義父におしめをしていることや、それをおねしょやお漏らしで汚していた事をを見られてしまっては、言い訳が出来なくなっていた。
「やだな。これじゃお義父さんに今まで以上に赤ちゃん扱いされそうだわ。でもなんでおねしょを気付かなかったのかな?これじゃ本当に赤ちゃんじゃない…でもなんでおしめに漏らすのってあんなに気持ちが良いんだろう?ただ恥しいだけなのに…私っておしめに漏らして気持ちいいだなんて変態なのかな…」
おしめをして漏らすことを妄想していると股間が熱くなって疼いてしまう。そんな事を考えながら、昼食をとったが、何を食べたのか全く思い出せなかった。
ここで清美達姉 妹の話をしておこう。
清美は、小学校に上がってすぐに、妹の清香が生まれた。清香が三歳になると清美の母は、前の会社の要望で二年間働くことになった。
そのため清香の面倒を清美が見ることになった。清美は本来、そう言ったこまごましたことが好きだったから、返ってそれを喜んだ。でも清香の面倒を見ていくうちに、清美に母性本能が目覚めてしまった。それに清香のおしめの面倒を見ているうちに、異常なほどおしめに対する興味が高まっていった。それが最近になって、清香のおねしょの回数が減ってきていた。普通、赤ちゃんは二歳から三歳の間におしめ離れする。清香がおしめ離れが今までかかったのは、清美の策略があった。
このままでは、おしめを着ける相手、 面倒を見る相手がいなくなってしまうと内心思っていた。おしめを換えてあげたい、お乳を吸わせてみたいという願望は根強く残っていた。だが実の妹では、お乳を吸わせれば、母に言われてしまうので、赤ちゃん見たく扱うわけには行かない。かと言って、おしめに興味があると言っても自分におしめを着けて見たいという気持ちはなかった。着けたいというより、着けてあげたいという気持ちの方が強かった。そんな中、可愛らしいマリに出会ったのだ。清美が見逃すはずがなかった。
清美は、直ぐにマリのトレーニングパンツに気付いた。
清香が昼寝をする際、偶然にもマリが吊られるように眠り始めた。
母が、清香におしめを着ける際に、マリにもおしめを着けた方が良いと言 ったのは清美だった。
「マリちゃんって、可愛らしいけど…清香よりは大きいみたいだし、おしめなんかいらないんじゃないの?」
「そんなことないと思うわ。だってマリちゃんってトレーニングパンツだもの。トレーニングパンツって言うことは、おねしょ、しちゃうってことだもの。まだマリちゃんって、おしめ離れが出来ないんじゃ」
「子供っぽいけど、しっかりしてるし…トレーニングパンツ?まさか…確かにトレーニングパンツなら、おねしょしちゃってもおかしくはないけど」
「トレーニングパンツって、清香にも使ったでしょう。だから分かるの。股の部分が妙に厚ぼったいから、間違いないと思うわ」
「ほんとう?」
「清香におしめを着 けるんでしょう。その時に確かめたらいいんじゃないの」
母親が、マリのパンツを確かめた時、濡れていたのは、清美の嬉しい誤算だった。
「本当だわ。それにもう漏らしちゃってるし。これじゃ、家でもおしめをして寝てる見たいね」
清美は、マリのおしめを着ける時や、寝起きの写真や動画を、何枚も取っていた。おしめの事実があっても、マリは清香より大きいと感じていた。なんとなく幼児みたいな感じなのだが、もしかしたらもっと大きい女の子なんじゃないのかと、マリの頭の良さや知識のせいで疑っていた。
本当に小さな子なら、おしめは仕方がない。当たり前すぎて楽しむことはできない。でも予想したようにマリがもっと大きな子なら、清美にとって理想 的だった。だから清香や明日香を連れ、マリの家に行って確かめることにしたのだ。
マリが一人妄想にふけっていると、部屋のドアが開いて夏美が入ってきた。手にはかなりたくさんの洗濯物を持っていた。
「マリの部屋のベランダに干すわよ」
そう言って、ベランダに通じる大きなガラス戸と網戸を開けて、部屋を出て行った。
「そんなとこに干しちゃ…目立つんじゃ」
「ここのベランダは広いし、南向きでしょう。朝方はここが一番早く乾くし、窓際なら外からは見えにくいでしょう。西側に干したら、通りから丸見えになっちゃうから嫌だって昨日言っていたでしょう」
夏美はサークル状の干し器を二つ物干し竿に掛けていく。
「そんなに一杯おしめなんか干したら…でも昨日洗ったんだから、何でそんなに…」
サークル状の干し器の両方に、布おしめが二十枚ほど掛かっていた。そのほかにブルーの動物柄と、淡いピンク地のキティ柄のおしめカバーが物干しに掛けれた。物干し竿にはマリのパジャマもあった。
夏美も、干してある布惜しめを自分が淫水で汚したとは言えない。
「昨日のおしめを洗いなおしたのよ。それで多くなっちゃったの」
マリもそれを見ると、流石に恥ずかしくなってしまう。
「私ってあんなに汚しちゃったんだ。こんなんじゃ、おしめを要らないなんて言えないな」
小さな声でつぶやいた。
夏美は、洗濯物を干し終えて、マリの部屋を出て 行った
「マリちゃん、お友達が来たわよ」
夏美が洗濯物を干して、部屋を出て行ってから十分と経っていなかった。
部屋で自分が寝ていたベビーベッドや、洗濯物をぼんやり眺めていると、夏見の声がしてドアが開いた。
「えっ、友達?」
マリは、一瞬ギョッとした。
まだマリの友達には、引っ越し先を知らせていないから誰だろうと思った。部屋のベランダには、マリが昨日と今日汚した可愛らしい動物柄とキティ柄のおしめカバー二枚と、布おしめが二つのサークル状の干し器に吊られ、かなり多く干されている。先ほど夏美が洗濯して干した物だから、まだ湿っていて乾いてはいなかった。見られれば、それがおしめだと分る事は、間違 いない。家にはマリ以外子供が居ないから、干してある物が、マリの物だと分かってしまう恐れがある。布おしめの大きさだけなら、親戚の赤ちゃんのものだと言い訳が出来るが、おしめカバーが赤ちゃんの物にしては大きすぎるのは一目で分かる。そんな大きなおしめカバーを赤ちゃんのものだと言えなくなってしまう。
取り込むにも、母が今干したばかりだから、乾いているはずがないし、取り込むにしても隠す場所も無かった。
「どうしよう。誰が来たのかな?取り込むにも…そうだカーテンをすれば」
ガラス戸に付いている薄いカーテンを急いで引いた。でもそれだけでは、薄いカーテン越しに、干してある物が何だか分かってしまいそうだった。後は見られないようにするか 、分かっても何とか誤魔化す以外になかった。
マリの親友達とは、こんな子供じみた格好で何度か家で会っている。
「マリって、子供服が似合うのね。そんな格好をしてたら、とても高校生だなんて思えないわ。まあ、マリは可愛らしいから似合ってるけど…着替えの服って可愛らしいのばっかりだし」
友達は、マリの洋服ダンスを勝手に開けて言った。
「勝手に見ないでよ。だって…私服は、小さい時から体格が変わらないから同じような物を着てるし、大人っぽい服装は、着たら皆んな変だって言うし。他に持っていないもの。それにお母さんだって、私をまだ子供だと思っているのか、小さい子の服ばかり買って来るんだもん」
「マリは 何を着たって、可愛いから良いじゃないの。でも持ってる物って、子供服って言うより、幼児服って感じだね。その格好に涎掛や、おしめを着けたらまるっきり赤ちゃんにしか見えないわね」
「そんな…赤ちゃんだなんて…こんな大きな赤ちゃんなっていないわよ」
「そうね。いないわね…でもマリなら大きな赤ちゃんって感じだから通用しそうね。一度試してみたら面白いかもよ。マリって、小さい子に見られるのが好きじゃない。涎掛を着けておしゃぶりも…そんな格好をして何歳に見られるか試してみたら…」
「いやよ、そんな恥しい格好。でも小さい子供に見られるのは、何だか楽しいし…一寸恥しいけど構わないかな。でも、赤ちゃんの格好までは…恥かしいもの。それに涎 掛やおしゃぶりなんか持ってないもん」
「そんなこと言うんじゃ、その気が有るんじゃないの」
「そ、そんな…」
「赤くなって…そんなのいくらでも有るわよ。なんなら妹のを持ってきてあげようか」
「い、いらないわよ」
親友の、冗談とも本気とも言えない言葉にマリは、ドキッとして真っ赤になってしまった。
「マリって単純ね。そんなに嫌じゃないみたいね」
「そりゃあ、確かに可愛らしい服は好きだけど、赤ちゃんの格好までは出来ないわよ。それにそんな格好をしたら恥ずかしすぎるに決まっているでしょう」
「赤くなってるところを見ると、マリもまんざら嫌じゃないみたいね。妹が涎掛やおしゃぶりを使わなくなった から今度来るとき持ってきてあげる。なんならおしめも持ってきてあげようか…でもいくらなんでも妹が使っていたおしめじゃ、小さくて使えないか…」
「やめてよ。冗談言うのは…お、おしめだなんて」
マリは、トイレが近かったし、尿漏れの心配もあり、基本的にはオシモ全部が弱い。外出時は、トレーニングパンツを穿いていたから、おしめと言う言葉に強く反応してしまった。
同じ年の友達にも、マリが小さい子の格好をするのが好きな事は、知られているのは確かだったし、マリを面白おかしくからかっているようにも取れた。
「お母さん、あんな所に干しちゃ見られちゃうから」
「あら、マリがおしめをしている事を知ってるお友 達よ。お友達って言うのは、お隣の清美ちゃんと清香ちゃん。それに昨日会った幸子ちゃんだから。三人ともマリがおしめを使っている事を知ってるんじゃない。だから見られても恥ずかしく無いんじゃないのかな」
「となりの…友達じゃなし…」
マリは、少し安心した。隣の子供達はマリがおしめをしていた事を知っているから、干してあるおしめを見られるのは恥しいけど安心だ。その三人には、今更おしめをしていないとも言えい。
雅美は、近所の子供達三人と聞いて、ある意味、開き直りをしようと思った。おしめの事を知っていては、大学生だなんて言えない事は分かっていた。大学生と分かってしまう方が恥ずかしい。だから、この子達には、おしめの必要な子供で押し通 す積りだった。
「そんな事言えるのかな?三人共、もうおしめはして無いわよ…マリのお友達には丁度いいんじゃ無い」
「そりゃあ、小さい子と遊ぶのは好きよ。でも、そんな…わたしだって」
「あら、昨夜、気付かないでおしめを着けられて汚しちゃって、今晩からおねしょ対策で、おしめを着けることにしたんじゃなかったかな。三人がマリのお部屋が見たいって言うから、もう上がってきちゃってるわよ」
「そんな…まだ部屋を片付けて無いのに。前の人に荷物もそのままだし」
マリの部屋には、前の住人が残していった物が多く残っていた。マリが使うことになった部屋は、元々育児部屋だった。だから白く大きなベービベッドと白い ベビーダンス(両方ともマリが実際に使っている)や、ベッドの上にはまだ吊ってあるメリーゴーランド、歩行器や赤ちゃんしか使わない大きなおもちゃが、雅美が使っているベビーベッドの脇に置いてあった。その他には、マリが小学時代から使っている机や本棚や縫い包だけだ。机の上にはパソコンがあるだけだ。
その時、夏美の後ろから聞き覚えのある甲高い声が聞こえた。
「あ、マリちゃん…わー、広くて明るい部屋だ…」
マリが三人を制止する間がなかった。部屋に入られては出て行けとも言いにくい。
「あら、この家のこと知らなかったの?」
夏美は、てっきり知っているものだと思って清香に聞いた。
「外人さんだから、来たこ とはあっても、上がった事はなかったの。でも青い目のお女の子の赤ちゃんがいたことは知ってるよ。とっても可愛らしかった…でも雅美ちゃんの方がもっと可愛らしいよ。あっ、大きな縫い包みも一杯あるんだ」
清香に続いて幸子も言った。
「ほんとうだ…さちこももってるよ。あれ、マリちゃんは、まだ赤ちゃんベッドでねてるの?」
「そうよ。マリちゃんは、まだおしめが取れない事は知ってるよね」
開き直っても、おしめの話題には触れて欲しくはなかった。
「お、おかあさん…」
マリの言うことを無視して、面白そうに夏美はつづけた。
「うん…しってるよ」
「まだ、おしめの取れない赤ちゃんだから、このベッドなの」
幸子が言った言葉に、夏美が面白おかしく答えた。
「あれ?マリちゃんは、あんよもできないの?…へんだな、きのうはおしめしていたけど、ちゃんとあるいていたのに…」
白いベビーベッドの脇にある、大きな歩行器を見つけて、幸子が不思議そうに言った。
「この間まで使っていたのよ。でも今はおいたをしたら入れちゃうの」
夏美は、前の住人が残していったものだと言わなかった。
「おいたって?」
「言うことを聞かないときかな。入ったら一人で出られないからね」
「そうなんだ。さちこはママの言うことをちゃんと聞くもの。きよかちゃんもだよ」
大きなガラス戸を見ていた清香が、ベランダに何かを見つけた 。
「滑り台がある…おばちゃん、あれって滑り台だよね。滑っても良いの?」
「ほんとうだ」
幸子もその声で広いベランダを見た。
「かまわないけど…ベランダは暑いわよ。ちゃんと帽子をかぶってならいいわよ」
「うん…」
二人は、かぶってきた帽子をかぶりなおし、ガラス戸と網戸を開けた。戸を開けると熱風が入ってくる。いくら午前中でも真夏なのだ。人工芝でもかなり熱くなっている。部屋の中はクーラーで適温だから、なおさら暑さを感じてしまう。
素足で出て行った二人は、直ぐに戻ってきた。
「滑り台が熱くて触れない。あれじゃやけどしちゃう。隣にあるプール、あれなら入っても良いの?」
「お昼ご飯 を食べた後なら構わないわよ。お水は昨日入れたばかりだから、汚れていないと思うし…まだ少し冷たいんじゃないかな」
夏美は、ベランダにあるゴムボートを利用したプールをポンプで膨らまし、水を張って使えるかどうか確かめていた。昨日と同じ水位だから、どこも漏れていないようだった。
「つめたくなかったよ…ご飯食べたらいんだね。あれ?おしめが一杯干してある。マリちゃん、またおねしょしちゃったの?sれってマリちゃんのパジャマだから、マリちゃんのものだよね?」
「ほんとだ。おしめがいっぱいほしてある…さちこだって、あんなにいっぱい、おしめをつかわないよ」
二人の園児は、部屋に入る前におしめが干してあるのに気付いた。
マ リも開き直ったとはいえ、そうだとも言えない。指摘されればやっぱり恥ずかしいから否定したくなる。
「あ、あれは昨日の…」
「違うんじゃない…ほら…」
勝手に机の上のパソコンを触っていた清美が、モニターを見て言った。
モニターには、マリのおしめ姿の写真が映っていた。
「あれ、清美ちゃん、これって昨日の…」
夏美が、いち早く気付いた。
マリもその言葉で、机の上のモニターを見た。
「い、いつのまに…」
そこにはマリの、おしめを着けた姿が映っていた。
「可愛らしいから携帯のカメラで写したの。ほかにもあるよ。携帯の写真や動画をパソコンにコピーしておいたから後で見られるよ」
画面が何度か切り替わる。おしめして眠っているものや、おしゃぶりを咥え涎掛を着けて眠っているものや、その恰好で立ち上がったものもある。おしめを取り替えている写真まであった。そのどれもが、キティ柄の干してあるおしめカバーだった。
「帰る時も…ほら…こっちに干してあるおしめカバーでしょう。青い動物のおしめカバーは使ってないもの。あれってマリちゃんが、おねしょで使ったものでしょう」
「綺麗に撮れてるわね」
「ほんとうだ…マリちゃん青いおしめカバーは使ってない」
部屋に入って、モニターを見て清香が言った。
「でも変だな…」
清美が何か気付いたようだった。
「何が?」
「だって、昨日の夕 方、西側にこのおしめカバーと、布おしめを干していたんじゃなかったかな。また同じなのが干してあるってことは、マリちゃんは何度もおしめを汚しちゃったんじゃ」
「よく見ていたわね」
「だって、私の家からだと、こっち側は窓からよく見えるもの」
「そうなんだ。そうよ。マリは何度もおねしょでおしめを汚しちゃったからね。夜中に取り換えたから多いのよ」
マリは、眠っていて記憶が無い。先ほど母が言ったこととは内容が違うが、何も言えなかった。
「じゃあ、何でマリちゃんは、おしめをしていないの?」
「だ、だって…トイレがあるもの…」
「マリちゃんはトイレって言えるんだ。だったらおしめももうすぐ取れるね」
清香はちょっとうれしそうに言った。
「清香ちゃんは、なんでそう思うの?」
「だって、おばちゃん。お外で…公園でみんなと一緒にあそべるもの。おしめだったら皆に笑われちゃうから遊べないもん」
「それはどうかな。お外だとトイレが近くにないでしょう。だからお外に出る時はまだおしめに戻したのよ」
「でも昨日は、パンツだったよ」
「清香、あれはトレーにぐパンツだったでしょう」
「そうだった。でもおしっこ、れんしゅうしていたんだよね」
「そうよ。まだマリは、おしっこの練習してるのよ。でも昨日漏らしちゃったから又おしめに逆戻りなのよ」
「そうなんだ…」
「そうだ、ジュースを持ってきて あげるわね」
そう言って夏美は部屋を出て行った。
夏美が、四人分のhジュースをコップに入れて持ってきた。
「清香ちゃんと、幸子ちゃんは、コップでこぼさないで飲めるのかな?」
「飲めるよ。だってもうおしめしてないもの。マリちゃんもコップなの?」
「そうよ」
「おばちゃん、マリちゃんはまだコップは早いんじゃ…だっておしめをしてるんだもの」
「あはは、たしかにそうね」
「まだ哺乳瓶の方が良いんじゃないのかな。昨日だって哺乳瓶で飲んでたよ」
確かに写真の中には、哺乳瓶やおしゃぶりを咥えている写真もあった。だからマリは会話の中に入っていけなかった。いくら開き直って いても、哺乳瓶まで使いたくはない。
「そうね、じゃあマリの分だけ哺乳瓶に入れ替えてくるわね」
「お、おかあさん…」
弱弱しく言い返したが、清美の言う通り使っていた写真を見せられた後では、それ以上言えなかった。
「清香ちゃんが言うのももっともね。マリはおしめが取れたらコップにしてあげるからね」
そう言って部屋を出て、ジュースを哺乳瓶に入れなおして直ぐに戻ってきた。
「これならこぼさないわね」
そう言ってマリの手にわたした。マリは仕方なくそれを受け取った。ここで嫌がってもおしめのことを言われるのが落ちだし、もう赤ちゃんでもいいとさえ思っていたから、敢えて抵抗はしなかった。まさか母が、自分を 赤ちゃんにしようとは思ってもいなかった。ここだけのことだと思ってはいたが義父のこともあり、一抹の不安はあった。
清香たちが話している最中、清美はマリの本棚を見ていた。
「おばさん、この部屋はマリちゃんの物だけなの?」
「ええ、そうよ。清美ちゃんもこっちに来てジュースを飲んだら?」
「後で飲みます。ここにある本は、結構難しい本ばっかりだし…マリちゃんて頭が良いのは、こんな本を読んでからなの?」
清美は、その中の一冊を取り出してぺージを捲った。
「お、おとうさんのほん…」
「だよね。こんな難しい本、読めるわけない物ね。私には全然分からないし…」
「ほんとだ。絵本じゃないんだ …でもマリちゃんの名前が書いてあるよ」
マリは、見られてしまったと思った。本にはマリの名前がカタカナで書いてある。
「あれ、清香ちゃんも幸子ちゃんもカタカナ読めるんだ」
「うん、全部は読めないけど…」
おしめを使っている事は知られている。そんな恰好をしていて大学生里知られる方がもっと恥ずかしいに決まっている。このままではばれてしまいそうな感じだった。
「お、おとうさんの本をもらったの…」
マリにとって苦し言い訳になってしまった。何とか清美をその話題から逸らしたかった。その為にはどうしたら良いか、咄嗟のことで考えが浮かばない。
「マリちゃん、哺乳瓶でも上手に飲めないんだ。一杯こぼしちゃっ てるよ」
清香が、うわの空で飲んでいたマリの哺乳瓶のことを言ってきた。
「マ、マリ…まだ…」
「お姉ちゃん、マリちゃんに涎掛を入れてあげたよね」
「うん、清香が使わなくなったから入れておいてあげたわよ」
「叔母ちゃん、どこにあるの?」
「ああ、それならベッドの下の紙袋じゃない」
覚えていた清美は、母より先に答えていた。
「じゃあ、持ってきて。マリちゃんがこぼしちゃうんだもの」
「分かったわ」
マリを赤ちゃんの格好にさせたい清美は、そっちの方が良いと思って取りに行った。
「い、いや…」
清美が、雅美の首に持ってきた涎掛を着けようとしてきた。
雅 美は、哺乳瓶を咥えながら着けさせまいと体をよじった。余計にジュースがこぼれてしまう。
「着けないと…ほら…一杯こぼしちゃってるし…」
涎掛で雅美の頬と顎を拭いていく。雅美は、拭かれまいとして余計に体をひねった。その瞬間、熱い物を股間に感じた。あまり尿意のなかった雅美は「なんで」と言わんばかりの顔をした。
(やだ…おしっこもらしちゃってる…こんなんじゃ…)
清美は、マリに涎掛を着けながら、その異変にいち早く気付いた。
「あれ、マリちゃん。変な顔をしてどうしたの?」
「な、なんでも…」
清美の鼻が尿臭を感じとって、マリの股間を見つめた。僅かだがカーペットに染みが出来ているのを見つけた。
「なんでもって…マリちゃん、涎掛を下のお口にも着けないとダメみたいね」
「お姉ちゃん、下のお口にって?」
「叔母さん。マリちゃんが…」
その前に、幸子が気付いた。
「マリちゃん、おしっこもらしてる」
「ほんとだ。マリちゃんが…」
夏美が子供達の言葉でマリを見た。
「あらあら…マリ、トイレに何で行かなかったの?これじゃ何時も下のお口にも涎掛がいるわね」
「だ、だって…」
「早く立って。カーペットがダメになっちゃうでしょう」
マリは仕方なく、清美に助けてもらい、よろよろと立ち上がった。
短いプリーツスカートのお尻にも、大きな染みが出来ていた。
「やっ ぱりマリちゃんには、パンツじゃダメなんだね」
小さい幸子や清香に言われると何となく不安になる。
(わたしって、本当に大学生なんだろうかな?この子達より小さいんじゃ…)
「清香ちゃんたちの言う通りね。マリはまだおしめの方が良い見たいね」
マリは、どう答えてよいか分からなくなってしまった。
「だ、だって…ウ、ウ、ウェーン…」
マリは思わず、小さい子と同じように、声を出して泣き出してしまった。その拍子に残っていたおしっこが漏れ出し、太腿を伝って流れ落ちて、カーぺットの染みを広げていく。もうマリは、出かかったおしっこを止めることが出来なくなっていた。
「部屋で漏らしちゃうなんて、困った子ね…」
夏美は、カーペットに染み込んだおしっこを、持ってきたバスタオル染み込ませながら、これから先マリを本格的に赤ちゃん扱いしてやろうと決心していた。
(本当に赤ちゃん返りしちゃったみたいだわ。これなら赤ちゃん扱いした方が…)
「叔母さん、困ったって言う割りに何だかうれしそう」
「えっ、そうかな…悪いけどベッドの下からおしめを持ってきてくれる?」
「布惜しめは何枚くらいが…」
「ごめんね。今まで紙おむつだったから何枚位が言いか良く分からなくて」
夏美は、マリの濡れたスカートとパンツを脱がせ始めた。
「じ、じぶんで…」
「おしっこを漏らしちゃうような子が一人で着替えなんか出来ないで しょう」
そう言われると何も言い返せない。でも小さな子供達が目の前にいては、おしめの取れない小さな子だと開き直っていても恥しさは大きかった。
下半身をみんなの前に丸出しにされ、股間をバスタオルで綺麗に拭かれ、仰向けに寝かされた時に清美がおしめとおしめカバーを持って横に来た。
「昼間だったら股おしめだけで大丈夫だと思うけど」
「股おしめって…股にだけ布おしめを当てるの?」
「うん。寝ている時なら、横漏れしちゃうから横当てのおしめがいるけど、起きている時なら、横当ては要らないってママから教わっていたから。股当ては、マリちゃんは、体が大きいから五枚位かな。三枚はそのままで、二枚は縦折にして当てれば充分だと思 う」
「清美ちゃんは、良く知ってるのね」
『清香のおしめを何時も着けていたし。そうだ、マリちゃんのも着けてあげる」
「助かるわ」
マリもおしめを着けられるのは、皆の前で漏らしてしまったのだから諦めていたが、年下の清美に着けられたくは無い。
「お、お母さんがいい…」
「あら、あんなにおしめを嫌がっていたのに…」
「だ、だって…」
「叔母さん、マリちゃんって幾つなの?感じは小さい子に見えるけど」
「清美ちゃんは、幾つに見えるの?」
「清美より大きいんじゃないのかな。だって本だってあんな難しいのを読んでるみたいだし。それに小学生であんな頭のいい子なんて見たこと 無いもの。あの本ってお父さんのじゃなくて、マリちゃんの本でしょう?」
「清美ちゃんは、マリが年上だと思えるんだ」
「顔や体付きや話し方を聞いていると、小さな子に見えるんだけど」
「だけど、おしめをしてるのよ。だったら大きいわけ無いでしょう」
「そうかな…でも病気でおしめを使う人っているよ。マリちゃんって夜尿症か、オシモが弱いんじゃないのかな。だからおしめやトレーニングパンツを使ってるんじゃないかと思ってるの」
『そうであっても、年上であんな赤ちゃんみたいな格好をしてるのよ」
「そうだけど…でもどうしても年上に思えちゃうの」
「清香ちゃんや幸子ちゃんもそう思ってるの?」
「あの子ら は、マリちゃんをそんな風には思っていないよ。ただ、おしめをしてるから、年が近いと思って親近感が有るんじゃないのかな」
「清美ちゃんは、よく見てるんだ」
「なんだか叔母さんを見てると、楽しそうにマリちゃんにおしめを着けてるから変だなって思えたの。叔母さんもマリちゃんを、おしめの赤ちゃんにしたいんじゃないの?」
「叔母さんは再婚なの。だけど今の人との間に子供は作らないと決めたけど…マリって赤ちゃんみたく可愛らしいでしょう」
「うん、赤ちゃん以上に可愛らしい。だから清香たちもなつくんじゃないかな」
「でしょう。マリは元々オシモが弱いから、トレーニングパンツだったのよ。でも昨日からそれが変わったでしょう。だか ら…」
「私もマリちゃんが赤やんの方がうれしいし。それに可愛らしいもの。だから私より大きくても赤ちゃんの方が楽しいし。皆には言わないけどね。マリちゃんはいくつなの?あんな難しい本は高校生でも読まないと思うし」
「大学二年生。今年二十歳になるのよ」
「信じられない…」
「見ての通り体が小さいし、童顔でしょう。そこに持ってきておしっこが近いから普段でもおむつ紛いのパンツだから。それであんな格好を何時もしてるのよ」
「やっぱりそうだったんだ」
「そんなこと誰にも言わないでね」
「うん…分かってるわ」
「マリちゃんは、なんでおしめをしてるの?」
「だ、だって… おしっこもらしちゃうから、おしめなの…」
「マリちゃんは、おしめしたら急に赤ちゃんみたいに思えてきた。前と全然違う感じね」
清香に言われてマリは恥ずかしさを感じるが、こんな格好で大学生だと思われる方がもっと恥ずかしい。だからより幼稚な話し方になっていた。
「そ、そんなこと…ないもん」
ここでの生活は、赤ちゃん以上の赤ちゃんになったことは確かだった。それに秘密を知っている清美には、絶対服従を誓わざるを得なくなってしあった。
マリの人生は、これからどうなるのだろう?ただ言えることは、おしめ無しの生活は、考えられなくなってしまっていた。
後は想像に任せます。
誤字落丁は平 に…
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