夢の島(ストライカーズ1945PLUS) Last Updated:2000/4/30

ストライカーズ1945PLUS

ここでは、彩京の怪作STG、ストライカーズ1945PLUSについてご紹介〜



彩京ご乱心?

「ストライカーズ1945PLUS」・・・それはSTGの雄、彩京がなぜかNEO−GEOで発売した横画面の縦シューティング。しかもUSAでの発売だ、内容もストライカーズ1945IIをベースにリメイクしており、なんとも妖しいことこの上なし。なぜNEO−GEOなのか、どうしてストライカーズ1945IIのリメイクなのか、疑問符が脳内を駆け巡るが、まぁとりあえず中を見ていきましょ。
NEO-GEOでの発売はきっと、少ない投資ですむからなんでしょうな。しかしそこに本当の意味での新作を投入するのはなんとなくプライドが許さなかった、そんなとこでしょか。まぁかつて自分たちが作ったSTGの続編をNEO−GEOで発売した某VS社への挑戦・・・とも取れなくもないが、 それだとあまりにも無意味な挑戦ってことになってしまうから、違うでしょう、多分。
そして画面はNEO−GEOゆえに横画面の縦スクロールなんだけど、画面両端を残機やら残ボムやら得点やらを表示するエリアにしてて、実際のゲーム画面は中央のみ。ちょうど正方形くらいの画面になってるんだけど、不思議と違和感なくプレイできる。横画面になったからといって画面をフルに使って作らずに、あくまで縦画面に近い雰囲気にしたところに彩京の悪あがき・・・じゃなくて職人魂を感じますね。

能書きはともかく、ゲームシステム紹介

さてさて、肝心のゲームシステムだが、USA仕様なだけあって、インストカードの説明とかも全部英語。しかも開始時のゲーム説明の表示時間がマジカル頭脳パワーの「映像シャウト」並みに短いので困ったもんです。まぁしかしそこはそれ、このゲームはそもそも名作「ストライカーズ1945II」の生き別れの兄弟みたいなもんだからシステムもいたって簡単。
操作系統はレバー+2ボタンの王道設定。大きく違うのはため撃ちシステムで、レベルの概念がなくなっている。ゲージいっぱいまでたまると1回ため撃ちが撃てる。しかもため撃ちはストック可能(ゲージの横の爆弾マークで表示)で、機体によって最大ストック数が異なるのだ。まぁ最低これだけわかってれば遊べるでしょう、てなわけで次いってみましょ。

最強の機体はどれだ?

デフォルトで選べる機体は、ライトニング、フライングパンケーキ、スピットファイア、フォッケウルフ、ゼロ戦というおなじみの機体。あとFiatという初登場の機体が登場してます。右端には例によって「?」マークがあり、気合いを込めて押すと、運がよければ震電らしき機体も出現します(これも確実にだす方法があるんだろうけどね)。1945IIで突出した使いやすさを誇った「疾風」は他の機体から恨まれてしまったのか、今回はお休みのようです。
(2000/1/1)隠し機体は震電ではなく、P55 Ascenderという別の機体のようです。この機体性能については後述。

ライトニング 「男ならこれを選べ?」
まず移動スピードが遅い。サブショットは相変わらずホーミングで、追尾性能はいい感じ。衝撃なのはため撃ちで、なんとあの機体から「バルピロパンチ」が出るのだ。機体から突き出す2本のアームを見たときは思わず目が点になったぞ。
ため撃ちのたまるスピードは早いんだけど、本体の動きが遅くってため撃ちを当てにいくのが難しい。計画的な使い方を要求されるため玄人仕様だね。ボムも1945IIとおなじで、貧弱の一言。早くも最弱決定か?

フライングパンケーキ 「援護機生産間ニ合ワズ。1機デ我慢シテネ。」
移動スピードは申し分なし。ショットは弱めだけど相変わらず誘導ミジンコレーザーがお役に立ちます。ため撃ち(バスターレーザー)は1945IIのレベル2と同じで自機の両側から出るタイプ。たまるのが早いし、使用中も自機の移動速度が落ちないので、中型機相手にうまく使っていけばかなり有利に立ち回れるでしょう。ボムは援護機がなぜか自分のいる側から1機しか登場しません。生産が間に合わなかったんでしょうか?

スピットファイア 「あ、あなたはもしかしてモス(自主規制)」
サブウエポンは連射ロケット弾、ため撃ちはロイヤルナパームという、攻撃力重視の機体。ってこれって全部1945IIのモスキートの装備じゃん。ためしにボムは、っと・・・ああっこれもモスキートのボム!そうかぁスピットファイアってのはじつは着ぐるみで、腹についてるファスナーを開けるとモスキートが隠れている、と、そういうわけだったのかぁ〜(一人で納得)

フォッケウルフ 「俺の屍を越えて行け」
基本的には1945IIと同じ。ため撃ちはおなじみ弾消し兵器プラズママインで、1945IIのレベル2の大きさのが出て、かなりお役に立ちます。しかしゲージがたまるのが遅いので使いどころは考えないといけないみたい。 まぁしかしもっとひどいのはボムで、なんと撃つときに宙返りしないのだ。「だからどうした」ハイ、そこのあなた甘いですねぇ。宙返りしないということはつまり「無敵時間がない」ということなのだ!
しかも撃った瞬間に弾を消してくれるわけでもないから、画面の上のほうで使おうもんなら、ロケットの陰に隠れる前にやられて、自機の爆風の上をむなしくロケットが通過して行くのだ・・・・1945IIでは一応緊急回避には使えたのに(泣)。もはや笑うに笑えない・・・

ゼロ戦 「はずすと痛いため撃ちボム」
サブウエポンはミサイルが尾を引きながら前方にある程度拡散して飛んで行き、敵に被弾したら爆風でダメージを与えるというもの。攻撃力もあって結構使えるぞ。自機の移動スピードがちょっと遅めかな。ボムは疾風のボムと同じ大型機が登場。しっかり盾になって くれて頼りになります。特筆すべきはため撃ちで、大き目のミサイルを発射し、敵にあたると大きな爆風が発生して大ダメージを与えるのだ。ボスの初期形態ならため撃ち1発でほとんど次の形態に移行するくらいだ。しかしこのミサイルが何にも当たらなかったら・・・ミサイルはそしらぬ顔で画面上へ消えていって、何事もなかったかのように日常生活に戻ってしまいます。しかもゲージがたまるのがものすごく遅いので、「ご利用は計画的に」ってことになっちゃいますね、これじゃ。

Fiat 「もしかすると最強?」
移動スピードは遅めだが、ショットの攻撃力もそこそこ、サブウエポンは蛇行しながら前進する手裏剣機雷(?)みたいなのを発射する。左右に移動しながらこれをばら撒いておくと結構雑魚が死んでくれるのだ。
しかしこの機体を生かすも殺すもため撃ちでしょう。発射すると自機を中心として上下にまっすぐ攻撃判定のある赤い光の線が出て、この線がしばらくその場に残ります。つまりため撃ちを置き逃げできるんですねえこりゃお勧めでっせダンナ。ため撃ち自体の攻撃力もそこそこあるし、なんといってもゲージがたまるのが早いのでぽんぽん撃てるのが強み。ボムも中型機3機で守備範囲が広く、出現も速いので使いやすい。
(2000/1/1)もしかすると最強じゃないかもしれません。ため撃ちが思ったほど強くないような気が(^^;


Ascender 「隠し機体は強かった?」
移動スピードは速め、サブウエポンはヒートミサイルで1945IIの震電のものと同じなのだが、ためうちが誘導ブーメランみたいな兵器で、自動的に敵をサーチして、固い敵には張りついて連続でダメージを与えるので使い勝手は相当イイ感じ。ゲージのたまるのも早いし、ため撃ちストック数に至っては9個もあって、もうそんなにためてどうすんのあんた、って感じなのだ。
ボムも大型爆撃機で十分盾になる(零戦のボムより若干停滞時間が短いような気がしないでもないけど)。使いようによっては最強を十分狙える機体なんだけど・・・今のところ「?」を選んで1/7の確率でしか出せないってのがねぇ。




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