思いたいのかもしれナイのデェス。とりあえず今日ワタクシが語りたかったチョットいい話はこれで終わりデェス。氷見サン、そう思って元気出すのデスヨ!ジョイヲー!ジョイヲー!」

ニルはポンッと氷見の肩に手を載せ、にっこりと微笑んだ。

氷「もしかして慰めてくれたの?」

二「……アナタが元気がないとワタクシチョト寂しいのデェス」

そう言ってニルは鼻の頭をポリポリと掻いた。頬が赤く染まっているのは夕日のせいだけではない。

氷「ありがとう、ニルくん」

二「いえ、どういたしまして――本当はテキサイ@801がなくなると読者がいなくなるようで怖いからデェス、とは口が裂けてもいえナイのデェス!

バギッと毎度のごとくテンプルに氷見の気持ちのよいストレートが食い込んだ。

氷「アンタ、聞こえてるっつーの!!どうして心にしまっておけないのーーーーーーーーー!!!」

二「ヒィッィィィィィィィ!怖いのデェス!氷見怖いのデェス」

だが、二人の顔は笑っていた。お互いの関係を慈しむかのように。

〜閉幕〜


平成14年2月18日 りにゅーある
氷「リニューアルとは心のリニューアル。こんにちは氷見です」
二「氷見サァン、大変デェス!管理人が突っ走ってマァス。その内さけばれちゃいそうデェス」

 ニルが慌てふためいて氷見の元に走り込んでくる。――廊下は静かに。

氷「なんて叫ばれるのよ?」
二「このアクセス乞食がッって叫ばれるのデェス!」

 氷見は呆れたように目を細めて鼻で笑った。

氷「今さら何を言ってるんだか。アクセス乞食なのは『デパチカグルメで見るテキストサイト論』なんてしょっぱいテキストサイト論を展開した頃からの話じゃないの」
二「そうデスガ……」

氷「それよりもなによりも、今まで懇意にしてくれてたサイト様へのリンクが張れなくなってしまった方が問題かと思うんだけど」
二「ウーン、ワタクシは管理人が作ろうとしているサイトの特性を考えると、今、張るのが得策とは思えないのデェス」

氷「でしょう?途中で『貴様のようなサイトと繋がっていることが不愉快だ』と言われるよりは、あらかじめ外して置いた方が、いいと思わない?」
二「そうデスネ――ッテ、氷見いったい何を考えているのデェス?もしかしてケルベロスサンのように大手様に喧嘩売って逝こうとデモ?もちろん“逝こう”は誤字じゃないデスヨ」

氷「アンタねぇ、この臆病な管理人がそんなこと出来ると思って?当然、デマゴーグさんの真似だって出来やしないわよ。あの人は一応当初の予定通り、ネットでハァハァしようと思っているだけよ。そう言う意味ではルミ姉さんに近いかもしれないけど、あそこまで人間が練られてないから」
二「いつでも誤魔化せるようにワタクシ達を使うわけデスネ。ウッ、管理人卑怯者デェス!」

氷「まあ、至近なハァハァは当然、ナミさんとイガラシさんのすれ違いなんだけど……」
二「ワタクシ的にはチョト残念デェス。ネガティブ剛掌波を見たかったのデェス。でも、またキット楽しませてくれるに違いナイのデェス」
氷「あれだけ引っ張ったのに――まるで絵に描いたようなすれ違いよね。でもあんな焦らし方も嫌いじゃないのよ、私」
二「氷見はサディストデスネ――放置プレイが好きなんデェス」

氷「うっさいわね!あー血が騒ぐなぁ、SSにしたいわねぇ」
二「やめておいた方が良いデェスヨ!――いろんな誤解が生まれそうデェス!」

氷「題名はそうね『焦がれる』って感じで。
Iたんはまるで乙女のように純粋な男の子、でもちょっとドジ。友達のM先輩が目の敵にしているN先輩が最近ちょっと気になっている。いろいろとラブコールを送ってみるモノの、N先輩はなぜかM先輩にラブコールを送るばかり。でも先週、去り際にN先輩は言った。「来週お前を犯す」と。ドキドキした。その一週間で一生懸命自分を磨いたが――N先輩の隣にいたのはWクンだった。苛立ちからお酒に手を出して――(*´Д`)ハァハァ」

二「氷、氷見サン、本気で言っているのデスカ?本気で書きたいのデスカ?間違いなくヤバいデスヨ」
氷「なんていうのかな、得意なのよ、こんな時事ネタSS。落としどころの見えたものは遊びもたくさん入れやすいしね――」

二「書く気デスカ……もう止めないのデェス。でもそれなりにキッチリしたモノをあげて欲しいのデェス」
氷「じゃ、明日の更新で」

 ヤバイのデェス、とニルはドキドキしながら宙を仰ぎ見た。そう、その行為は、やばい。だが氷見に点火されたSS書きの炎は、消すことが出来ないほど激しく燃えさかっていた。

〜一時閉幕〜

平成14年2月19日 えーっと、そりゃまずいんでないかい?
二「氷見……あなた変態デェス!」
氷「皆様、こんにちは、楽しい更新のお時間です」

必要以上に氷見は浮かれていた。だが、ニルには分かっている。その氷見の額に浮かぶ冷や汗の意味を。

二「できた小説読んだのデェス――アナタこのサイト潰す気ですか?」
氷「語尾がカタカナじゃないわよ、ニルくん……」

ごくんと息をのむ氷見。あまり過激にならないように気をつけたので、そう言った点では大丈夫だと思うけれど。

二「ワタクシはアナタがどれほど楽しんで書いたかは知っていマァス。すごくすごく楽しそうな顔をしていたのデェス。今日のお昼に、とあるパーティーに出席したときもトイレに隠れて書いていたコトも知っていマァス。代理あいさつの時にすら、物語を考えていたことも知っていマァス。デモデスネ」

 ガゥン、とニルの顔が前後に揺れた。氷見が真っ赤な顔で拳を握りしめている。

氷「ゴタクはいいのよ。殴るわよ」
二「ヒィッィィィィ。殴っておいて、“殴るわよ”もないデェス!相も変わらず殺す気デスカ?このクソ変態!」
氷「だまらっしゃい!」

 氷見はニルを一喝した。一喝した上で呼吸を整え正座した。

氷「管理人の皆様。特に今回はイガラシ様。貴方様をこの様な扱いをもって小説を書かせていただきましたこと、心よりお詫び申し上げます。ただ、この小説には私の貴方様への尊敬をつめさせていただきました。
この小説は真っ当な801ではありません。なぜなら私はバーチャルネット腐女子=パチモンだからです。腐女子の皆様とはとは全く別の生き物、思考と考えていただいて結構です。
私は腐女子の皆様ほどの覚悟はございませんが、この道を大好きな人間です。それもヤバイと仰られますでしょうが、重々自覚の上です。つまらぬVNFの心をお酌み取りの上、なにとぞ、ご容赦のほどを」
 
二「……氷見、怒られないように平身低頭デスネ。ワタクシからもお願いするのデェス。ペコリーノ」

氷「では皆様、私のつたない小説ではありますが、どうぞ、お読みください。どうか感想をメールか私のBBSに賜りますようよろしくお願い申し上げます」

第一回 テキストサイト系小説
「イガラシくんの独白」

〜閉幕〜

平成14年2月20日 結構全力だったけど。
二「読者様は正直デェス、こんにちは、ニルデェス」
氷「えーと、それよりも何よりもイガラシさんが休止したことの方が――」

ニルは氷見の肩にぽんと手を置いた。ごまかしちゃダメー、と目が如実に訴えている。

氷「はい。そうですねー。ごまかしちゃダメですねー。あっと普通に凹んでます。いや、なんていうのか難しいですね、小説を扱うというのは」
二「ようやく分かったのデスカ?ったく、まだまだケツの青いガキデェス

ガンッと氷見の裏拳がニルの鼻をへし折った。辺り一面にニルの鼻血が飛び散る。

二「ヒィィッィィィィッイタイ、イタイのデェス。お鼻がイタイのデェス」
氷「だまらっしゃい。扱う難しさは分かったけど、でもやめるなんて言ってないわよ」

二「氷見は相変わらずアクセス乞食デスネ――でも、そんなあなたも嫌いじゃないデェス」
氷「っていうか、アナタに好かれても心の底から嬉しくないと言うか、自己満足というか――」

そういいながらも、氷見の顔が少し赤みを帯びてきた。どうやら凹みから回復しつつあるようだ。

二「じゃあ、次はどのサイトでやおるわけなんデェス?」
氷「あ、ちょっと相談したいんだ。今度の小説はちょっと801とは方向を変えたいとおもっているんだけど」
二「ハァ?なんでデェス?」

ニルは首を傾げた。

氷「えっとねぇ、もう少し万人受けするような、というか、ひたすら頭を下げまくらなくてもいいようなSSも書きたいと思わない?」
二「ウーン――微妙な話デェス」
氷「あ、なんていうか、基本的に801ッぽいSSを通してテキストサイトを語ろうという基本コンセプトは変えるつもりはないの。ただ、やおる話というと男同士が基本だし――たとえばルミ姉さんも取り上げてみたい気がするの」

ニルは氷見の話にポンッと手を打った。

二「わかったのデェス!『ルミサンはテキストサイトのツェツェ』という氷見の持論を展開するために、デマゴーグ朕サン=ヤバイバとの組合わせで、旬がすこし過ぎたガオレンジャーネタ小説を書こうというのデスネ?さすがアクセス乞食デェス!」

氷「あーと、まあ、ものすごく端的に言うとその通りだけど。猫タンとか――」
二「わかってるのデスよ。そんな言い訳がましいコト言わなくテモ。氷見は『ルミサンはツェツェ』ってことが言いたいというのはよく分かっているつもりデスヨ」

ニルは一人で納得している。いや、そんなネタだけ言いたいワケじゃないけど、と氷見は思う。


氷「えーと、まあ、もう少しいろんな指向性を持ってもいいんじゃないかな、って指摘されて思ったりもした」
二「わかってマスヨ!『ルミサンはツェツェ』デスネ。あやや、なんデェスその手は?」

わかってるわよね――氷見の笑顔がコトの顛末を暗示していた。ニルも理解したのか、にっこりと笑って後ろへ飛んでいく。もちろん、氷見の水平三段突きを喰らったためである。

氷「ルミ姉さんはすっごく人気と実力があるんだからそんなこといっちゃダメ。っと、ふぅ、落ち着いた。とりあえず、そんな感じの物語を近日中にアップします。少し前に某所で盛んに語られていた脳×レンジャー系の話とは違います。どうぞよろしくお願い申し上げます」

氷見はニルの方をチラリと見る。どうやら起きあがってくる様子はない。

氷「あ、それから、人様のハンドルをあげるときは文中リンクをした方が見ている人に親切ですし公平ですよ、って貴重なご意見を貰ったので今日から文中リンクします。サイトの特性上、正しいかどうかはわからないですけど。では、また明日」

―――――――――― 一時閉幕 ―――――――――

ニルは幕が下がった後、顔を押さえたまま立ち上がった。殴られ役は大変だ。

二「なんていうか氷見の事務的な口調も好きデスヨ。まるでマキコ&ムネヲへの質問役を押しつけられた可哀想なジミントウの浅野サンのようデェス……」

氷「浅野さんって2chの政治板でヅラ疑惑がでていた人?」
二「そうデェス……可哀想デェス。どう見ても植毛なのに。ヅラ疑惑なんて可哀想デェス。バーチャルネットロシアンゲイ(VNRG)・ニルは浅野かつひと代議士を応援していマァス」

氷「あ、それがいいたいだけの幕間なわけね」
二「そうなのデェス。でわでわー」
平成14年2月21日 TVNTの行く先は?
二「まあ、なんと言うか、デェス」
氷「何と言わなくてもいいわよ、こんにちは、ばーちゃるねっととーくです」
二「あ、それ言いデスネ。同じく、ばーちゃるねっととーくデェス!」

氷「まあ私達の特徴と言えば、VNC(ばーちゃるねっときゃらくたー)がヨモヤマ話に花を咲かせるという点なんだけど」
二「トクチョーと言っても、それはすでにLLLサンがしっかりと確立しているのデェス。そもそも、会話型のサイトっていうのも結構昔から作られているのデェス。さらに、テキストサイトを801小説で表現しているのが、メーテルさんの萌塊なのデェス」
氷「そうなのよね。私達のサイトってよく考えるといろんなものをツマミ食いしましょサイトなわけよ。ツマミ食いは悪くないと思うんだけど――少し薄い気がしない?」

二「ワタクシがゲイを前面に打ちだしてないからデスカ?ロシア人なのにアメリカ人の口調だからデスカ?は!もしかしてワタクシを解雇する気デスネ!この不況の中でワタクシを路頭に迷わせる気デェス。氷見はひどいヤツデェス……」

ガンッと氷見はニルの頭をつかんで机の角に額を打ちつけた。ニルの額からロシア人らしい真っ白な血が噴き出している。

氷「あのね、あなたがゲイを前面に打ちだしたら、サイトが洒落にならないでしょう?どうせ、『鳥●先生抱いてほしいのデェス』とか抜かすつもりでしょ?あんたはそれくらいでちょうど良いのよ。そんなにゲイを前面に出したいなら、後ろのベッドで乳首をコリコリしてなさいって」

二「……氷、氷見サン、ワタクシの血が白いことにも触れず、何事も無かったように話を進めるのは……ヒィっィィィッなんでもないデェス、その目が怖いのデェス……分かったのデェス。コリコリしてるのデェス……」
 
 ニルはベッドに寝転ぶとコリコリと自分の乳首をいじりだした。

氷「まあ、本物のゲイの人は4時間ほどそうしていたらしいから、あなたもマターリとしてなさいよ。ったく」
二「……はふ……」
氷「ええっと、なんの話してたんだったのかな」
二「……サイトが薄いって……はうっ」

ニルの腰が弓なりに反り返る。

氷「ああ、そうそう。そこでね、少し変わった取り組みをしていこうと思うわけ」
二「あうっ……バカなことを言うもんじゃないのデェス。サイトが濃くなるのはその人の才能と技能と年月の積み重ねデェス……あぅッ……思いつきでなんとかなるほど、アナタにもワタクシにも才能はないのデェス……ンッ」

氷「えっと、私達二人は思いつきだけど?」
二「だから薄いのデェス……ンフっ……せめて3ヶ月はこの『バーチャルなネットの会話』のままで様子を見るのデェス……ハッ……それからでも遅くはないと思うのデェス……クッ」
氷「あんた、興奮している割にはまともな事を。――てゆーか、興奮したほうがまとも……」

二「ハァハァ……ど…うせ氷見のことだから、ワタクシが…キャ…昨日紹介した浅野勝人サンをヲチしたいとか抜かすつもりだった……ンンッ…ハァ…デショ?」
氷「う、図星。だって、あそこまで損な役をわざわざ引き受けてんのよしかも予算委員じゃないのに、当日わざわざ差し替えてまでして。浅野さんは今3期でしょ?副大臣や委員長には1期足りない……でも政調部会長(防衛部会長)はすでに2期の時にやっている……出世レース的にはやや早いけど自民党の最弱小派閥河野グループ。でも、政調会長麻生太郎センセとよくつるんでいるらしい。とても微妙な人なんだけど、この損な役を引き受けたために次の人事でどんな扱いを受けるか、ものすごく興味ない?」

ニルは乳首をいじるのをやめて体を起こした。

二「氷見サン、浅野センセの今後の動向で自民党がどんな人事をしているのか少し見える、と言うのはよくワカリマシタ……でもデスネ……いや、よしんばそれがバカ受けしたとしまショ。でも絶対浅野サンのところから抗議がくるのデェス。その時、『申し訳ありません』とでも言うのデスカ?なによりもデェス!」

ニルは胸元をさらけ出しながら、氷見に迫った。しかし氷見としては、ニルの乳首が真っ赤になっていたので笑いをこらえるのに必死だったが。

氷「な、なによりも?(ププ」
二「なによりもそんな話が面白がられるようなサイトではありまセェン。ヲチしたいなら2chででもしてなさいと言うのデェス」

氷「そうね……わかった。そうする。えっと、今日はこれで終わり?」
二「そうデェス。アナタが小説書かないのでこれで終わりデェス。でわでわ〜」
氷「うっ――」

――――――――――閉幕――――――――――

「ちょっと、なんで私があんなこと言われなきゃなんないの?」「ごめんなさいデェス」「だいたいアンタが言うべき台詞じゃなくって?浅野ネタのことは!」「そうなのデェス」「あれじゃ、私がバカみたいじゃないっ」「あぅ、でも今日の台本の意図はよく分かるのデェス」「どういう意図よ?」「ワタクシが言うよりもアナタが言った方が、本気でヲチしたいみたいで楽しいデェス」「だからコケにされていると、云々……」

などという会話が、この後されていたが、それはまた別の世界のお話。

平成14年2月22日 ルミ姉さんといっしょ。
二「こんにちは!ばーちゃるねっととーくデェス!」
氷「はー、つかれた。こんにちは、同じくバーチャルネットトークです」

氷見はゲッソリとした表情でニルを見遣った。

二「どうしたのデェス?なんかとっても疲れていそうな顔してマァス」
氷「あのねぇ。なんかアクセスがすごいのよ。えーと、もう、なんというか。で、今日も一生懸命頭を下げるわよ
二「よく分からないのデェス」

ニルは訝しげな顔をする。

氷「小説が上がったってことよ。今度は801系の話じゃないけど、もっと頭下げなきゃ噛みつかれちゃう。はい!ニルくんも一緒に!」
二「あ、確かにヤバイのデェス。氷見は絶対何も考えてナイのデェス。楽しければ何を書いてもいいと思っているのデェス」

パンとニルの顔がいい音を立てて真っ赤に染まる。

二「……氷見、少し優しい感じのびんたデシタ……ヒィィィィィィ!だからって角材は止めて欲しいのデェス!一生懸命頭下げるので許して欲しいデェス!」
氷「そう。頭を下げるわよ」

氷見は正座をし直すと、手を床について口上を張った。

氷「さて、皆様。今回はとくにルミ様――いえむしろ獄様。この様な扱いを持って小説を書かせていただきましたこと、誠に恐縮しております。しかし、私は貴方様方を貶めようなどと言う気持ちは更々ございません。なにとぞ洒落をご理解賜りお許し頂きますよう、心よりお願いを申し上げます」

二「ワタクシからもお願いするのデェス。ルミ姉さんのワザを借りるのデェス。ペコリーノ」

氷「では、私の新作小説をお読みください。今回は801モノではございません。これならば801に抵抗のある方にも楽しんでいただけるもの、と不遜ながら自画自賛しております。よろしくお願い申し上げます」

第二回 テキストサイト系小説
花のベロス組!


―――――――――――閉幕―――――――――――

氷「あげたわよ。一応」
二「お疲れさまデェス」
氷「えっと、毎度のことの幕間だけど、二点ほど」

 氷見はコホンと咳払いを一つして唾を飲み込んだ。 

氷「まず訂正。ルミ姉さんでガオレンジャーネタ小説をあげようと思っていたのですが、少し無理があるようです。ですから、急きょ今回のSSを持ち出させていただきました。ごめんなさい」
二「後一つはなんデェス?」
氷「えっと、次は、「ルミ姉さんはツェツェ」の件だけど。なんかルミ姉さんの掲示板で色々といわれているようですが、私としてはツェツェさんの年齢に絞ってイメージ作りをしておりました。ルミ姉さんにショッポイ悪の中間管理職というのはイメージはありません
二「氷見、そちらの方が失礼デェス
氷「えっと、私16才だし」
二「ウワッ卑怯者デェェェェス!!!!」
氷「ではではー」

平成14年2月23日 バッサリ
氷「こんにちは、バーチャルネットトーク……です。」
二「……同じくばーちゃるねっととーくデェス……」

二人はうずくまって地面をじっと見つめている。

氷「斬られちゃったね……」
二「斬られたのデェス……」
氷「バッサリだったね……」
二「これという形容がないくらいばっさりデェス……」

二人は天を仰ぎ見る。雨が降るわけではないが、やや雲行きがドンヨリとしている。

氷「たぶんアレって私のことよね……」
二「もちろんワタクシのことも入っていると思うのデェス。旧サイトの頃、最初にお世話になった人に斬られるのは痛いデェス……はっ!でも、ワタクシ達のことじゃないのかもシレナイのデェス!」

氷「『似非性癖を誇張して表現するのはカッコ悪』って思い当たる節がありすぎてって言うか、それってずばり私のことじゃないのさ……。他の人に言われるなら別に構わない――でも、他の誰でもない私の好きなサイトの私の好きな管理人さんに、そう言われて逝かずにおられるほど、私は厚顔じゃないの。逝ってきます」
二「ま、待つのデェス!逝くのは早いデェス」

氷「個性も何もないといわれて逝かずにおれますか?!私たちは個性が――もとい、個性だけが売り物のVNC(バーチャルネットキャラ)なのよ?
二「えっと、えっと――逝くしかないのデェス……」

氷「じゃ、逝ってきます」
二「――逝って来るのデェス」

二人はペコンと頭を下げた。二人の脇には一泊二日の旅行カバンが置いてあった。明日の夜までアディオスあみーご。

―――――― 一時閉幕 ―――――――

二人(私)に向けて言われたことではないのかもしれない。ただ、自分に思い当たる節がないわけでもない、というか脳髄にビンビン響いた。言われたことを真摯に受け止め反省はする。でも後戻りはもう出来ない。と、いうことでお許しくださいませ。
平成14年2月24日 閑話休題〜二人の破局〜
氷「こんにちは!バーチャルネットトークです」
二「同じくばーちゃるねっととーくデェス!」

氷見とニルの顔に精気が戻ってきている。まあ、アンリンクも当然フリーなので気にする必要もないと思っているらしい。

氷「今日、近所の漫画喫茶へいったのよ」
二「ワタクシも付いていったので知っているのデェス――半個室みたいなところなので、氷見は愚かにも8時間くらい漫画を読みふけっていたのデェス。ほんとに愚かな娘なのデェギャアァァァァァァァ」

どこからともなく降ってきた槍がニルの背中に突き刺さった。

二「ヒィィィイタイのデェス。死ぬのデェス!って、ワタナベサンの槍が、なぜこんなサイトに降ってくるのデェス!」
氷「あら、大変ね、ニルくん。恐らくきっと新しいモノが好きな誰かさんの仕業よ。普通の日記を書くなら、一応これくらいの小ネタは絡ませておかなきゃ、ネットトークをするサイトだものね!」
二「酷い話デェス」

氷「まあ、そんなことはいいのよ。それよりもペア個室を利用する人たちを見ていて少し笑っちゃった。だって男同士でラブソファに座って漫画とかゲームとかやってんのよ?もうね、お前らゲイかと。そりゃ萌えかと
二「――ワタクシは少し寂しかったのデェス。こんな腐れ娘とペアだなんて――せめて可愛い男の子ぷりーず!」

氷「は?アンタとペアにいつなったのよ?」
二「何を言っているのデェス。ワタクシ達は“心のペア”――デスヨ」
氷「あ、アンタバカなの?い、いいいったいどの口からそんな発言が――」

氷見の頬が朱に染まる。
ニルはゲイで娘に興味はない。氷見は腐女子だが、かといって男に興味がないわけではない。大きな弟のように思っていたニルだが、異性には変わりなく、いつも一緒にいる相手を意識してもおかしくはない――氷見にとって不幸な巡り合わせではあったが。


二「氷見、何を考えているのデェス?ワタクシはアナタへの興味なんてこれっぽっちもナイのデェス!惚れるなんて勘弁して欲しいデェス!」
氷「あ、あたしだってアンタを好きになるワケないでしょう?ばばば、バカにしないでよ!」

ぷいっと横を向く氷見だが、焦りを額に滲ませている。

氷「ちょ、ちょっと今日はあたし帰る。後は一人でやっておいて」

氷見は背中を向けて走り去っていく。

二「な、何を考えているのデェス!――あ、行ってしまったのデェス……しょうがナイのデェス。えっと、告知するのデェス。明日、テキストサイト系小説第三回をUPするのデェス。ネタ的には最近のハァハァネタより持ち出すと氷見は言ってたのデェス――とすると、あの人達しかいないのデェス。よろしくお願いするのデェス……」

そこまで告知してニルはふと思った。このまま氷見がどこかに行ってしまったらどうしようか、と。

――杞憂という言葉があるのデェス。デスガ……

ニルはそう呟いて自分の頭の中にある最悪の結果を思い浮かべ嘆息した。

――――――― 閉幕 ――――――
「ねえ、あの人、ちょっと心のバランス崩してない?」「してそうデェス」「話が少し散漫だし、だいたいなんであたしが純情ヲトメやらなきゃいけないのよ」「まあすっかり枯れているアナタには似つかわしくナイ役のデェス」「なんですって?」「まあそれよりもアナタは小説を一生懸命書くのデェス」「わかってるわよ。大丈夫、それなりのネタを持ってきてるから」「ならイイのデェ//〜ウンヌンカンヌン

などという会話が某所で交わされていたが、それはまた別の世界の話。
平成14年2月25日 何事もなかったかのように。
氷「こんにちは。バーチャルネットトークです」
二「同じくばーちゃるねっととーくデェス」

二人は何事もなかったかのように頭を下げた。だが、二人の距離が昨日のそれとは微妙に異なっている。

氷「あのね。なんていうか、私、預金が450万くらいあるワケよ。で、今度、私名義の家を建てることになってて、それを全て吐き出すって事態になっているの。で、なお且つ300万の負債を負うのよ。どうしたものかしらね」
二「酷い話デェス」

氷見の表情もニルの顔も微妙に強ばっているのが見て取れる。

氷「ちょっとブルーだけど、そんな感情の中で小説書くのも悪くないかなぁって、今日の小説を挙げました。少し違うのはそんな理由です」

24日 23:30
――ちょっと更新がおくれますので、一時この状態でUPします。ちょっと神経の使うネタなので。

25日 01:30
ダメでした。ひろゆき×西1chtvネタのSSというのは気を使いすぎます。もー。素直にひま×Taiの友情物語にしておけばよかった……。ダウンします。なんとか明日には。
平成14年2月26日 デマゴーグさん、だーいすき。
氷「こんにちは、バーチャルネットトークです」
二「同じく、ばーちゃるねっととーくデェス」

氷「さ、今日はデマゴーグさんの14/2/25の勅諭に迫っていきましょうか」
二「『さっ』て、今日はひろゆきサンと西サンの801小説をあげる予定のはずデスガ?」
氷「ま、そのことは置いておきましょう」

置いておくのデスカ?とニルの目が如実に語っていたが、氷見は黙って彼の目を見つめ返した。怒りが満ち満ちた目で、である。


氷「さ、いいわね、じゃ、デマゴーグさんの文章力勅諭について突っ込みましょうか」
二「突っ込む……801っぽいので許すのデェス」

ニルは頬を染めて肯いた。

氷「さて、まあ、結論から言うわね。前提を間違った論が、正しいことを言うはずはないのよ。と、いうことで良いんじゃないでしょうか」
二「よくないデェス。ワタクシの日本語読解力で理解できるように説明してほしいのデェス」
氷「えーと、『磁石はにはS極もN極もない』という前提で、磁石の特質について語っても意味をなさないってこと。詩的表現ならともかくね」
二「なんとなく分かるのデスガ……」

氷「えっとね、とりあえず文章力は造語だとおもいます。ただ、この言葉自体、すでに広く使われている言葉だからインチキ日本語と言ってしまうのはいかがかしら?まあ、それはいいのよ。言葉にインチキもクソもないってことを議論しても始まらないから。で、定義についてなんだけど、文章力という意味を考えた時、朕さんの言う通り、正確な定義は存在しないのよ

二「存在しないのデスカ?」
氷「これはね、ジャンルによって変わってくるものだから。ま、後で説明するから少し話を進めましょうか」
二「分かったのデェス」

氷「さっきも言ったけど論理的な文章において、前提となる事柄が間違っていれば、後に続く文章は間違っているはずなの。朕さんが『文章を用いて表現する力が文章力』と言っているんだけど、これは『哺乳類は人間である』と言っているのと同類のミスなの。哺乳類は人間と言う前提で、サルは人間ではないから哺乳類ではないと言っても意味がないでしょ」
二「部分しか捉えずにそれを全体だ、といっているということデスカ?」

氷「そういうこと。つまり、文章力というものは『表現する力』も含まれているけど、それがすべてじゃないということなのよ」
二「えーと、どういうことデスカ?」
氷「文章力にはその目的によって必要とされるものが違うわけです。たとえば、物語を書くときの文章力といったら表現力っていってもあながち間違いじゃない。ほら、朕さんの挙げた辞書にも書かれているもの。でもね」

氷見は一息はいた。

「例えば論文などでの文章力といえば、考えるための生活さんの考えるための文章力『研究という営みが,先人の積んだ礎にさらに石を積み上げることである以上,「読む」ことや「理解する」こと,さらには「まとめる」ことも,自分の研究を「書く」前提として必要になります。さらに,学問の世界の文章にはそれなりのルールがあり,それを無視して文章を書くことはできません。また,そもそも自分の読むべきもの,調べるべきことが何であるかを明確にするためには,基本的なリサーチの能力も必要です。ここではこれら一連の作業を,中心である「書く」ことに必要不可欠な能力,という位置づけで,「文章力」という言葉で代表させることにしました』と、述べられているように『表現力』という意味合いだけでは捉えられないこともあるワケよ」

二「氷見、少し権威主義的な引用デスガ、その通りデェス」
氷「で、さっき少し触れたけどジャンルによって文章力の定義が違うっていうのは、そういうことなのよ」
二「なるほど、なんとなく分かる気がするのデェス」

氷「さらに、これをネットに置き換えれば、ネタ日記にはネタ日記の文章力、日記には日記の文章力の定義があり、ニュース系にはニュース系の定義があるってことなの」
二「ろじぱらサンの文章力と無題サンの文章力、ちゆサンの文章力は全て定義が違うということデスカ?」

氷「そういうことでしょうね。私は思うのよ。いろいろ定義の別れる文章力だけど、あえて一言で言うとするなら『文章を用いて目的を達成する能力』ということじゃないのかしら?」
二「そんな気がするのデェス」

氷「それを『表現力』という言葉だけで語ろうとするから、あの勅諭はスタートから間違っているって言っているの。後のことについてはもう突っ込む必要はないでしょ?」
二「氷見、もしかして突っ込みたいのデスカ?」
氷「わかる?でもしないの」

苦笑しながら首を傾げる氷見にニルは詰め寄った。

二「氷見……デマゴーグさん嫌いデスカ?」
氷「あ、ああっと好きよ。あんたも好きでしょ?」
二「ハイ好きデェス……って言うか萌えてマァス。だからあんまり酷いこと言わないで欲しいのデェス……」

そう呟くとニルは目に涙を浮かべてジッとこっちを見ている。

氷「あ、あ、違うのよ。泣いちゃダメよ?えっとね、デマゴーグさんは2chに例えるとテキストサイト界の>>1さんなのよ」
二「え?どういうことデェス?」

氷「例えば2chにマサムネさんをハァハァするスレあるでしょう?でもここの>>1さんはそんな意図でスレを立てたのではなくて、アンチ無題で盛り上がりたかったのよ。でも意図とは違う方向に話がずれていったの。これは勅諭が意図せぬ影響を産んだときの話。で、勅諭が皆さんから自分の意図通りに好評価を受けたときは、『ピンチ』スレの>>1さんなの。無視されたときは駄スレ『最速千に到達する』スレみたいなものなのよ」

二「つまりネタスレ職人サンということデスカ?」

氷「そういうこと。しかも結構優秀なネタスレ職人さん。叩かれることも多いと思うけど、会心のネタを披露しうけた時の気持ちよさを知っている人なのよ。だから、私はデマゴーグさんが好きなの。誤解しちゃダメよ
二「フムー。ワタクシに向かって言っている気がしないのは良しとしまショ」

氷「まあ無題さんはすごく良識的にスレを育てつつ、あんまりな厨にたいしては『ウゼェ!』と叫んでしまう人。ルミ姉さんは現在は職人さんを育てるのが好きな人。ケルベロスさんは「終了〜」って書く人。ヘイブルさんはヲチ板の住人で、侍魂さんは田代祭りを開催した人、ロジパラさんは長い間良質なネタを供給し続ける人、萌魂さんは――」
二「801板に決まってるのデェス」
氷「ああ、そうね。そのものよね。絵日記でも書いてみようかさんとか、ちゃっとマスターさんは良質なAA職人さん」

二「ワタクシたちはなんでショ?
氷「……んーと。アスキーアートとか吉牛ネタを改変コピペする人かな……」
二「ウワッ、それ寂しすぎるのデェス」

氷「しかもそれがゼンッゼン受けないのよ。まいったねこりゃ、あーっはっはっは…は…は……
二「氷見、笑いが寂しすぎるのデェス」

二人の顔が暗くなった。

――――――――――――閉幕――――――――――――

「で、小説はどうしたのデスカ?」「出来ませんでした」「なぜデスカ?」「西さんの写真をあらためてみたら萌えませんでした」「なら、しょうがないデスネ」「しょうがないのよ。週アスに連載してた日記の絵だったら萌えなんだけど。楽しみにしてくれてた方へ。ペコリーノ」
と、酷く冷めた顔で会話がされたのはここだけの話。

平成14年2月27日 閑話休題

氷「こんにちは、バーチャルネットトークです」
二「同じく、ばーちゃるねっととーくデェス」

氷「今、話題のEMS運動機を買って来たよ!」
二「ナルホド。思春期後半戦の氷見は太りやすいのでダイエットするのデスネ」

氷見の目が光り、その光が空間を満たした。光がはじけ急速に集束する。光が収まった後、血だらけのニルがそこに横たわっていた。

氷「ふふん。さて、買ってきたのはコレ『マッスルトリマー』。言ってしまえば、電気を流して筋肉を繰り返し収縮させる運動器具です。7800円。お腹に当ててガンガン電気流しまくれば、労せずしてダイエットーって代物です。少しやりまくったのですが、今、筋肉痛でお腹が痛いです――ということは効くってことよね!ガンガンやりますよ。効果については後ほどご報告しちゃいますよ!」

ニ「なにが……起こったのデスカ……」

ニルが血だらけになりながら体を起こした。

氷「知らなくてイイコトよ。さ、今日はは少し趣向を変えて政治関係の話をしましょうか」
二「政治の話デスカ?お客様の95%は興味ない話のような気がするのデェス」

氷「得ダネ級の笑い話、でも?」
二「得ダネ、少しだけ聞いてみたい気がするのデェス……」

氷「小泉首相の息子さんの孝太郎くんのギャランティの問題が、今国会のどこぞの委員会の質問で取り上げられたのは記憶に新しいことだと思いますが、ニルくん覚えてるかな?」
二「……えっと、『孝太郎クンの発砲酒CMの5000万のギャランティは発砲酒増税見送りの報酬ではないか』と言うM主党の<1>代議士の質問デスネ?あ、ヤバイかもしれないので、少し伏せ字にしたのデェス!」

氷「あら、よく知ってるわね。その通りよ。しかも伏せ字になってないし!」
二「孝太郎クンが可愛いのでよく覚えているのデェス。小泉さんは『根も葉もない噂』とはねのけ、<1>代議士もその話題を取り下げた、あの一件デスネ」

氷「そうご名答、じゃ、なんで<1>代議士はその話題をそれ以上しなかったのかしら?分かる?」
二「――小泉首相に理があったからだと思うのデェス」

氷「そこからが政界こぼれ話その場に立ちあった政治関係者から聞いたので信頼性のある話なんだけど」
二「その話はやばそうデスヨ!氷見、現実世界で抹殺されまセンカ?!」

氷「ほーっほっほっほ。良いの。M主党の先生を笑いの種にする分には。やつらだって散々、森前首相を馬鹿にしたじゃない。汚く酷い、大衆迎合そのもののやり方で。私は大好きだったのに!それに大丈夫よ、政界的には些細で瑣末な話だから」
二「フーン」

氷「フーンて、あんた、逃げを打ってるわね。まあ、良いわ。少しずつ説明していきましょうか。まず最近少し影が薄いハマコーさん、覚えてるかしら」
二「政界の暴れ牛デスネ」

氷「そう、まあいろいろあって政治家をやめて政治評論家に転進したんだけど、最近テレビ局が彼を使わないのは真紀子批判を連発するかららしいのよ。局としても、真紀子みたいにバカ主婦に人気のある人の批判はよしてほしい、と思うらしいのよね」
二「まったくデスネ。思ってても口に出しちゃダメーってことデェス」

氷「ま、そんなハマコーさんは辞めてからも、ちょくちょく国会に顔を出しているらしいのよ。ちなみに元国会議員には元国会議員バッチが渡され、国会内を自由に歩くことが出来る特権があるのよ(語弊あり)。で、この質問があった日にハマコーさんは国会に出かけていったんだけど」
二「ホヘー、マメな人デェス」

氷「で、ハマコーさん、<1>代議士がGミントウ時代、仲間だったらしいのよね。で、その1代議士がいる部屋に行って、こう言ったらしいわよ
「おい、<1>。お前、小泉の息子のギャランティに突っ込んでいたみたいだけど、お前だって大臣になるときに5000万包んだじゃねえか!お前、オレの所に来て<大臣になるには、どのくらい包んだらいいか>って聞いてきたじゃねえかよ。オレは適当に<5000万ももってけばいいじゃねえか>って答えたら、お前、バカ正直に5000万持っていって大臣になったじゃねえか。なに言ってんだ?」
ってな感じでね。で、この話をハマコー節全開で言われた<1>代議士は赤っ恥。コソコソとその部屋から出ていったらしいの。もちろん次に同じような質問は出来ないわよねぇ。で、取り下げ。15年前の話とは言え、綺麗な体でもないくせに綺麗ごと言うから、こういう罰が下るのよね。わらっちゃうわよ」

二「氷、氷見サン……やっぱりその話まずいデスヨ……」
氷「そうかしら?そうね、少しヤバメね。一応言っておこうかしら、フィクションですって」
二「そうしまショ。最悪逃げられるのデェス」

氷「この話はフィクションです。ばーちゃるなネットの話ですから

氷見は薄笑いを浮かべて呟いた。世の中は笑える話ばかりである。


―――――――――閉幕――――――――――
平成14年2月28日 カウンターのリセット
氷「カウンターがリセットされたよ、こんにちは、バーチャルネットトークです」
二「たまごっちが死んだのデェス、ばーちゃるねっととーくデェス」

氷「デマゴーグさんに文中リンクをくらったからかしらね。パナソニックもたいしたことないわ」
二「そうデェス。少しサーバに負担がかかると重くなるくらいデェス。まるで氷見の体重のようデェス」

――時が冷たく光った。左右左肘と三連撃がニルの水月に突き刺さる。

二「グハァァァァ。酷いですヨ!アナタ酷すぎるのデェス!」
氷「ヲトメな私の体重に触れるアンタが悪いわッ。ちなみに昨日EMS運動機を使いまくったんで、筋肉痛で笑うとお腹が痛いの。こりゃ効くわよ、ダイエットに!」
二「ぽんぽん、痛いのデスカ?お腹がぽんぽんな人は違うのデェス。――ハイ、ごめんなさいデェス。殴らないで欲しいのデェス。目が怖いのデェス。もう殴られるのはイイのデェス。五体倒地してあやま/」

バギ。

氷「さて、今日はカウンターが壊れたので、いっそのことカウンターやめちゃおうかなぁという相談」
二「シクシク。痛いけど頑張るのデェス……。ワタクシの意見を言わせて頂ければ、カウンターをやめるのは反対デェス」

氷「なんで?べつに毎日来てくれる人の数は、カウンターなんかなくても分かるし、積み重ねの数字は、一見さんのサイトの規模(アクセス数としての)を測る物差しにはなるけど、本人にとっては歴史的意味くらいしかないのは明白よ?私は数字的積み重ねよりも、人と触れ合えたこと、感想を貰ったこと、悔しい思いをしたこと、そんな想い出の方を大切にしたい――と思うのよ」

二「ケッ、クソみたいな意見を抜かすンじゃないのデェス!氷見はしたいはずデェス!」
氷「なにをよッ」
二「えーっとデェス『祝!○○○○ヒット!みなさーんありがとうございます。キリ番踏んだ人は……』ってヤツデェス!氷見はやりたくて仕方がないはずデェス。ただ、サイトの事情とか、人付き合いの根本的な悪さがそれをさせないだけデェス。」

氷「ぐ……確かに……魅力的よね。○○ヒット記念……魅力的だにゃーやりたいにゃーゴロゴロー」
二「って氷見サン、某所で可愛いリアクション見つけたからッテ、似非腐女子のくせにそのリアクションはないと思うのデェス……」

氷「うっ……。えっと、なんていうの?今の状態だと、○○アクセス記念とか言っても、たぶん自分で書いた小説をUPするくらいなのよねぇ。昔、言われたわよ、企画は一人ですると寂しいよって」
二「うわっ、氷見らしいデェス。なんていうのか、人と絡むの苦手なのがよく分かるのデェス。結局、デマゴーグさんへの文章力批判も絡む口実だったりするのデェス。貴様は恋する小学生かッって言われちゃいマスヨ?」

氷「まあ、私のことは良いのよ。今、アクセスカウンターを公開してないトコロも結構あるのよね。無題さんとか、斬鉄剣さん(カウンターありました3/1)とか。やっぱり累積アクセス数に興味がない人たちなのかな?よくわかんないや」
二「そのお二方をならべるのはいかがカト……。ワタクシはたまごっちを育てている気分でカウンターが増えるのは楽しいのデスガ……」

氷「あ、その考え方は少し嫌い。アクセス数は数字じゃないのよ。失礼よ。どんなアクセスでも欲しいとかいう人たちならともかく、私はアクセス乞食だけど、数字乞食じゃないの。九十九式さんが言うとおり、読んでくれる人が欲しいのよ。批判的でも好意的でもね
二「氷見、偉そうなこというべきじゃナイのデェス。そう思ってるなら、このサイトの本筋である小説書けといいたいのデェス!それもしないで、んと、努力もしないで読んでくれる人が欲しいというのは、それこそ無礼だと思うのデェス

氷「う――その通り。ごめんなさい」
二「わかればイイのデェス。で、結局はどうするのデェス?」

氷「うーん、カウンター付けていても今日みたいなことがあると萎えるし、累積アクセスが増えようとサイト運営には関係ないわよねぇ。でもどれくらいの人が見ていてくれるのかは知りたい――」
二「まあ、アクセス解析にしておきまショ」

氷「わかったわ――っていうか、今日はほんっとに雑談よね。いいのかしら?」
二「今日はアクセス過多でまともな文章上げられナイのデェス。3/2のAM2時くらいにでも小説UPするということで許して貰うのデェス」

氷「そうね、じゃ。でわでわ〜」

氷見はにこやかな顔でお辞儀をした。「デマゴーグさん、今日の文中リンクありがとうございます。ペコリーノ」と、いう気持ちも込めて。

〜閉幕〜


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