福祉制度!正しい方法は???



介護福祉施設や障害福祉施設向けのソフトウェア会社に就職して

福祉の制度・法制・現場やニュースなどをよく目にすることが

多くなった徳之助ですが、以前のニュースでこんなものがありました

最近の出来事で、かつ徳之助の地元の高槻市のニュースだったので

徳之助自身も鮮明に覚えているのですが・・・



まず、事件の背景を少し・・・

三年前に介護保険制度が改正されて、介護は自分で選ぶものになり、

ケアマネージャーと相談して、自らが施設と契約する形態に変わりました。

つまり、自分(もしくは家族)がケアマネージャーに相談してから

自ら選んでサービスを受けると言うものです。


それでは本題ですが・・・

とあるふたり暮らしの老夫婦がいました。

ご主人は寝たきりで、奥様が自宅でご主人の介護をしていました。

奥様は自宅でご主人と夫婦水入らずがいいと考えて、介護施設への

入所も、在宅サービスを受けることもせずにご主人と暮らしていたのです。

しかし、ご主人と同様に奥様も年齢的に高齢者であるわけです。

年齢を重ねるとともに、また介護のお疲れも重なったのか、

奥様は徐々に痴呆症の症状に犯されていった様なのです・・・

寝たきりのご主人はどんな気持ちで奥様を見ていたのでしょうか。

寝たきりで何も出来ないご主人様の心痛は計り知れないものでしょう

そしてついに奥様の痴呆症は、日常生活を送るのに十分ではない

レベルまで進行して行ったのです・・・

寝たきりのご主人、痴呆症で日常生活が困難な奥様・・・

このふたりに救いの手を差し伸べる人物はいませんでした・・・

老夫婦の餓死体が自宅で発見されたとニュースでは報道されました




介護施設や在宅サービスが不足していることも確かに問題です。

施設への入所待ちは三年以上とも言われています・・・

しかし、サービスの提供を受ける意思を示さない人たちや

示すことが出来ない人たちはどうなるのでしょう。

緊急措置の例外はありますが本当に十分なのでしょうか?

意思表示出来るかどうかが数回の訪問でわかるのでしょうか?

もちろん、施設そのものの不足もありますし、介護職として

働いてらっしゃる皆様のご苦労も尋常ではないことも聞き及びます

実際の介護の現場にいない徳之助がこのような発言をするのは

おこがましいのかもしれませんが・・・

正しいとか間違ってるって問題でもありませんが、これでいいのでしょうか?




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