不定期日記

2002年2月23日
 無事、帰還しました!
 好天に恵まれた今年のスキー旅行、何度か無謀なチャレンジを試み、かつ今年も刈谷圭司のタックルを食らい、新人のチャージまで全身で受け止めるハメになった割には、ぴんしゃんしてます。
 ええ。風邪も治りました(我ながら、デタラメな体である)。
 会社の偉い人二人(誰かはあえて伏せておこう……どうせどこかで暴露されそうだし)が欠席するという事態から始まり、風邪による体調不良者も大量に出したものの、旅行中は極めて順調。結局なぜか北沢がゲレンデでは先頭を切って子分(?)たちを引き連れ、滑りまくる展開となった。
 もっとも逆落としコース(上級)へは、SNE1の武闘派である秋田みやびが積極的に挑戦していったが……。
 新担当編集に「腕と頭だけは無事に帰ってきてください」と念を押されていたにもかかわらず、吶喊してしまいました。なんとか生きてます。ハイ。
 板が雪に刺さったまま、頭を新雪に突っ込んだときには、またやったかと思いましたが。
 しかしさすがに病み上がりだけに、体力はあまり長続きせず、最終日は日和った滑りになったのがやや心残りではある。せっかくランニングとかまでしてたのに、病気に全部消耗させられるとは……人生ままならないものである。
 刈谷がジャンプ失敗で首を折りかけたり、池田がジャンプ失敗で空中分解したりと、なにかとアクシデントも多かったが、全員無事。SNEの業務も、滞りなく復活しそうである。

 そして23日早朝に帰ってきた北沢は、昼まで寝ると、夜10:30分から、「指輪物語」の先行レイトショウに出かけた。我ながら元気である。
 が、少々の無理を押してでも、見に行った甲斐のある映画だった。原作ファンも、まだ未読の人も、ファンタジー好きなら必見だ。ホビットはちゃんと裸足だし、エルフは雪面を歩いてるし。そのほかにも、創作意欲をかき立てられるビジュアル満載なのであった。ああ、早く続きが見たいぜ。

 続きといえば、エルリク3も旅行中に発売されてました。近所の本屋さんでは、売り切れ。すばらしい。まだ未購入の人は、ぜひ早めにゲットしてください(^^;)。
 それとある程度読者のみなさん同士の感想も見てみたいので、感想掲示板のレスはある程度溜まったら、書き込むようにしようかと思います。著者があんまりこまめにコメントつけると、ある意味興ざめしちゃうんじゃないかな〜と思ったもので。

 さて、さすがに今日は疲れたから、そろそろ休みます。
 来週から、バリバリ仕事するぞ! 

2002年2月18日
 
とりあえず体が回復してきたので、トップ画像を変更してみました。誰もイラストを送ってくれないので、最新刊のスキャナ直撮りです。本当は違法です。でもいいじゃん、自分の著作なんだし。富士見のホームページじゃ、途中で説明とぎれてて、ホラー小説に出てくる日記みたいになってるし。
 なんか恨みでもあるんやろか?
 それとSNEは、19日〜23日まで、恒例のスキー旅行に出かけます。当然北沢もいません。よって、レスとか更新とか滞りますが、ご了承ください。
 その間に、たくさん書き込みとか感想とかあるとい〜な〜と思いつつ。きついツッコミはなしよん。こう見えても小心者なんだから(^^;)。
 ではみなさん、無事雪山から帰ってきたら、またお会いしましょう(自爆ネタ?)。

2002年2月17日
 久々に、熱出して倒れた。
 16〜17日、38度の熱で、身動き不能。現在回復に向かいつつあるも、油断は禁物。
 ああっ、明後日からスキー旅行なのに!
 しかも千葉から格闘家のいとこがやってきて、貧弱なオイラを鍛え直してくれるはずだったのに!
 ……訓練2日目にして発熱で頓挫。我ながら、意外に虚弱なようで……。
 おかげで熱と筋肉痛で地獄の2日であった。いまだ、腕や腰回りが痛い。やはり致命的なまでに運動不足のようだ。ついでに発熱の原因は、おそらく寝不足だと思われる。ガキの頃から、どんなに寒くても風邪ひかない子だったのに、寝不足するとてきめんブッ倒れてたもんなぁ。
 というわけで、日記はそれだけ。ん? 意図的に避けた日があるだろうって?
 うるせぇ、どうせ2個だよ、2個。それもメッチャ義理。
 絶対体直して、雪山に復讐してやる(なにを?)。

2002年2月13日
 今日は、富士見の編集さんとの打ち合わせ。
 今後のモンコレ・ノベルの展開についてなど、今年の作品展開についての打ち合わせだ。スケジュールの中には、早くも2003年とかいうものがチラホラと……年取るの早くなるわけだわ。
 あと、長年モンコレ・ノベルで連れ添ってきた編集さんが、昇進に伴い僕の担当からはずれ、若手の編集さんに変わった。魔法帝国の興亡などでご一緒した方なので、勝手もわかっているし、特にトラブルもなさそう。
 というか、この若手の編集さん、とにかくエネルギッシュ。ときどきガス欠で動かなくなっている姿も見受けるけど(笑)、パワーバリバリの勢いのある人だ。ある意味しんどそうだけど(苦笑)、やる気にさせてくれるところが魅力。というか、その勢いと雰囲気から、個人的にパンク編集(失礼)とか思っている。
 それなりにいろんな編集さんと仕事してきたけど、この人ほど勢いのある人も初めてだ。どんなものができるか、自分のことながら楽しみである。作家と編集者は、二人三脚。転ばぬよう協力して、疾走するぞ。
 それと、エルリク3の見本が届いていた。四季さんのイラストは相変わらず美麗で、見事な出来である。今月の新刊はライバルも多く、埋没しないか心配だったが、十分戦えるはずだ。がんばって、売れてほしいものである。
 また編集さんが、ごっそりと(といっても、20通に満たないけど(苦笑))ファンレターを届けてくれた。なによりの活力源である。が、ある程度数が溜まらないと届けてくれないので、日付が半年以上前のものもあったりして、ちと複雑な心境。返事を書くのが遅いのもあるが、それに合わさってレスをするのが強烈に遅くなる。可能な限り(といっても、年に1回ぐらいだけど……)返事をするようにしているけど、遅くなっても怒らないでね。

2002年2月12日
 
ぽっかりと空いた今日は、またしても映画を見に行った。
 「地獄の黙示録・完全版」である。
 いやぁ、長い映画だった。旧版は見ていなかったので、いい機会だと思っていったのだが、とりあえず途中で休憩がほしくなるほど長かった。
 が、まあ内容はそれなりにおもしろかった。痛快なアクションや爽快なエンディングを希望する人には勧めないけれども、やはりよい映画なのだろう。
 しかし追加された映像で、ラストのわかりにくさが緩和されているらしいけど、それでも難解な映画だった。正直、北沢自身、完全に理解できたとは言い難い。当時のアメリカ人なら、いろいろ思うところもあるのかもしれないが。
 もっとも、戦場は遠く離れた異国の話で、国民はもっと脳天気に暮らしているという雰囲気は、多少わかる。
 それは、阪神大震災を経験したからだ。
 どんな悲惨な映像が映し出されても、それはあくまでテレビの映像にすぎない。特撮映画と変わらないのだ。だが現場に行ってその光景を見、空気を吸えば、頭の芯がしびれるような衝撃を受ける。おそらくベトナムで戦った兵士たちも、戦いに疲れ切って故郷に帰り、戦場とのギャップに苦しんだのではないだろうか。京都でスキー・バーゲンの中、神戸の被災地へ持っていくための物資を買い込んだときの奇妙な感じは、いまだに忘れられない。
 戦争映画や戦うゲームは好きだが、本当の戦争はいやだ。どんなに堕落していても、平和なほうがいい。そう思いつつ、最近の物騒な事件にその思いもぐらつく瞬間がある。図書館で騒ぐ中学生を注意した路上生活者が、1日に3度にも渡る暴行で殺害された事件。その少年たちは、親に一度も怒られたことがなかったという。「人生の落伍者である路上生活者に注意されたら、怒るだろ」と彼らは言うが、その考え自体が少年たちのいう人生の落伍者以下であると気づかない不幸。もう少し、生きることに一生懸命になってほしいと思う。生きているというだけで、価値があるのだから。
 ……なんとなく説教臭くなってきたので、このあたりでおしまい。買ってきた本でも読みながら、今日は寝よう。
 おやすみ。

2002年2月8日
 いろいろあって、ちょっと余裕が出来たので、今日はオーシャンズ・イレブンを見てきた。
 場所は、京都新京極にある、新しい映画館ムービックス。
 てっきり小さな劇場が集中しているタイプだと思ったら、各フロアごとにでかい劇場がある多層構造タイプらしい。芝居用の劇場みたいに鋭角な客席、比較的広いスペース、座席にはジュースホルダーまである。しかもスクリーンはでかい。全席座席指定っていうのはどんなもんかと思うが、効率はいいのだろう。2回連続で見たりするタイプの人じゃないからね、北沢は。
 で、肝心の映画ですが……まあ普通におもしろかったかな。ラスベガスには以前行ったことがあるので、「あー、なんかなつかしいな〜」と思いながらその風景を眺めてしまった。というか、ベガスの地図とかちらほら出てくるけど、それがどこかわかるところが、結構得した気分で楽しかったかも。
 その帰りに本屋に寄って、いろいろ本を買って家へ。自分の本を見てみると、行った2件とも、なぜか第1巻である「戦慄の破壊神」だけない。ちょうど読み始めてくれたのか、1巻でつまらんから続きを買ってくれていないのか……後者だとシャレにならんなぁ。
 そして、5日が母親の誕生日だったので、今日は家族でイタリアン・レストランへ食事に。たまに家族4人で外食というのもいい。まあそういうところで食べ慣れない父、母、妹の3人はいろいろと変なことを言って(スーツじゃないと追い返されるのか? とか、細かい値段の話とか……)、北沢をドキドキさせてくれたけど。みんなもっとリラックスしろよ(笑)。ちなみにイタリアンを予約したのは妹である。
 そこでひょこっと、妹が来年結婚するという話も飛びだし、「ああ、8歳も下の妹に、先越されるんだなぁ」と複雑な気分になったりもした。そうかと思えば、家に帰ってくると岡山の叔母が喀血して倒れてるし。
 人生、山あり谷あり。常に尾根伝いに登るってわけにはいかないようで。
 ま、がんばりましょう。僕も、みんなも。って、余計なお世話か(笑)。
 さて、今日は風呂入って寝ます。おやすみ〜。 

2002年2月2日
 気がつけば、2月である。
 そして、2月は短い。それでなくとも28日までしかないのに、SNEには恒例の社員旅行(スキー旅行)が2月にある。それも、車中泊2を含む4泊4日。
 なんで2月やねん、と多くの社員は言う。
 答えは簡単。スキーに最適だから。
 そんなわけで、SNEにとって2月はなきに等しい月なのだ。どこの会社でも、年末進行、ゴールデンウィーク進行、お盆進行など、せっぱ詰まる月があるが、SNEには加えて2月進行があるというわけ。大変だ。
 まあそんな状況が見えていようがいまいが、いろいろな行事があるもので。1月31日に、角川書店の新年会に行って来たのであった。
 2001年、角川でなにも仕事してないくせにね(爆)。
 まあ、それはさておき。
 角川の新年会(というか、パーティなんだが……)は、とにかく規模がでかい。もちろん世の中にはさらに何倍も大きなパーティはあるだろうが、北沢の知っている中では、一番大きいパーティである。
 司会が関俊彦さんと西村ちなみさんだったり、ゲストでウルトラマンコスモスに出てくるアイドルみたいな女の子(スンマセン、名前知りません)や仮面ライダー・アギトの氷川刑事だったり、とにかく豪華なのだ(豪華なのだろうか……?)。
 しかも出る食べ物がうまい! さらにアニメ・コミック事業部が中心のパーティだから、北沢が大好きな漫画家さんや小説家さん、映画監督なんかがそのへんに普通に立っているのだ!
 ……当然なんの関係もない人に「ファンでした!」といってひげ面の男に話しかけられても不気味だろうから、遠くから見守るだけなんだけど……。
 結局話をするのは、よく知っている若手の作家さんだったりして、ぜんぜん顔が広がらねぇなぁとかも思ったりするんだが。
 しかしそこで貴重な話が聞けたり、思わぬ出会いがあったりして、やはりおもしろい。加えて二次会はなんだかVIPな人たちのすぐそばに座ったことにより(相手が誰だか知らなかったんだもの……ああ、思い出しただけでも恥ずかしい)、すごく高次元な話を聞けたりと、すごく有意義な一晩であった。
 メチャ緊張したけどね。
 結局翌朝まで飲み続け、1日は富士見さんと打ち合わせ。その後飲みにいって、やはり翌朝まで飲み続ける。
 さすがに次の日、ぼんやりしてしまった。
 まあ、無事に京都に戻ってこれたから、問題はない。
 でもやっぱり、ちょっと飲み過ぎかな〜と思いつつ、とても充実した2泊3日だった。

戻る