あぁ…管理職



四月から新しい請求制度(福祉)が始まった四月下旬のこと

徳之助は新制度の請求システムのインストラクターとしてとある施設に訪問した時の話です

施設の担当者さんは、パソコンにも慣れていて飲み込みも早かったので

スムーズに講習は進んで一時間程たった時です。

突然、施設の偉い人から呼び出されました。

なんだろ???講習はスムーズだし問題ないんだけどなぁ…と思っていると

偉い人:君っ。請求書はいつ出来るんだ?

徳之助:はい?今講習してますので、それが終わってみなさんがデータ入力してからになりますよ。

納品して操作指導している時に何が言いたいんだろ???と考えていると

偉い人:じゃあ今日は請求書ができないのか!?

徳之助:データも全部入っていませんし、月末で締めて請求しますので月途中ではどっちにしても出来ませんよ?

偉い人:じゃあいつになったら出来るんや!?

なんで怒ってるのかわかんない偉い人です。既に大臣達はあまりの意味不明さに活動を停止しています。

徳之助:新しい制度は、月末で締めてから市に請求書を出しますので月明けじゃないと出来ませんよ?

偉い人:じゃあいつなんや!?


徳之助:それは担当者さんに聞いてください。ソフトを操作して業務するのは担当者様ですので…

ソフトを買ったらメーカーが請求業務をしてくれると思ってんのか?このXXっ!と心で叫びました

するとさらに追い討ちのように意味不明の一言が…

偉い人:じゃあ請求書が出来なかったらウチの職員は無能ってことか!?クビにした方がええんか!?


キレそうなのを抑えて笑顔で応える徳之助の努力を無視するかのように彼は言いました

偉い人:出来なかったらどうすんねん!?

「しらねーよ」と心の中で応えつつ、担当者に電話して話してもらうことにしました

ムッとして偉い人の部屋から出てきた職員さんが徳之助の顔を見て言った一言が忘れられません。

彼は、はっきりとこう言ったのです。「すみませんねぇ〜先生、あれ発作なんで気にしないでくださいね。」

気にします!とも言えないし…

でも、あの施設の職員さんたち、毎日お仕事大変だろうなぁ〜と思って徳之助はこう返事しました

大変ですねぇ

それを聞いたときの職員さんたちの微妙な表情が今でも忘れられません。



お仕事って大変ですよねぇ

それにしてもあの人、よく管理職になれたよな…




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