不定期日記

2002年7月31日
 
明日からとうとう8月。
 ということで、原稿もあがったのでこの機会にちょっと更新してみました。
 いい具合に夏乃さんから暑中見舞いのイラスト付きメールが届いていましたので、ご本人の許可を頂いてトップに使わせていただきました。快諾ありがとう!
 いままでさっぱりこなかったのに、来るときには立て続けに来る……ということで、柳猫さんのイリーナは意外に早い退場となってしまいました。お気に入りだっただけに、どうしようか悩んだんですけどね(^^;)。でも夏が過ぎても新しいイラストがこないと、復帰する可能性があります(爆)。
 それと、「太陽王の覚醒」の解説もアップ。ようやく内容を更新できたわい(苦笑)。これを機会に改めて感想などいただけるとうれしいですね。お友達にも薦めてあげよう(笑)。

 それと、ちょっとFF日記。
 以前2度ほど挑戦して全滅していたドラゴンを、ついに退治しました! ばんざーい。
 さすがにドラゴン戦は忙しすぎて写真を撮るヒマはありませんでしたが、いくつかおもしろ写真や記念写真を撮ったので、また日記にあげます。
 仕事終わった日ぐらい、一日遊んでててもいいよね!

2002年7月30日
 仕事が一段落したので、今日はちょっとお出かけ。
 まず散髪に行った。北沢はいつも短めの髪型なので、散髪は月に1度はいかねばならない。結構不経済である。けど長いのはうっとうしくてキライなんだよー。高校の時は伸ばしてたんだけど、絶対その頃の写真は人にはみせられません(爆)。
 それからちょっと足を伸ばして、西院へ。
 うわさのフューチャービー西院店をまず見に行く。なるほど、ゲームショップ(TVゲーム)のオマケに対戦コーナーがあるという形だ。しかも女性陣に不評なエロゲー、エロビデのコーナーが堂々と鎮座している。店自体は比較的明るめなのだが、あまり女性向けとは言えまい。まあよくあるゲームショップって感じである。
 それから、実は本命のある買い物に向かう。
 じゃーん! なんと×−BOXを買ったですよ!
 もちろん「鉄騎」を予約しにいったついでに、先に本体を買ったってわけだ。これがまあ、重いのデカイの(笑)。
 汗だくになって自転車で帰り、なんとか設置場所を見つけて接続。買ってきたソフトは「叢(ムラクモ)」となぜか1880円で売られていた「デッドオアアライブ3」の2本。
 で、さっそく「叢」をプレイ。TVCMが格好良かったので買ってみたという、事前調査ゼロの冒険買い。
 結果……惨敗。
 3Dロボット(?)シューティングなんだけど、爽快感ゼロ、ストーリーいまいち、キャラ魅力なし、ゲーム性低し、などなど、やる気を持続させないための要素がてんこ盛り。グラフィックはすごいけど、実にそれだけって感じ。1時間半ほどやって、コントローラーを叩きつけそうになったのでやめた。なにかこう、おもしろさのキモがわかればおもしろいのかもしれないけど、そこに到達する前に断念しました。
 デドアラ3はまだ開封すらしてないけれど、こっちは店頭デモでもそこそこ遊べたし、さほど心配していない。売りのひとつである隠しコスチュームが少ないらしいのが残念なぐらいだ(笑)。

 しかし店頭で「鉄騎」のデモを見てきたけど、かなりすごそう。いやもう、一見さん完全にお断り(笑)。女子供は近づくなって感じでした(苦笑)。さりげに発売日が延びていたけれど、まあいいでしょう。楽しみに待ってます。

 そしてのほほんと犬の散歩に出かけると、編集さんから電話が。なんと、昨日送ったドラマガ用の原稿にリテイクが……とほほ、結局仕事終わらねぇじゃんよ(涙)。

 さらに友達と約束していたのでFFをつなぐが、目的地に到着するなり回線切断。以降つながらない……。
 仕事しろってことですかね?

2002年7月29日
 昨日はモンコレ全国大会の、中部ブロック予選に名古屋までいってきました。
 以前も書いたけれど、名古屋は近いので朝出発。6時半起きです。いつも寝る時間だ〜(笑)。
 結局前日は日が昇るころまで仕事していたので、電車の中で少しでも寝ようと思ったら、大阪から杉浦&日高が同じ並びの席に乗ってやがる。ガンダム会話に巻き込まれ、寝られない北沢(涙)。
 しかし会場に着き、対戦を始めると眠気なんぞどこへやら。今回はバトルロイヤルというフリー対戦形式の大会にゲスト出場し、朝10時から夕方4時まで、昼休み含む6時間、トータル16戦しました。
 戦績は、6勝10敗でしたけどね!(爆)。
 まあモンコレに限らず対戦ゲームは大好きで、もちろんモンコレは好きだから、とても楽しかった1日です。でもさすがに終わったあとの打ち上げは、お開きする直前に電池が切れてガクリ。帰りの新幹線も杉浦&日高がいなければ、やばかったかもしれない(笑)。

 しかしそんなときに限って、仕事のミスが見つかるもので。帰ってから編集さんの電話を待ちながら、眠気をごまかすためにFFをやる。腐った頭で原稿の修正をして、編集さんの電話を待ちながらFFをして、結局寝たのは空が白み始めるころ。そんな時間まで編集部にいる編集さんも大変だけど、オレもようやるよな〜と思った。

 みなさん夏休みはどうお過ごしですか? 北沢はがんばって暑さと戦ってます。
 さ、仕事しよ(笑)。

2002年7月27日
 旅行から帰ってきました。
 ぼろぼろの体を引きずっての旅行だったのでかなり疲れたものの、楽しかったです。今回はORGさん(フルメタのカードゲームとか作ってらっしゃる東京のゲーム会社さん)との合同社員旅行ということもあり、少し緊張してましたが、やはり同じゲーマー同士、すぐ意気投合していました。2泊3日のゲーム三昧。みんな気ー狂ってます(笑)。
 帰ってきて六王国の長編の見直しもして、ようやく人心地。でもすぐ名古屋のブロック予選です。名古屋は近いから当日入りだけど、朝早いです。眠いです。がんばるです。うっす。
 しかしソードワールド短編集が早速重版がかかったり、なんだか大変な週末だった。この調子で来月のモンコレノベルもサクッと重版決まるぐらい売れるといいな〜(笑)。
 さ、名古屋に向けて今日は寝よう。
 夏の忙しさは、ハンパじゃないぜ。

2002年7月23日
 ううー、「六王国の戦火」長編、最後まで執筆完了。
 疲れた……なんかいつも以上に疲れた気がする。FFのせいだけではないはずだ(爆)。
 これから見直して、手直しして、という作業があるのでまだまだ終わりじゃないけれど、区切りがつくというのは精神的に安定する。明日からSNEの社員旅行なんだが、出発する前に一段落ついて少しはマシな精神状態で旅に出られそうだ(身体状態は最悪っぽいが)。

 まあそれでも長らくなにも本が出ない時期が続いていたけれど、ソードワールド短編集を皮切りに、来月はエルリク4も出るし、ようやく活気づいてきた気がする。またぜひ、感想なんかを書き込んでくださるととても幸いで幸せです(意味不明)。

 しかしこんな状況でも、1日1時間ぐらいはFFをやる。こないだ1日限りのイベントがあったので、それにも参加した(限りなく時間の無駄だったような気もするが……)。ただまあ、そのときにちょっと楽しい写真が撮れたので、せっかくだから掲載しときます。
 仲良しのバニラとのツーショット。ささやかな息抜きの瞬間です。

ラヴラヴな二人のハッピー・ファイヤーダンス(笑)。う〜ん、ファイア! でも肉は生が一番(?)

2002年7月18日
 最近明け方5時ぐらいまで仕事して、2時間ぐらいFFをやって寝るという不健康な日々が続いている。自主〆切を次々と下方修正し、確実に本当の〆切が迫ってくる……やばい、やばいよう。

 しかしまあ、FFもそれなりに気晴らしになっているわけで、完全にやめると死んでしまうかもしれません。そんなネットゲームの世界のちょっとした出来事を、本日は。
 まあなんということはないんだけれども、見ず知らずの人とパーティを組んでいて、街へ帰還中の出来事。朝の7時ということもあって、プレイヤーさんのひとりが「あ、子供が起きてきた」と言いだし、「リアル(現実世界の意)は大変ですなぁ」と話をしていた。1歳半でかわいいさかりやねんとか、フリーのプログラマーだからいまは仕事してないんでFFできるとか、そんな話をしながら街へ到着。そして別れ際に北沢が「お子さんと奥さんによろしく」と言ったら、「奥さんはわたしですやん!」との返事。
 へ?
 一瞬目が点になる。
 なんと、そのプレイヤーさんは女性だったのだ! そういやキャラも女戦士だよ……。どうりでこれから「掃除と洗濯せな」とか言うたはるわけや。最近は旦那が家事をするのも当たり前だし、女性キャラの中身が男プレイヤーなんて日常茶飯事(北沢のネット仲間は9割男だが、男性キャラは皆無である)なのでまるで気づかなかったが……いやはや。
 初対面で遊んでいるからみんな丁寧語だし、見分けつかねぇって(^^)。
 ネットの世界は、おもろいもんです。北沢もいまのキャラで女性プレイヤーのフリでもしてみようかな。生肉食いながら暴れ回る怪獣みたいなキャラですが(爆)。

2002年7月13日
 加藤ヒロノリのHPと同じネタで恐縮だが、我が家にもソードワールド短編集の見本が到着しました。
 新リプレイに合わせた短編集で、イリーナたちメンバーの外伝的なお話です。全5本入りで、そのうち1本を北沢が書いてます。
 いや〜、実に5ヶ月ぶりの新刊だ(笑)。毎日忙しいのに、なんでこんなに本が出てないのやら。ここまで間が空いたのは、かなり久しぶりのような気がする。そうかと思えば、7、8、10と集中して出るし(笑)。

 今回の短編集、リプレイの好きな人はぜひ買ってください。きっと楽しめます。特に僕の短編は、リプレイの2巻と並べて読むとなおよいかと思われます(笑)。発売まであと1週間弱。カラー口絵ではイリーナたんの艶姿も見られるので、ぜひゲットしてください(爆)。

 あ〜、しかしTVでスターウォーズE1を見て、早くE2を見たくなってしまった。いつ行こうかな……でも原稿が……あうあう。
 え? FFやめろって? ええ、もちろんやってませんよ。1日2時間しか(自爆)。

2002年7月10日
 今日の日記は、少し変則的な内容です。
 それは、SNEの新人募集のことについてです。

 創作活動を仕事にしたいと思う人は、結構多いと思います。そういう人にとって、SNEという会社に入れる可能性というのは、プロになるための貴重な手がかり足がかりに感じるだろうとも思います。
 事実、SNEに入れば、プロの仲間入りは難しくはありません。わたし北沢慶も、SNEに入ってプロデビューしました。モンコレのゲームデザイナーである加藤ヒロノリにしても、そうです。SNEに入らなければ、いまどうなっていたかわかりません。

 ただここからが大事なことですが、SNEに入社を希望する人は、これだけは忘れないでください。
 あなたがたにとって、SNEに入社することがゴールではありません。ただスタートラインに立つというだけのことです。
 過去にも何人かいらっしゃったのですが、SNEに入ったとたん満足してしまい、ろくに作品も発表できずに消えていった人がいます。そういう人は大概において、SNEに入ることを目標にしていて、自分でなにをやりたいかが定まっていなかった人なのです。

 少しキツイ言い方になりますが、SNEは、「SNEファン」を必要としていません。SNEの仕事を理解して、ともに次のステップを目指そうという人を必要としています。もちろんSNEのことを好きでいてくれることは、とても大事だしうれしいことです。ですが、SNEを”愛して”はいけません。利用してのし上がるぐらいのつもりでいたほうがいいかもしれません(程度にもよりますが)。

 だから小説家になりたいのであれば、雑誌などで募集している懸賞小説に応募したほうがいいでしょう。イラストも、最近ではコンテストがたくさんありますので、そちらに応募することをお勧めします。
 そうした中で、なぜSNEなのか。なぜSNEに入りたいのか。そうしたことを考えて、それでもなお「SNEで自分の力を試してみたい!」と思ったのならば、ぜひ応募してください。

 ただやはり、SNEも複数の人間が集団で仕事をする会社でもあるわけで、もう一つ重要になるのは”人間性”です。
 誰でも初めからすごい仕事ができるわけではありません(稀に例外もありますが……)。そのときに先輩のアドバイスが聞けなかったり、意固地になったり、まるで理解できなかったりでは、困ります。自分の意見を持ちつつ、他人の意見にも耳を貸せる、そんな柔軟さが必要となってくるでしょう。

 あと、応募作品づくりのアドバイス。
 SNEの作品づくりの基本として、「マニア向け商品は基本的に作らない」というものがあります。
 もちろん結果的にマニアックな作品が出来てしまうことがないわけではありませんが、基本コンセプトには常にこの精神が根付いています。
 なのでエンターテイメントとはなにか、どうすればみんなが楽しんでくれるか、それを追求するのがコツです。「オレのスゴイ作品を見ろー!」というような精神では、よほどすごい天才性がほとばしっていないかぎり、その時点で落選する可能性は高いと思ってください。
 あとは、誰もいままでやっていない作品。これこそアマチュアや新人にこそ求められる資質で、いままでの常識を超える斬新な作品は、たとえ完成度が低くても目に止まります(だからといって制作途中の作品はダメです。完成度というのは、そういう意味ではありません)。

 応募作品は、本当にジャンルを問いません。小説、TRPG、TCG、カードゲーム、ボードゲーム、ゲームブック、コンピュータゲーム、イラスト、漫画、リプレイ、シナリオ、翻訳、とにかく一番の自信作を応募してください。出し惜しみする理由はどこにもありませんからね(^^)。
 僕が知っている限りでは、加藤ヒロノリの応募作品は多分カードゲームです。杉浦武夫は、なんとイラストでした。僕は裏口入社なのでコネです(爆)。まあそれは冗談として、一応TRPGのルールその他一式(そのゲームを遊ぶのに必要なものすべて)を提出しています。

 とにかく必要なのは、創作意欲と協調性、そして人を楽しませることへの探求心。
 確かに英語やドイツ語ができれば圧倒的に有利ですが、技術はあとからでも身に付きます。未熟だからと自分で決めつけて初めから諦めたりせず、どんどんチャレンジしてほしいと僕は思っています。
 応募〆切まで、あと20日。みなさん、がんばってください!

※これらの意見は、あくまで北沢個人の意見なので、「北沢がこう言っていたのに」というような文句を会社の採用担当者などに言われても困ります。ここで見たことは、見た人だけの胸のうちにそっと忍ばせて、がんばってください(^^)。
※SNEは給料安いです。普通に就職する気分でうちにくると、すごく理不尽な気分になること請け合いです。貧乏する覚悟で応募しましょう(笑)。普通に休めて普通に給料がほしい人は、普通に就職することをお勧めします。
 でもビッグになる夢だけはあります。たぶん、きっと、おそらく。

2002年7月6日
 
油断すると、すぐに1週間ぐらい進んでる。
 日記も新しい月に入り、「ページを追加しなきゃ」と思ってめんどくさがっているともう6日である。困ったもんだ。

 いよいよ夏のJGCも近づき、SNEの事務所もにわかに忙しい雰囲気が強くなってきた。そしてそんな中で〆切抱えてヒイコラ仕事していると、つらいことやいやになることの1つや2つは出てくるもんである。
 昨日はそんな気分全開で、なーんにも仕事をする気が起きなかった。なのでふて寝しようと思ったけれども、今度は仕事が気になったりいろんなことを思い出してイライラしたりして寝られないので、しかたなく仕事をする。
 いま抱えている緊急の仕事は、「エルリク4:光の名は戦乙女」のゲラチェックである。大半のチェックを終わらせていて、残り最終章のみ。しかし自分の原稿を読む気力が起きない。けど、無理矢理やる気を奮い立たせて読み始める。

 と、これが。

 笑えることに自分の小説読んでメキメキとやる気と元気が出てくるのである(笑)。クサクサした気分がなんだか吹っ飛んで、結局一晩中仕事してそれでも寝付けずにFF11を翌朝9時までしてしまった(オイ)。
 これ、完全に自画自賛で極めて恥ずかしいんだけど、でも情けないことに今回は自分の原稿に自分自身が救われてしまいました(笑)。作家生活そこそこ長いけど、こんなのは初めてだ。
 でもこれで、「ああ、きっとおもしろい本になったんだな」と思ったわけで。もちろん読む人のそのときの気分や生い立ち、状況でどう感じるかなんてわからないけれど、きっといい本になったと思います。ぜひ、楽しみにしてください(^^;)。

 さて、次は「六王国の戦火」の長編。〆切は7月一杯。今月は勝負月である。
 日記の更新が滞るかもしれないけれど、その分原稿書いているんだと思って、ネット越しにでも応援してくれるとうれしいです。こんな北沢の代わりに、BBSにいっぱい書き込んで盛り上げてくれるとなおよし(笑)。

 さあ、がんばるぞう!

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