間違われて 2(間違いの変更版)




 「で、どうなの。十九才にもなって、 赤ちゃんしか使わないようなおしめを着けて歩く感想は?」
 隣の家から引っ越したばかりの家に帰る道中、 マリと夏美の会話だった。
 「こ、こんなの恥ずかしいわよ。 なんでおしめなんか着けて帰らなきゃならないのよ。 それにおしめまで貰って来たのよ。 もう小さな子供じゃないんだから、おしめなんか…」
 「仕方ないでしょう。マリがおしめを汚しちゃったんだから。 おしめを使ってないなんて言えないでしょう。 なんでおしめを着けられた時に、嫌だって言わなかったのよ」
 「だって…トレーニングパンツを見られちゃって… 嫌だなんて言えなくなっちゃったし」
 「そうね、トレーニングパンツを汚しちゃっていたものね。 トレーニングパンツじゃあ、子供じゃないって言えないわね。 それにスカートの下に何も着けないで帰れないでしょう。 これからはトレーニングパンツより、 マリはおしめの方が良いんじゃない?」
 「そ、そんなの嫌よ」
 「でも似合ってるわよ。別に今見ても変じゃないし。 それにマリも気に入ってるんじゃない?」
 「き、気に入ってるなんて…そ、そんなことないもん」
 「あははは…その恰好で、その言い方は似合ってるわよ。 本当におしめの取れない幼児になったみたい」
 スカートが不自然に膨れ、 裾からは歩く度におしめカバーの柄が少し見え隠れしている。 お尻を突き出して歩く姿は、 よちよち歩きの幼児のように見えていた。
 「嫌よ…こんな格好を何時もしてたら、 お義父さんに見られちゃうじゃない」
 「あら、お義父さんは、その方が気に入るんじゃない。 今だってマリのこと大学生だなんて思っていないでしょう。 それが証拠に小さい子の気に入るものばかり買ってくるしね。 おしめしていても当り前だと思っているんじゃ… 返って喜ぶんじゃないかな」
 「うん、買ってくるものって子供向けってことは分かるけど、 流石にこの格好は…見られても平気なのはアニメパンツまでよ」
 「マリも買ってきた物を喜ぶから、 気に入ってるんだと思って買ってくるのよ。 私だってマリが嫌がらないから幼児向けのパンツや下着を買ってく るのよ。サイズが丁度いい物ね」
 「確かにサイズはぴったりだわ。 可愛らしいから別に嫌じゃないもん… それにわざわざお義父さんが買ってくれたものを嫌がるなんて出来 ないし…」
 「結構気を使ってるんだ」
 「そんなんじゃ… こんな服装で大人用のショーツなんか変に思われちゃうもの…」
 「たまに、おしっこ漏らしちゃうからね。 トレーニングパンツだから、 小さい子の格好をしているんでしょう。 その服装ならおしめでも変じゃないわよ」
 「トレーニングパンツに漏らしちゃったことはあるけど…でも、 おしめだなんて、こんな格好していても、おしめだなんて、 いくらなんでも恥ずかしすぎる。 トレーニングパンツだって家の中では穿かないんだから」
 「あら、そうだった?穿いているんだと思っていたわ。 だって可愛らしいトレーニングパンツが何枚もあるから、 何時だって穿いてると思っていたわ」
 「お義父さんに見られるから。そんなの家の中では穿かないわよ。 可愛らしいトレーニングパンツでも、 お義父さんに見られたら恥ずかしいんだから」
 「マリは、 可愛らしいトレーニングパンツ気に入ってるんじゃなかったの?」
 「気に入ってるだなんて…トイレが近いから家以外では、 トイレ探すのに時間が掛かってしまって、 少し漏らしちゃう時があるから穿いているけど…」
 「お義父さんは、 何時もトレーニングパンツを穿いていたって気付かないわよ。 おしめだって…」
 「だってパンツに顔を押し付けてくるのよ。 普通のパンツとは違うって分かるわよ。おしめなら尚更よ」
 「そう言えば、いつも抱き上げられていたわね」
 「トレーニングパンツは厚ぼったいし、 普通のパンツと違うことぐらいわかるよ。 いくら可愛らしい物でも…」
 「可愛らしいと言えば、 おしめカバーってあんなに可愛らしいくて大きいのも有るのね」
 「うん、可愛らしいけど… こんな大きなおしめカバーが有るなんて知らなかったわ… この袋の中に入ってあるのかな?」
 「布おしめって纏まると結構重たいのね… おしめカバーも入ってるって言っていたからね。マリの袋にも… 何だか音がしてるけど…」
 歩く度に、 マリの下げている袋からカチャカチャと何かの容器が当たる音がし ていた。
 「何かの容器みたいだと思うけど」
 「案外、赤ちゃんのおもちゃでも入ってつんじゃないのかな?」
 「まさか…」
 「なんと言っても、 おしめの取れない赤ちゃんだと思われたんだから、 赤ちゃんのおもちゃでも変じゃないでしょう。 もう使わなくなった物だからって言われたし」

 二人が下げている大きめな紙袋は、 隣の家を出る時手渡されたものだった。
 「布おしめは、使い古しの物ですけど。 半分は吸収の良い繊維で作ってあるみたいなので、 おしめの枚数は少なくて済むみたいです。 この金魚模様の物がそうです。 最近親戚から貰い物なので新品です。 まだ使ったことが無いのでどのくらい枚数を使ったらよいのか分か りませんが…もし足らないようでしたら、 まだ家に何枚も残っていますから言って下さい。おしめカバーは、 まだ要るだろうと思って、 余分に買ってしまったものですから気を使わないで下さいね。 マリちゃんは、清香よりかなりスマートですから、 このおしめカバーでは、サイズ的に少し大きいかもしれませんが、 布おしめの枚数を増やせば、ちゃんと使えると思います。 処分しちゃうのはもったいないですから」
 「それは…新しいものなんて恐縮です。 でもこんなに頂いては清香ちゃんの分が…」
 「それは大丈夫です。もうおねしょも殆どしなくなったので、 おしめは直ぐにでも要らなくなると思いますから。 まだ少し不安ですから残してあります。 完全に使わなくなったら残りのおしめももらっていただけますか? こんな大きなおしめカバーは、貰い手が無いんですよ。 それにマリちゃんは、まだおしめ離れが出来ないようですので」
 「それは…体は大きいけれど、まだまだ赤ちゃんなんですよ。 この分じゃマリには、 当分おしめが必要見たいですので貰っておきます」
 「それにしてもマリちゃんは、とっても可愛らしいですね。 こんな可愛らしい子は見たことが無いですよ。 うちの子供たちも大変気に入ってるみたいですし」
 「可愛らしいだけが取り柄ですよ。 まだおしめ離れが出来なくてまだまだ手が掛かります」
 「良いじゃないですか。 子供は手の掛かるうちが可愛らしいですよ。 私も清香がおしめをしなくなったら、 少し寂しいかもしれませんもの」
 「そうかもしれません。では、ありがたく貰っておきます。マリ、 そろそろ帰ろうか」
 三人で遊んでいるマリに夏美は声をかけた。夏美から見ても、 その遊んでいる姿は、 おしめをしているせいで清香より年下のような感じに見えていた。
 「まだいいじゃありませんか。 マリちゃんの汚したおしめはこちらで洗っておきますから」
 「そんな…洗ってもらうだなんて」
 「どうせ清香のおしめも洗わないといけないんで… 洗うのは同じ手間ですから」
 「そうですか…でもマリが汚したものですから、 こちらで洗います。ご迷惑をおかけしてすみません。 そろそろ主人の夕食の支度をしないと…」
 「そうか、そんな時間ですね」

 マリのおしめを取り替えてから、 三人で遊びだして三十分位経っていた。 マリたち二人は隣の家を後にした。
 三人で遊んでいる最中でも、マリだけおしめを着けたままだった。 だから家に帰るころには、 おしめを着けているという恥ずかしさは慣れて薄れていたし、 さほど気にならなくなっていた。


 マリの新しい家は、夏美の再婚を機に購入したもので、 築十年は経っていたが、外見も内装も殆ど傷がなく綺麗だった。 それに北欧の外人が、 マリたちが入居する少し前まで住んでいたのだ。
 そのため家具類は、殆どそのまま残していた。そのどれもが、 大きくて頑丈な作りで高価なものだった為、 そのまま使うことに決めていた。 体の大きな外人の使っていたものは、 マリには何もかも大きすぎた。
 二階建てで、 一回はキッチンとリビングの一部屋だけだがかなり広い。 後は浴室とトイレがあるだけだ。二階は二部屋で、 夏美たちの寝室とマリの使う部屋だけだ。 マリの部屋はどう見ても育児室と言う感じで明るい作りになってい る。L字型の部屋で、 ドアは二箇所に付いていて夫婦の寝室からも出入りできる。
 夫婦間に女の子が居たようで、 カーペットや壁紙は明るいアニメキャラが描かれていた。 壁際に大き目の白いベビーベッドが育児室の雰囲気を強めている。
 その他のこどもグッズは、部屋のあちらこりたに散らばっていた。 広いベランダには本格的な滑り台やベビーカーと物干しがあるだけ だ。歩行器がベビーベッドの脇に片付けられて置かれている。 その大きさはとても赤ちゃん用とは思えない大きさだ。 滑り台も歩行器もベビーカーもマリが充分使える大きさなのだ。 その他にはマリの持っていた縫い包みや人形がベッドの棚に置いて あった。
 「外国の赤ちゃんって大きいんだ。 このベッドだって私が充分寝られる大きさだし… 滑り台も私でも滑れるんだ…私が小さすぎるのかな… なんだか嫌になっちゃう」
 「マリにベッドを買おうかと思っていたけど、 この大きさなら使えそうね。もったいないから…」
 「これを使うの?一寸恥しいけど…」
 「良いじゃない。誰にも見られないんだから。 それに頑丈そうだし…片付けるのは大変よ」
 「ベビーベッドだけど重たそうね…私は、 これで寝てもかまわないわ…寝てしまえば、分からないんだから… 」
 最初家を見たとき、母にそう言われたが、 子供グッズが好きなマリは、返って気に入ってしまった。 嫌がる素振りをしても気に入ったとは口に出さなかった。

 夏美の再婚の相手は、父の古くからの部下だった。 父が生きているころから家族ぐるみの付き合いで、 マリも生まれた時からなついていた。父が死んで十年の間、 色々と面倒を見てくれている内に、同性するようになっていった。
 父が仕事中に死んだ為、 労災のお金と保険金で当座の生活費は残っていた。 それに母も仕事に行くようになって生活も安定していたが、 マリが大学に入学とともに、夏美が正式に再婚する事になった。 その事はマリも賛成だったが、 その時になって義父に対して仄かな恋心に気付き、 少しの嫉妬を抱いたことにマリ自身驚いた。

 家の購入は、義父の会社の日本在住の北欧人で、 実家の都合で母国に戻る事になり、 それを待ってマリたちが入居することになったのだ。
 義父が、その家の家具類が日本に中々無い物で、いたく気に入り、 そのままの状態を残す条件を出していた。 先方も処分しないで済むので、その条件は無言で決まった。 でも北欧の大柄な人達の使っていたものでは、 マリたち親子には少し大きすぎた。 椅子に座ってもテーブルが高すぎて食べにくい。母の夏美は、 厚めの座布団を二枚重ねて座れば、何とかなったが、 マリはそうは行かない。幸いなことに、 前の住人が残したくれた可愛らしい女児用のベビーチェアーを使う ことになった。 マリが座ってみるとテーブルには丁度良い高さになるが、 ベビーチェアーに付いている小さなテーブルを下すと自動的にロッ クが掛かってしまい、 自力では出られなくなってしまうのが難点だった。 それでもマリには、丁度良い大きさだった。初めて見た時は、 少し恥ずかしかったが、家の中なので、 他人の目をはばかる事は無いから使ってみても、 思ったほど気にはならなかった。
 「この家の子供って、 マリちゃんと同じくらいの大きさだったみたいだね。 マリちゃんが座ると本当の赤ちゃんに戻ったみたいに見えるよ」
 「お義父さん、私に合う椅子が無いから使うの。 このテーブルだって使わないから… 恥ずかしいからそんなこと言わないで。 赤ちゃんじゃないんだから…」
 「ごめん。そんな積りで言ったんじゃ… マリちゃんの小さい時を思い出しただけなんだ」
 「良いじゃない。マリは子供の格好をしてるんだから。でも、 本当に昔を思い出すわね。いっそのこと、 赤ちゃんになっちゃえば…」
 「こんな格好をしてるけど、赤ちゃんじゃないわよ。 体に合う服が無いし…でも、 赤ちゃんなんかに戻れるわけ無いじゃん」
 「あら、そうなの?」
 夏美のトレーニングパンツを含んだ言葉に、 少し赤くなってしまう。
 「あ、あれは…」
 「なんだ。僕にはないしょかい。 でもマリちゃんは何時までも子供のままのほうが嬉しいな」
 「わたしだって、何れは結婚するんだから…」
 「そんなものしなくても良いよ」
 「あら、失礼ね。小さい女性を好きな男性だっているんだから」
 「そう意味じゃなく、 何時までも可愛らしい子供で居て欲しいからね」
 何の変哲も無い会話が、 引っ越したばかりのリビングに響いていた。


 隣の家から二人が家の前に着く前に、親子連れに出会った。 先日挨拶に行った三軒先の友田と言う人だった。 子供は隣の家の清香と同じ保育園に通っている年少の幸子と言って いたことを思い出した。
 「あら、鈴木さん、今お帰りですか? 先日挨拶に来てもらった友田です…この子は、 先日居ませんでしたけど、娘の…マリちゃんは、 挨拶に来たときはもっと小さい子にだと思ったのに、 幸子と比べたらマリちゃんは大きいんですね」
 「確か…そう、幸子ちゃんだったわね。 清香ちゃんの家にマリを迎えに行っていたの」
 夏子が思い出したように呟いた。
 「うん、幸子だよ。清香ちゃんと遊んでいたんだ。 ママから聞いていたけど…このお姉ちゃんは、 マリちゃんだったよね。 ママが言うようにむちゃくちゃ可愛らしいんだ…」
 マリを嘗め回すように眺める。興味がある事は間違いない。 幸子の目線は低い。 その為短いジャンプスカートの裾を下に引っ張った。 スカートの下に穿いてるものを見られたらと思うと気が気ではない 。
 「幸子ちゃんは、保育園に行ってるんだ」
 何とか他に気を向けようと話題を変えようとしたが、 マリに違和感を感じたのか服装を見つめていた。
 「うん…年少さんだよ。マリちゃんって小学生なの? 幸子より体が大きいから保育園じゃないよね。 でもその格好って幸子と同じスカートだから保育園なの? それとも小学なの? 清香ちゃんが同じ年じゃないかって言っていたよ。あれ? マリちゃん、もしかしておしめしてるの?」
 幸子の目線からだと、 スカートの裾からマリの穿いているものが見えた様だった。
 「そ、そんなもの…」
 マリは、慌てて裾を下に引っ張った。 見られては違うとも否定できない。
 「これって、幸子とおなじおしめだよ。マリちゃんは、 まだおしめしてるんだ。よかった。マリちゃんは、 お姉ちゃんに見えるけどまだ小さかったんだ」
 「えっ、まだおしめなんですか?」
 幸子の母は、少し信じられないような顔をした。
 「ええ、まだおしめが取れないから…体は大きいんですけど」
 マリは、そう言われても何も言い返せない。
 「そうなんですか。家の幸子も寝る時はまだおしめなんですよ。 保育園に行きだしてやっと昼間のおしめは取れたところなんです」
 「幸子、ねるときだけおしめだよ。ひるまはパンツだよ」
 少し得意そうな顔をする。
 「そうね、やっとお漏らししなくなったものね」
 「でもマリちゃんは、幸子より大きいのに、 ひるまもおしめなんだ」
 「そうね。じゃあマリよりおねえちゃんね」
 「幸子、そんな事言わないの。 幸子だっておしめをしてるのが知られたらいやでしょう」
 「うん…わかった。でもうれしいな。 おねえちゃんなって言われたことなかったし… それに幸子と同じおしめだなんて。 マリちゃんとおともだちになれるもん」
 マリは、スカートの裾を引っ張るのを止めた。 そうなると裾から可愛らしいおしめカバーの柄が見え隠れしていた 。

 
 「ここじゃマリは、おしめの取れない女の子になっちゃったわね。 いっその事トレーニングパンツなんか止めておしめにしたら」
 「そんなの恥しすぎる…全く嫌になっちゃう…早く家に入ろうよ… あっ…」
 玄関の前に着いた時、マリが急にそわそわしだした。 尿意が出てきたのだ。
 「お母さん、カギは?」
 「私の右ポケット。手がふさがってるから取ってよ。 何をそんなに慌てているの?家は逃げないわよ」
 「ト、トイレ…急におしっこしたくなっちゃったんだもん」
 「トイレ?あれからもうだいぶん経つものね。でもマリは、 おしめをしてるんでしょう…だったら…」
 「そんなの出来るわけないでしょう」
 マリは、急いで母のポケットを探った。
 「ないわよ…は、早く…」
 急激に強くなってくる尿意に、マリは焦った。
 「変ね…なくしたってことは…ごめん、バックの中だったわ」
 夏子のバックをマリが明けてカギを取り出した。 鍵穴に差し込んで、 ドアを開けるために思わぬ力を入れることになった。
 ドアは、北欧産の重たいヨーク材で、マリの体格では、 かなり力を入れないと開けられない。
 「あっ、…」
 ドアを開ける為に力を入れた瞬間に、 股間に広がる生暖かい感じでマリは愕然とした。
 (いやだ…わたし、おしめに漏らしちゃってる… 赤ちゃんじゃないのに…あああーはずかしい… なんで我慢が出来ないのかな…なんか体が…変?)
 恥しいと思う反面、なぜかドキドキしてしまう。 トレーニングパンツに漏らした時とは、全く違った感覚だった。
 夏美は、 マリがうっとりとした表情に急に変わってきたことに驚いた。 目の焦点が合っていなく、心ここにあらずといった状態に、 もしかしたらお漏らしをしなのかと思っていた。
 (気持ちよさそうな顔をして…もしかして漏らしちゃったのかな? おしめに漏らすのって赤ちゃんみたいになるのかな。 それに気持ちいいのかな?)
 「マリ、どうしちゃったの?」
 その声でマリは正気に戻った。
 「お、おかあさん、おしっこ漏らしちゃった」
 「やっぱりね…漏らしちゃうなんて幾つになったの?でも、 おしめなんか使わないって言っていたのに…そんなんじゃ、 おしめを外すことが出来ないじゃない」
 「そ、そんな…はずかしい」
 おしめの濡れた感触は、一層マリを辱める。 おねしょでおしめを漏らした時とは違い、意識して漏らす行為は、 股間が大きく疼きだし、それが体全体に広がってくる。
 (赤ちゃんじゃないのに…おしめに漏らしちゃうなんて…わたし、 赤ちゃんなのかな?体が熱くなってきちゃったし、 なんだか気持ちいい…いやだ、これって感じてるんじゃ?わたし、 おしめに漏らして感じてるなんて変態なのかな…)
 そんな思いが、雅美を興奮させていた。

 「マリ、 おしめを汚しちゃったんならトレーニングパンツを止めて、 やっぱりおしめの方が良いんじゃない」
 「いやよ…これは間違いなんだから… それにずっとおしめしてるなんて恥しいし…」
 「恥しいって言っても、 おしめの女の子って思われたんだから平気でしょう。 それに間違いでも、お漏らしはお漏らしよ。おしめは、 隣から沢山もらったんだから、いくらでも使えるわよ」
 「家の中だからパンツで良いの…」
 言い切ったが、語尾が小さくなって、 そんなに自信のある言い方ではなくなっていた。
 「何だか自信がなさそうな言い方ね。 マリが言うんならパンツでも良いけど…もう漏らさないでよ」
 「だ、大丈夫よ。家の中なら、トイレが近くにあるんだから」
 マリは、脱衣所で、着けられたおしめを自分で外して驚いた。 おしめカバーの内側に漏らしたおしっこが溜まっていた。 股当ての布おしめの枚数が少なかったせいで、 吸いきれなかった水分が溜まっていたのだ。 そのため床を汚さないように、 注意して外さなければならなかった。
 「こんなに漏らしちゃったんだ…でもおしめカバーってすごいな。 外に漏れないんだから。 トレーニングパンツだったら外に漏れちゃっていたな… それにしてもおしめに漏らすのって恥しいけど、 なんだか気持ちが良かったな。 お漏らしでこんなに感じちゃうなんて、 私ってやっぱり変態なのかな」
 その性能に驚いてしまったし、 このままおしめをしていたいという気持ちが心の中に浮かんでいた 。
 その後、浴室でシャワーを浴びていると、母の声が聞こえた。
 「マリ、着替えのパンツを出しておくから。 それにおねしょで汚したおしめも、 一緒に合わせて洗濯しておくわよ」
 「う、うん…」
 「あらあら、おしめカバーまで濡れちゃってるじゃない。 こんなんでパンツで大丈夫なの?」
 「だ、だいじょうぶよ…」
 シャワーを浴びながら、母の会話で考えさせられていた。
 (今までこんなに漏らしちゃったことが無かったのに… お母さんにああ言ったけど…確かにおしめなら安心だけど、 今更おしめだなんて恥ずかしいし… 確かにおねしょも何度かしてたし、おしめなら安心だけど、 お義父さんが居なかったら…)
 シャワーの後、 何時も穿いている子供用のパンツを藤籠から取り出して穿きながら 、おしめのことを考えていた。

 何時ものように母の手伝いで、夕食の支度に取り掛かった。 あと一時間もすれば義父が帰ってくる。義父には、 昼の出来事を知られたくなかった。
 「お義父さんには、絶対言わないでね」
 「何の話?」
 「なんのって…昼間の話のことよ」
 「そんなことか…言わないけど。 でもかえって喜ぶんじゃないかな」
 「なんで…?」
 「だってマリの小さい時には、 あの人がマリのおしめを何度も替えてくれたのよ」
 「そうだったの?でもそれは小さい時の話じゃ…覚えて無いわよ」
 「覚えて無いわね…マリがまだ小さかったものね。 今日みたいな布おしめじゃなかったけど… あんな可愛らしいおしめなら返って喜ぶんじゃないかな」
 「お義父さんってロリコン?」
 「じゃあないと思うけど… 小さい子を好きなことは間違いないわね。 現にマリを大学生じゃなくて、 まだ小さい子供だと思ってるでしょう。まあ、 マリがこんな格好じゃ仕方ないけどね」
 「うん、それは分かる…朝起きた時や、 家を出るときや帰ってきたら抱き上げて、 赤ちゃんみたいに高い高いするんだもん。 それに顔をおなかにお押し付けてくるから、 着ている物が託し上がってパンツが出ちゃうもの。だからもし、 赤ちゃんみたいなおしめなんかしてたら見られちゃうわよ。 そんなことが分かったら恥しいわよ」
 「そう言えば、毎日何回かは抱っこをやるわね… でもマリもそれで喜んでるじゃない… マリでもおしめ姿を見られたら恥しいんだ」
 「当たり前よ…まあ、おしめなんかもうしないと思うけど…」
 「そうね。もう直ぐ二十歳だものね…でも、 近所の子におしめの女の子ってレッテルを貼られちゃってるんじゃ ない」
 「そんなの、何とかなるわよ。 でも二十歳だって知られたら恥ずかしいな」
 「マリは、おしめを気に入ってるんじゃないの? おしめに漏らすして気持ち良さそうにしていたけど…」
 「そんな事無いわよ。恥ずかしいだけよ。 でも何でそんな事聞くの?」
 「だって…玄関の扉の前でおしめに漏らしていた時、 うっとりして気持ち良さそうに見えたから」
 見透かされたみたいで恥しくなる。
 「お、覚えてない…そんな顔をしていた?」
 「心此処に非ずって顔をしていたわよ。あれ、何だか眠たそうね」
 夏美は、眠たそうにしているマリに気付いた。
 「昨夜、余り寝ていないし…」
 「遅くまで片づけをしていたものね。でもおねしょは大丈夫なの? 夜中に起きられなかった時は、 きまっておねしょしてたんじゃなかったかな。念の為…」
 「大丈夫よ。昼寝もしたし…寝る前にはトイレに行くんだし… それにトイレに起きるし…おしめなんか着けないからね」
 「昼寝か…あんな短い昼寝でおねしょしちゃったし… ところで夜中に起きられるのかな? あんなことがあったんじゃ心配だわね。何度も言うけど、 おしめを着けて寝たら安心して寝られるんじゃないの? お義父さんには分からないんだから… せっかくお布団を新しくしたんだし、 古い布団は処分しちゃったから、あれしかないのよ。 お風呂から上がったら着けてあげるわよ」
 「い、いやよ…万が一お義父さんに見られたら恥ずかしいし…朝、 毎日部屋に入って来て、 赤ちゃんみたいに抱っこしてキッチンまで連れて行かれるんだから 」
 「お義父さんが部屋に来る前に、 起きて自分で外したらいいでしょう」
 「夜中に何度も起きるからか、早く起きた試しがないし。 お母さんが起こしてくれる?」
 「お義父さんの方が早く目が覚めるから、 マリを起こしに行くなって言ったらお義父さんが来ちゃうからけな いわよ。でもおしめを見られるぐらい良いじゃない。 可愛らしいパンツぐらいにしか思わないわよ。洗濯物を見なさい。 マリは、あんなにおしめを汚しちゃってるのよ… それにお義父さんもおしめしてるのが分かったら、 余計に可愛がってくれるんじゃない」
 「いやよ。はずかしい…」
 キッチンから見える一階のガレージの横にある物干し竿に、 マリが汚したおしめが、夕方の風にあおられ、 たなびいているのがマリの目に止まった。
 「なんで私の部屋のベランダに干さなかったの? あんな目立つ所に干したら、前を通る人や、 お義父さんが帰ってきたら見られちゃうじゃない。 早く取り込んでよ」
 「はいはい、分かりましたよ。でも、 西日が当たるのはあそこだけなんだし。 マリの部屋のベランダは広いけれど遊び場になってるじゃない。 東南向きで夕方じゃ日が当たらないじゃない。 この時間じゃあそこに干すのが一番いいのよ… マリの物なんだから取り込むから手伝って頂戴ね」
 確かにガレージの横が西日が良く当たるが、 干してあるものが表から丸見えだった。 ガレージと言っても仕切りは無い。 天井はあるがその上はマリの部屋のベランダになっていた。
 「 あんな広いベランダだから一階からじゃ何が干してあるか分からな いのよ。私が汚したって分かってるから早くしようよ。 お義父さんが帰ってきちゃうわよ」
 「まだ時間あるわよ… それに干してからまだ時間が経っていないから乾いてるかしら?」
 「そんなの良いから…」
 「そうは行かないでしょう。半乾きだとカビちゃって、 使えなくなっちゃうわよ」
 「つ、使わないんだから、どうでも良いんじゃ」
 「使わないって、そうかな?…あら夏ね…すっかり乾いてるわ」

 おしめカバーとおしめを取り込んで畳み終えた頃に、 義父が帰ってきた。
 「ただいま…あれ、マリちゃんは?」
 「いま、洗濯物をなおしてるわよ」
 マリは、 急いでベッドの下に畳んだおしめを隠すように押し込んでから、 バスタオルをかぶせた。そうしてから急いで玄関に出向いた。 ぐずぐずしていると部屋まで入ってきて、 おしめの束を見られてしまう恐れがあった。
 「お義父さん、お帰り…」
 マリは、玄関に急いで戻った。
 「マリちゃんは、今日も可愛いね…」
 そう言ってマリの両脇に手を差し込んで、 赤ちゃんにするように高い高いをしてくる。 この時マリの穿いているパンツは、 ジャンプスカートがずり上がって義父の目の前に晒されてしまう。 迂闊にトレーニングパンツを穿いていると、 見られる恐れが有ったから、 家ではそういったものを身に着ける事はめったになかった。
 「きゃ、もう子供じゃないんだから… 赤ちゃんみたいに抱くのは止めてよ」
 「そんなこと言ったって、マリちゃんは何時までも可愛いから、 こうしてやりたくなるんだよ」
 それを言われると、マリもそれ以上言えなくなってしまう。

 夕食の時椅子に座るのは、中々椅子に上がれない。 滑り止めのせいで苦労していると、 義父が抱き上げて座らせてくた。 椅子についているテーブルをしなければ、 キッチンにある大きなテーブルは、マリに丁度良い高さになる。
 「よかったね。マリちゃんに丁度良い椅子があって」
 「高さは丁度良いけど…ほかの人には見せられないな。 ここの赤ちゃんって私と同じくらい大きかったのかな?」
 「何度来たことが有ったけど、 その椅子に付いている小さなテーブルを使ってママの横で食べさせ てもらってていたよ。マリちゃんより小さかったけど、 赤ちゃんは結構太っていたからね」
 「そうなんだ」
 「マリちゃんも、 椅子に付いているテーブルをちゃんとして食べてみる? 食べさせてあげるよ」
 「いいわよ。赤ちゃんじゃないんだから」
 「いいじゃない。昔みたいにお義父さんに食べさせてもらったら… ほら、何時もと同じようにこぼしちゃって… マリは食べるのが下手なんだから。そうだ、 昼間と同じものを着けたら?」
 マリは、その言葉で涎掛を思い出した。 確かに何時ものように着ているジャンプスカートの胸元を食べたも ので汚していた。
 「い、いやよ…」
 「洗えばいいんだから汚すぐらい良いじゃないか。 でもなんか着けたのかい?なんだか気になるな…」
 義父が少し興味ありげに聞いてきた。
 「いいの…お父さんには関係ないんだから…」
 「あら、似合っていたのに…」
 「おかあさん…」
 「分かったわよ。じゃあこぼさないで食べてよ」
 「わ、わかったから…」



 夕食の後、お風呂に入ってもマリの眠たさは強まって来ていた。 昨夜の部屋の後片付けの疲れがでて、 夜中まで起きていたための睡眠不足のせいだった。そのせいで、 隣の家でも清香につられるように眠ってしまったのだ。
 ふと湯船の中で母の言った言葉が気になった。
 「今晩おねしょ、大丈夫かな?起きられなかったら… やっぱりおしめを着けようかな… あんな可愛らしいおしめカバーなんて着けられたから、 こんなこと思っちゃうんだ。でも家の前まで来て、 なんで我慢できなかったんだろう。おしめに漏らしちゃうなんて… 恥ずかしすぎる…それに部屋のベッドはベビーベッドだし、 おしめなんか着けたら本当に赤ちゃんじゃない… おしめカバーだなんて、赤ちゃんみたいで恥ずかしい。 ベッドだけなら恥ずかしくないけど…それにしても、 おしめにおしっこを漏らすのって、お母さんにはああ言ったけど、 なんだか気持ちが良かったな… トレーニングパンツに漏らした時は、何も感じなかったのに」
 ふと自分のオナニーの事を思い出した。

 マリのオナニーは、高校一年のときから始まった。 友達からオナニーの事を聞かされ、興味本位で始めたのだが、 マリの未成熟な性器では余り興奮する事は無かった。 それが変な切欠から目を出してきた。

 マリは、高校に入ってまもなく酷い便秘になった事があった。 一週間は出なかったのだ。 一週間ともなれば食欲も落ちて気分が悪くなる。その時、 母に浣腸されたことが切欠だった。
 自分の中で、一番汚いと思っているお尻の穴に、 浣腸の触覚と入れられるのだ。恥しいことこの上なかった。 薬液を入れられ、 五分以上我慢をさせられトイレに駆け込んで一気に出したのだ。 その時の快感はマリを虜にしてしまった。
 それ以来、無理にトイレを我慢して便秘を作り、 自分で浣腸をして触覚の感覚を楽しむようになった。 便意を我慢することや、大量の太い便が、 肛門を押し広げる快感や、 浣腸の触覚の感触を楽しむようになっていた。 それもエスカレートしていく。 触覚を太くして肛門オナニーにふけるようになっていた。 それは肛門でセックスをしているような気になっていた。 おしっこは何度か漏らした事は有っても、 後の事を考えると漏らす事は出来なかった。

 「もし、 おしめにウンチ漏らしちゃったらどんな感じになるのかな。 おしっこを漏らしただけであんな感じになっちゃうんだから… いやだ、濡れてきちゃった」
 布団の中で横になって股間を触る。 小児用の厚ぼったいパンツの上からでも、 濡れているのが分かるほどだった。


 夏美は、夜中に気になって布団を抜け出した。
 「こんな時間に起きて…トイレかい?」
 「そうじゃないけど…あなたも知っているでしょう、 マリのおねしょのこと」
 「それは知っているけど… 今はもうしていないんじゃなかったのかな」
 「殆どね。でも昨夜遅くまで起きていて、 後片づけをしていたでしょう。 夜中に起きられない時は決まっておねしょしちゃうんだから… だから一回起してトイレに行かせないと心配よ。新しい布団だし」
 「そんなに心配なのかい?」
 「何時までもおねしょしていたんじゃ心配よ」
 「マリちゃんは、子供みたいに可愛らしいけど、 しっかりしてるからそんな風には見えないけどな」
 「早くしないと、おねしょしちゃってからでは遅いでしょう… とにかく一回起してくるから」

 夏美は、マリの部屋に入って行った。 薄明かりの中白いベビーベッドで寝息を立ててマリは眠っていた。
 「本当に赤ちゃんみたいな寝顔だわ… こんなベッドだから余計そう思えるんだわ。マリ、起きなさい… マリ、マリ…」
 何度か体をゆすったが、起きる気配はなかった。
 「起きないわね…まだおねしょはしてないみたいだけど…」
 ふとベッドの下を見ると、バスタオルで隠してあるが、 可愛らしいおしめカバーが丸めて押し込まれているのが夏美の目に 止まった。
 「そうだ、念のためおしめをしておこうか。 マリは嫌がっていたけど、これなら心配ないし… おしめを着けている最中に起きたらトイレに行かせれば…」
 洗濯して乾いた布おしめを一束と、 封を切ってない教えカバーを取り出した。
 「本当に使っていないものだわ。 可愛らしいおしめカバーがあるんだわ… 結構高いんじゃないかしら」
 作りをしげしげと眺めた。表地は可愛らしい小さな動物柄で、 ピンクの腰紐が付いている。ホックを外して広げた裏地は、 厚ぼったい白いビニール製で高そうな作りをしていた。
 マリの寝ているベビーベッドの低い柵を外してから、 布おしめを重ねておしめカバーにセットし始めた。
 「たしか、横当てはずらしてあわせれば、 マリのおなか周りには間に合うと言っていたわね。 それに股当ては四枚重ねてと、後は縦折を三枚合わせて多めにと… これだけ股当てを当てれば失敗しても漏れないわね。 合わせて十枚か。結構多いわね」
 マリに掛かっているタオルケットを捲ってパジャマの下とパンツを 脱がせた。
 「まだしていないわね。あれ、これって…おしっこじゃないわね」
 脱がしたパンツが濡れているのに気付いて臭いをかいだが、 おしっこの臭いはしなかった。
 「子供だと思っていたけど、大人なのね… それにしても脱がされても起きないなんて、 こっちの方はまだ子供ね…よっぽど疲れているのかな。 これじゃおねしょが心配だから、おしめを着けないと」
 言い聞かせるように独り言を言った。
 両足首を持っておなかまで持ち上げ、 尻を浮かせてからおしめカバーとセットした布おしめを敷きこんで お尻を下して足を広げた。
 「パウダーは…まあいいか。本当に赤ちゃんみたい。 朝起きておしめに気付いたら怒るだろうな。でも、 汚されるより増しね」
 布おしめの横当てと股当てをおなかで合わせ、 おしめカバーの横羽で押さえ、 調整してからマジックテープで止めた。 渡島カバーの股当てをおなかまで持ってきて、 横羽に合わせてホックを上から順に留めてから、 はみ出した布おしめを漏れ防止の内側に押し込んで、 腰紐で苦しくならないように緩く結んだ。
 「結構おしめを着けるのって難しいわね。 益々赤ちゃんみたいになって… あれあれ涎まで垂らしちゃって幸せそうな寝顔ね… 赤ちゃんになった夢でも見てるのかしら… でもこれじゃパジャマの下は穿けないわね…このままでいいか…」
 マリの下半身は、 可愛らしい動物をちりばめた柄のおしめカバーで包まれ、 可愛らしい赤ちゃんといった感じになっていた。 股当ての布おしめの枚数の関係で足がO脚状になっていた。 布おしめの枚数が多い為おしめカバーは大きく膨れていては、 マリのパジャマの下は穿けない。
 「朝起きておしめに気付いたらどんな顔をするのかな。 それにしてもよく似合うわね。本当の赤ちゃんに見えるわね」
 夏美は、マリの姿を眺めてからタオルケットを掛けなおした。
 「でもマリって、結構おしめ姿が様になってるわね。 もう一つのマリが持っていた袋には何が入っていたのかしら」
 気になってもう一つの袋を取り出した。
 夏美の持っていた袋は、おしめカバーと布おむつの束だけだった。 だからマリの持っていた紙袋には何が入っていたのか分からない。
 最初、可愛らしい水着みたいなものが出てきた。 でも吸水性の良い布で出来ているから、 水着では無い事は確かだった。
 「水着、じゃないわね。これってタオル地だわ。 可愛らしいデザインと模様ね。ホックが付いてるし、 これってロンパースみたい…ロンパースだわ。そう言えば、 おしめをしたら普通のパジャマは着られないからって言っていたよ うな…結構大きいし、 伸びるからおしめを着けてもマリに着られそうね…うふふ、 マリが着たら似合いそうね」
 下腹部に縦に並んだホックを見てそう思った。
 「他には…おしめカバーも入ってるわ。これは少し大きいわね。 一体何枚貰ったのかしら?それにこれって涎掛だわ。 三枚も入ってるし…おしゃぶりや哺乳瓶まで… これって赤ちゃんグッズばかりね。 こんなもの使ったら赤ちゃんね。そう言えば、 隣で昼寝ていた時におしゃぶりを使っていたっけ」
 清美が母親に内緒で入れたものだった。
 「マリを赤ちゃんだと思っているのかしら? 確かおしゃぶりも哺乳瓶も、まだマリのが残ってあるはずだわ。 処分してないと思うし。何処にしまったのかな」
 そんなグッズを見ていて、 マリをもう一度赤ちゃん扱いしてやろうと夏美は強く思い直してい た。

 そう思う理由は、再婚に有った。 今の夫との間に子供を作る気にはなれない。 でももう一人ぐらい子供は欲しかった。
 「それにしても可愛らしいおしめカバーだわね。 こんなの着けられたら赤ちゃんになっちゃうのかしら?」
 マリのお尻には、 少し大きいと思われるおしめカバーを眺めていた。 一寸した興味本位で、 おしめカバーと布おしめを一式持って部屋を出た。


 「時間が掛かったね」
 部屋に戻った時、夫は寝ないで待っていてくれた。
 「だって…マリが起きないからね」
 夏美は、持ってきたものをベッドの脇に置いた。
 「それにしても時間が…」
 「起きないから…おねしょしても大丈夫なようにしてきたの」
 「おねしょしても大丈夫なようにって?… マリちゃんのおねしょって、小学生までじゃなかった? 殆どおねしょしないって言ってなかったっけ…」
 「殆どしなくなったけど。 恥しいからあなたに分からないようにしてたのよ。 最近でもたまにしてるのよ」
 「そうなんだ。じゃあおねしょマットでも…」
 「そうじゃないわよ。実はね…マリには口止めされてるけどね」
 「なんだい?そう言えば、 食事の時もなんか言っていてマリちゃんは真っ赤になっていたけど 」
 「昼間、隣の人に赤ちゃんに間違われてね。 その時涎掛を着けられちゃって」
 「涎掛。それでこぼしてもいいように涎掛か… マリちゃんに似合うんじゃないのかな」
 「似合うのよ。まるっきり赤ちゃんって感じ。 だから赤ちゃんに間違われたのかな」
 「赤ちゃんに? そう言えばマリちゃんは赤ちゃんみたく見えるときがあるね」
 「それでね、そこで子供達と一緒に昼寝をしちゃったみたいなの」
 「昼寝か…マリちゃん、よく知らない人の家で昼寝なんかしたね」
 「疲れていて子供達につられちゃったみたいなの。 涎掛はその時着けられたらしいけど」
 「昨夜遅くまで起きていたみたいだからね」
 「隣の小さな子は、まだおねしょするみたいだったのよ。 それでおしめをマリも一緒に着けられちゃってね」
 「おしめ?そう言えば昔、 マリちゃんのおしめを何度も取り替えたな」
 「昼寝から起きた時、保育園の子は汚さなかったけど、 マリだけおしめを汚しちゃってね。 それでマリは何時もおしめをしている事になっちゃったの。 汚しちゃったらおしめを使ってないなんて言えないでしょう。 そうしたら、奥さんがもう使わないからって、言われちゃって。 布おしめとおしめカバーを沢山貰ったのよ。 要らないなんて言えなくなっちゃって」
 「おしめカバー?」
 「そう、おしめカバー。そうか、 マリは紙おしめだったからおしめカバーは使わなかったわね。 とっても可愛らしいのよ。 あれを見たら私も赤ちゃんが欲しくなっちゃったわ。 でもマリの事も有るし…それにもう年だから生めないでしょう… それは良いとして。昼寝でもおねしょしちゃったでしょう。 それでおねしょしても良いようにマリにおしめを着けてきたの」
 「マリちゃんがおしめか…可愛いんだろうな」
 「あんな顔立ちと体型だから、とっても似合って可愛らしいわよ。 だからもしマリが、 おしめを汚すようだったら赤ちゃん扱いしてやろうと思うの」
 「赤ちゃん扱いなんかしなくても…赤ちゃんだと思ってるし」
 「それは分かってるわ。でも私はそうは思っていなかったの」
 「そうか…マリちゃんのおしめ姿か…一度見てみたいな。 むちゃくちゃ可愛いんだろうな」
 「そりゃあ可愛らしいわよ。どうしても見たかったら、 明日の朝なら見られるかも。 自分でおしめを気付いて外さなければね。もし、 おしめを汚していたら、これから先寝る時は、 おしめを着けさそうと思うの。 もしおねしょでおしめを汚していて、あなたに見られれば、 もうおしめを断れないでしょう。だから協力して。 でも最初からおしめをしてるなんて聞いたらだめよ。 気付いた振りをしてよ」
 「そんな事は分かってるさ。でも、 朝おしめを外していたらば何も言えないね」
 「おねしょしなければそんなことしないわよ。 でもおしめに着替えさせても気付かないのよ。 絶対おねしょしちゃうと思うわ。それにマリは寝坊だから」
 「確かにマリちゃんは寝坊さんだね。 それにしても夏美は何時もより興奮してるな」
 「何だかマリの寝姿を見たら寝られなくて… あんな可愛らしいおしめカバーがあるなんて…」
 「へー、そうなんだ。 マリちゃんに取り替えてあげた紙おしめしか知らないからな。 そんなに可愛いんだ…」
 「男のお人でも、そんなものに興味が有るんだ」
 「赤ちゃんのおしめは当たり前で、余り興味はないけど、 健康な大人の女性がおしめをしてたら、 なんとなく卑猥で興奮するかも」
 「ふーん、そうなんだ。結構エッチなんだ。 マリのこともそんな目で見てたんだ」
 「そんなんじゃないよ。マリちゃんは昔から変わらないし、 今でも小さな子供だと思ってるから。それよりも、 どんなおしめカバーなんだい?」
 「見たいんだ…」
 「夏美が、なんか興奮して言うから興味があるんだよ。 そんなにじらす所を見ると…」
 「これよ…可愛らしいおしめでしょう」
 夏美が取り出したのは、 マリが使って汚した淡いピンク地にキティ柄のおしめカバーと白地 にバンビ模様の布おしめだった。だった。
 「ほんとだ。結構可愛らしいんだ。 でも本当に赤ちゃんっぽいおしめカバーだね」
 「でしょう。あの顔立ちと体型だから結構マリに似合ってるのよ。 おしめをしていても赤ちゃんみたいで違和感が無いのよ」
 「夏美は、おしめに興味があるんだ」
 「赤ちゃんを生むんだから、おしめに興味があるのは当たり前よ。 マリだってまんざらおしめを嫌いじゃないみたいなの」
 「おしめが好きって事なのかい。赤ちゃん願望でも有るのかな?」
 「そうじゃないのかな。 だって大学生にもなって園児みたいな格好をしてるのよ」
 「それって体が小さいからなんじゃなかったのかな。 成長ホルモンが他人より少ないだけって言っていなかったっけ」
 「そうだけど…でもそれだけであんな格好をする? 赤ちゃんになりたがっているみたいよ」
 「良いじゃないか。 赤ちゃんになることで性的な興奮でも起きれば… マリちゃんは晩生だから、 性的関心が薄いせいで成長ホルモンが少ないんじゃないかな。 一杯感じさせてやれば皆に追いつくんじゃないかな」
 「そうかもしれないわね…」
 「どんな感じになるか、 夏美も一度おしめをして見たら良いんじゃないのかな…」
 「そんなの恥しい…」
 「言いながらもうびしょびしょじゃないか」
 夫は、夏美の股間に手を忍ばせていた。
 「い、いやーん」
 「感じちゃってるみたいだね。 そうだマリちゃんがどんな気持ちになるのかな。 夏美もおしめを着けてみたら…そう思って持ってきたんだろう?」
 「そんなんじゃないわよ。 それに今更おしめなんて着けたら恥しいし…もしかして、 昔みたいにマリのおしめを取り替える積りなの? 相手は子供っぽく見えるけど大学生よ」
 「赤ちゃんなら良いじゃないか。返って異性の方が、 マリちゃんも恥しがって感じるかもしれないよ…」
 「そうなのかな?」
 「夏美にも着けてあげるから…」
 「嫌よ。それに私には小さいと思うし…」
 「じゃあ、何で持ってきたんだい。 おしめに興味があるからなんだろう。 一度着けてみたらマリちゃんの気持ちが分かるんじゃないのかな」
 「あなたに見せたいと思って持ってきたんだけど…そうなのかな。 でも一度だけよ…恥しいな。でも結構難しいわよ」
 「そうかな。もうここが漏らしたみたいになってるよ。 これじゃ夏美にもおしめが要るみたいだな」
 「やん…はずかしい」
 ショーツを脱がされ、 いきなりインサートされてあっけなく夏美も上り詰めてしまった。
 「おしめを見ただけで、 これだけ燃えちゃうんだから着けたらもっと酷いかもね」
 「いきなり入れちゃうなんて…」
 「だって…我慢が出来なくなってしまったしね。 何もしなくても夏美は感じちゃっていたし」
 「そんなこと…」

 「結構、夏美のお尻って大きいんだね。 このおしめカバーではホックが留められないな」
 布おしめを着けたことで、 おしめカバーの一番下の裾のホックが止められなく、 布おしめが隠れない。その格好が又艶かしく映る。
 「結構色っぽいな。 夏美も年の割りに童顔だからおしめが結構似合うな」
 「やん、恥しいから…」
 「このままおしめに漏らしてみたら?」
 「そんなことできるわけ無いじゃないの。 それにしてもおしめって赤ちゃんに戻っていくみたいな感じ」
 「そうなんだ。夏美もそのままおしめをして眠ってみたら。 普通のパンツより可愛らしいし」
 「そんな事出来ないわよ」
 夏美は、着けられたおしめを外し、ショーツに履き替えた。
 「結構恥しくって燃えるわね。 マリが感じちゃうのも分かる気がするわ」
 「へー、マリちゃんも感じちゃうんだ。 そんな風には思えないけどな」
 「ああ見えてもマリはもうすぐ二十歳なのよ。 感じちゃうのは仕方ないでしょう」
 「二十歳か…まだ子供だと思っていたから、 二十歳だなんて思ったことなかったね」


 
 マリは、ゆすられる気配と夏美の声でうっすらと目を開けた。
 それまでは、自分が赤ちゃんになった夢の中に居た。昼間、 隣で着けられたおしめの印象が強烈で、 夢の中までその格好のままだった。
 その上母にあやされ、おっぱいを啜り、おしめを何度も汚し、 みんなの前で取り替えられている夢だった。
 (よかった…夢だったんだ…でもなんだか気持ち良かったな。 昔は、あんな風にして母に甘えられたんだ)

 「何時まで寝てるの…お義父さんが待ってるわよ。 早くしないと朝ごはんが冷めちゃうわよ」
 夏美は、敢えておしめのことは言わなかった。 まだおしめのことは気付いていないことは確かだったし、 夜中に起きた様子もなかった。
 「う、うん…まだ眠たいけど、今起きる…?」
 マリは、お尻全体にひんやりした違和感を感じた。 湿っているような嫌な感じだ。その感触には覚えがある。
 (やだ、お、おねしょ?昨夜起きられなかったし… 夢の中で何度もおしっこしちゃってたし)
 マリも何度かしたおねしょの時は、 決まって夢の中でもおしっこをしていて慌てて起きたが、 おねしょをしてしまった後で、 急いで分からないようにバスタオルを何枚も敷いて着替えていた。 もちろん義父が起しに来ることが多かったからで、 義父が出て行ってから母に言って布団を干してもらっていた。 こんな時、 母は慣れているみたいで何も言わなかったのが救いだった。

 母に分からないように手を尻の下にい差し込んだ。 何時のパンツとは違うざらざらした厚ぼったい感じだし、 布団は濡れている感じではなかった。
 (あれ…濡れてない…でもこれって濡れてるみたいだし…)
 「早く起きて…」
 「さ、先に行ってて…着替えてから行くから」
 「いつだって着替えをしないでパジャマのままじゃない。 今日に限ってどうしたの?着替えるより先にご飯を食べないと… お義父さんが待ってるわよ」
 「で、でも…」
 「起きられない所を見ると、おねしょなんだ」
 「そ、そんな…」
 穿いているものに違和感があるから上から触る。 ざらざらした感触と、 ホックのつるっとした手触りに覚えが有った。
 「これって…おかあさん…」
 「やっと気付いたのね…心配だからおしめをしてあげたのよ」
 「な、なんで…」
 「マリがああ言ったけど、心配だったのよ。 夜中に起したけど起きなかったからね。 おしめを着けられたのも気付かないで寝てるんだから… でもおしめをしていて良かったでしょう…」
 「で、でも…う、うん…」
 その時、義父が部屋に入ってきたので、 話はそれ以上できなかったし、 おしめを外す機会を失ってしまった。
 「マリちゃん、早く起きてこなくっちゃ。 待ちくたびれちゃったよ」
 「い、今起きるから…先に…」
 お尻を触ってみて、この感触に恥しさを感じた。そう、 母が言うようにおしめの感触だ。それにお尻全体が湿った感じは、 おねしょを何回かしていることに間違いはないと思った。 今の状況を義父に見られたくは無い。
 「きゃ…い、いや…」
 義父は、マリのベッドに近づいてマリを抱き上げた。 体の大きな義父の腕にすっぱりはまってしまう。
 抱かれると、マリのお尻は義父の腕の上にある。 圧迫されるとおしめの冷たさを強く感じてしまうし重たく感じる。
 (やっぱり汚しちゃってるんだ。 おしめをしてるのを見られるのは恥ずかしいし、 汚しちゃった事を知られたら…パジャマの上着が長いから、 下に引っ張って見えないようにしなくっちゃ)
 何時もなら、 そのまま赤ちゃん抱っこされてキッチンに行く事が多い。 抱っこされてもパジャマの裾が結構長いから、 下に引っ張れば直接は見えないと思って諦める以外なかった。

 キッチンにあるベビーチェアーに座らせられる時、 何時ものように義父は高い高いをしてきて、 下腹部に顔を押し付けてくる。
 急に持ち上げられた時に、股間に熱い物を感じた。
 「きゃっ…」
 今まで冷たかった股間のおしめが暖かく感じる。
 「マリちゃん。そんな驚いた声を出して。恐かったのかな?」
 (やだ、お義父産に抱っこされておしめに漏らしちゃってる… こんなの知られたらはずかしい…けど何だか気持ちいい…)
 体がビクッとする興奮した感覚に恥しくなってくる。
 「ち、ちょっと愕いただけ…」
 とは言ったものの、出掛かったおしっこは止められなかった。
 義父も前もって聞いてはいるが、 今気付いたように振舞う事を忘れなかった。 それよりも見てみたいと言う気持ちが強かったから、 わざと高い高いをやったのだ。
 「そんなに持ち上げたら…」
 両脇に手を差し込まれて持ち上げられるとパジャマの裾が託し上が って、おなかまで見えてしまえば、 おしめカバー全てが丸出しになってしまう。
 「あれ、今日は可愛らしいパンツを穿いてるんだ。 それに何だかおしっこの臭いがするよ。もしかして… おしっこ漏らしちゃったのかな… パンツから漏れていないから違うのかな」
 「マリって、おしめしてるんだから、 漏らしちゃっても外には漏れないよね」
 「おしめ…これっておしめなんだ…そうか、 マリちゃんはおしめしてるんだ。 じゃあ漏らしちゃっても大丈夫だね」
 「お、おかあさん…そんなこと言っちゃ…」
 「良いじゃない。もう見られちゃってるんだから。マリは、 おねしょしちゃうんだからおしめは仕方ないでしょう。 だったらおしめをしてるっておとうさんに言っても大丈夫でしょう 」
 「マリちゃんがおねしょか… じゃあおしめをしていても仕方ないね。とっても可愛らしくって、 マリちゃんに似合ってるよ」
 「そ、そんなことないもん…」
 見られてしまっては違うともいえない。
 「おしめは濡れて気持ち悪いんじゃ…?」
 「だ、だって…」
 マリも、おしめを汚してないとは言えない。
 「そうか、マリちゃんがおしめか… とっても可愛らしく見えたのは、おしめをしていたからなんだね」
 「そ、そんなこと…」
 「マリちゃんは、何時もパンツだと思っていたけど、 おしめだったんだ。何時も可愛らしいパンツだと思っていたから、 おしめをしているなんて知らなかったな」
 「ち、ちがう…いつもじゃ…お母さんが知らないうちに…」
 「でも、おしめしていて良かったんじゃない。 おねしょしちゃったんでしょう。 おねしょしたからマリはおしめをするんだものね」
 「お母さん…そんなこと…」
 「あら、おしめを汚してないの? 汚してなければおしめはしなくて良いわよ。ねえ、 お義父さんもそう思うでしょう」
 「だ、だって…起きられなかったんだもん」
 「そうだね、マリちゃんが、 汚しちゃったんならおしめでも仕方ないかな。 でもマリちゃんがおしめしていても可愛らしくて良いんじゃないか な」
 「可愛らしいだなんて…恥しくって…」
 「おしめ、汚しちゃったんでしょう… おねしょで汚さないって分かるまで寝る時は、 おしめの方が良いでしょう。お義父さんもそう思うでしょう」
 「そ、そんな…恥しい…」
 「そうだね。おねしょで汚さないって分かるまでおしめは… いっそこのまま昼間もずっとおしめでも良いんじゃないのかい」
 「そんな事…昼間もおしめだなんて…」
 「そう言えば、マリはお漏らしもしちゃうだっけ… お義父さんが言うように夜だけじゃなく昼間もおしめの方がいいか もね」
 「あれは家の鍵がなかったから…」
 「昼間も漏らしちゃったんだ。じゃあおしめでも仕方ないんじゃ」
 「だって…」
 「そんなんで我慢できなくて、漏らしちゃったんでしょう。 だったらおしめの方が良いんじゃないの。 マリだって引っ越してきたばかりの家を、 おしっこで汚したくないでしょう」
 「だから家の中では漏らさないって…パンツで大丈夫だから」
 やっとのことで椅子に座らされた。 座ると濡れている感覚が一層強まり、 グシュっと音が聞かれたような気がした。
 「今日はマリちゃんのテーブルを使ってみようかな」
 幼児用の椅子でテーブルの高さは丁度良いが、 椅子に付いている小さなテーブルを取り付けると、 窮屈でロックが掛かり、自力では出られなくなってしまう。 それに股間に滑り止めが付いているから、 下には出ることは出来なくなってしまう。
 (やだ…お尻が濡れちゃってる。 さっきのお漏らしで余計に濡れちゃったみたい。 椅子に染み出さないかな? おしめを汚した赤ちゃんってこんな気持ちなのかな…)
 でもその感触は、マリを赤ちゃんに誘っているような感じだった。 それに濡れたおしめの感じは、 マリにとって嫌なものではなかったし、 恥しいけれど心地良いものだった。
 「マリちゃんに丁度言い大きさの椅子ね。 ここにいた赤ちゃんって、 マリと余り大きさが変わらなかったみたいね」
 夏美が感心したように言った。
 「大きな人だったからね。 だから赤ちゃんも大きかったんじゃないかな」
 「それにしたって大きすぎるんじゃ…」
 「ベッドだって、 マリちゃんが充分寝られる大きさだったじゃ無いか」
 「やっぱり外人さんは大きいんだね」
 「テーブルをとって。窮屈で食べにくい」
 マリの椅子に付いているテーブルには、 目玉焼きとトーストとミルクが載っている。 それだけでマリのテーブルは一杯になっていた。
 「マリはおしめしてるんでしょう。おしめは赤ちゃんだからね。 おしめが取れたら…パジャマを汚しちゃって。そうか、 マリは赤ちゃんだからこぼしちゃうのね。 赤ちゃんだったら貰って来た涎掛を着けないと…」
 「い、いやよ…そんな物までもらったの?」
 マリは、もらったものの中に何が入っているのか知らなかったが、 何のことを言っているのか分かった。
 「涎掛か。マリちゃんには似合いそうだね。 でももう汚しちゃってるんだから… どのみち洗わないといけないし…今度からでも良いんじゃないか」
 「も、もうよごさないし…」
 「毎朝パジャマを洗っているのよ。 こぼさなかったことが無いじゃない。まあ今日は良いわ」
 

 義父に抱かれ、玄関まで行って見送る。
 「マリちゃんは、おしめしていてもでも充分可愛らしいよ。 そうだ帰りにお土産を買ってきてあげる」
 「いらないわよ…それにおしめなんて…もうしないんだから」
 「ずっとおしめでも良いのに… せっかくだからパジャマを揃えてあげる。 貰ってきた物は大事に使わないと…」
 「もうおしめはしないんだから…パジャマなんていらないし」
 「でもママ言われていたんだろう。 おねしょしたんだから夜はおしめをするって」
 「そ、それは…そうだけど… しなかったらパンツに戻るからいらないの」
 「わかったよ。可愛らしいのにもったいないな… じゃあ行って来るから…」
 「行ってらっしゃい。何もいらないからね」

 義父は、何時になく上機嫌だった。 二人で見送った後夏子に連れられるようにして部屋に戻った。
 「いっぱいしちゃって…これって一回のおねしょなの? 何回もしちゃったみたいに濡れちゃってるわね。 これじゃ本当に何時もおしめの方が良いんじゃない?」
 「いやよ…そんなおしめだなんて恥しい…」
 「まだ暖かい部分もあるから、 もしかして起きてから漏らしちゃった?」
 「そ、そんな…漏らしちゃったなんて…」
 見透かされたみたいで恥しくなってくる。
 「そうよね。大学生だものね。漏らさないわよね。 今日はパンツで良いけど、このパンツを汚しちゃったらおしめね。 約束よ。でも寝る時は、 お義父さんもおしめを汚しちゃったのが分かっちゃたんだし、 お風呂から出たらおしめを着けて上げるから待ってるのよ」
 強めに言われると、 現実におしめを汚していては嫌だとも言いにくい。 結局認める格好になってしまった。
 「う、うん…でもおねしょしなかったらパンツ」
 「おねしょしなかったらね…今まで通りパンツで良いわよ」
 返事をしてから恥しさがこみ上げてくる。
 おしめの取れない幼児みたいに、 股間を濡れティッシュとタオルで拭かれて、 可愛らしい幼児向けのパンツを穿かされた。その間、 母親の夏美に体を任せる以外なかったが、 それは何となく甘い香りが漂っていた。

 (わたし、今までこんなことなかったのに。 何でもお母さんにしてもらうなんて… これでおしめでも着けられたら赤ちゃんだわ。 おしめに漏らすのって何であんなに気持ち良いのかな。 わたしって変態?…でも昔は、こんなだったんだろうな…)
 部屋に戻ったマリは、一人回想にふけり、 何故か心をわくわくさせていた。


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