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Sur

スール


●ダウ船
港町『スール』には、シンドバットの時代から受け継がれている、『ダウ』(木造船)工場があります。かつてはこの木造帆船『ダウ』は、アフリカの東海岸から中国の広東まで、海のシルクロードの花形として活躍していましたが、今ではほとんど漁船として使われています。
この港町スールに、天然ガスプラントが建設され、内陸部から、パイプラインで送られたガスは、ここで液化され、日本、韓国への輸出が開始されました。

●カルハートの遺跡
ペルシャ湾の入り口にあるここカルハートは、古代からインド洋で貿易する商人の港として栄えていました。マルコポーロもアラブの大旅行家イブンバトゥタも立ち寄り、港のすばらしさモスクの華麗さを褒めたたえています。
しかし、16世紀には地震のために廃墟となり、今は共同井戸の跡や、丘の上に立つ、崩れかけたモスクだけが残っています。このモスクの壁面を美しく飾っていたであろう、色鮮やかなイスラム陶器や中国からの磁器の破片が、当時の栄華を偲ばせてくれます。