それは突然のことだった。
私はその日、遅くまでパソコンの前に座っていた。
ディスプレイに表示されるのは、いつものお気楽な色調のホームページ。
…と、視界の隅に何か黒いものがちらと映った。
たんすの隙間から「ぬっ」とばかりに姿を現したのは…そう、招かれざる侵入者。ゴのつく黒い虫。
私は自分の目を疑った。
げ、げんごろう??
そのあまりの大きさに思わず身じろくと、奴もこちらの気配に気付いてたんすの陰に身を引き戻した。
う、うそでしょう…?
自分の体がこわばっていくのが分かる。できることなら逃げ出してしまいたい。
…しかし、私は強くならなければいけない。
自分の生活は自分で守らねば。
隣の部屋では、姉がのんきな寝息を立てている。
…そう、私が勝負をつけなければ。
私は右手に殺虫剤、左手に丸めた新聞紙を構えた。
心臓がにわかに、はちきれんばかりに鳴り始める。
手が、ひざが震えだす…。
奴は、必ずまた姿を現す。勝負は一瞬。殺るか殺られるか、だ。
張り詰める空気の中、奴は案の定、たんすの陰からその長い触覚を見せ始めた…。
…それから後のことは、よく憶えていない。
気がつくと私は、殺虫剤の煙の充満した部屋の中、肩で息をして立ちすくんでいた。
がくがく震える手に、新聞紙を固く握り締め…。
そう、勝負は終わった。しかし、どうしてこうも生きた心地がしないのか…。
ぐああ!すみませんーー!こんなもん書いちまって!(爆)
部屋の中まだ殺虫剤臭いです…。
いや、てかね、まだ死骸を処理できてないんすよ!(死)
私が奪った命なのだから、私が責任持って弔ってあげなければいけないんですが!
ほんとこんなん書いてしまってすみません…。でもなんか、あー、誰かに伝えたくて!(笑)
…明日はバルサンだな…(笑)
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