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俗に言う"通り魔"という輩にしては、彼らにこそ嗅ぎ取れる、独特の気配を帯びていた襲撃者。不意な遭遇だったものの、駆けつけていたゾロに窮地を救われ、
「………あ。」
竹刀を握っていた青年が昏倒したその途端に、怪しい気配もするすると掻き消えたのがルフィにも感じられて。
「これって…?」
この青年自身はやっぱり"実体のない邪妖"ではなかったらしいが、それじゃあ…どういうことなんだろう?と、小首を傾げたルフィへ、
「そんなに力のある奴じゃないのがな、だけどテクニックはあったもんだから。それを使って、こいつを"寄代よりしろ"にして取り憑いてただけだ。」
そんな解説のお声が挟まったものだから。あや?っと、声がした方へ顔を上げると、いつの間に降りて来たのか、そこに立つのは…すらりとした長身痩躯のシルエット。
「あ、サンジだ。」
来てたんかvvと 屈託なくも嬉しそうに、満面の笑みを"にこぉっ"と向けてくれる坊やへ、こちらは…顎先までさらりと流した綺麗な金色の髪の陰、小粋に冴えた端正なお顔にて、ニヤリと不敵に笑い返してから、
「この坊主自身には霊感も何もないみたいだしな。」
闇色のスーツをぴしっと着こなした長い脚を優雅に折り畳み、先にその傍らへと屈んでいたゾロと同様、昏倒している問題の青年を見下ろした。
「頭っていうか精神っていうか、そういう部分の構造が単純だったから、易々と取り憑かれちまったんだろうさ。」
数ある次元世界の中でも、陽世界は唯一の物質優先世界。意志とそれを保つための気力とを、肉体という殻にて覆って保っているから、強いエナジーを放出している"日輪"の照る中でも人や生き物たちが活動していられるのではあるけれど、その肉体の頑丈さに比して、精神の強度はさほどでもなく。よって、修養が足りなくて我慢弱かったり、気丈さが足りなくて打たれ弱かったりするクチの人間には、時として厄介な"陰体"が隙を突いて取り憑くこともある。
「負の傾向が強いと尚のこと取り憑きやすいんだがな。」
邪悪な心、歪んだ心。卑屈でひねくれていて、身勝手で妬みっぽく、劣等感の塊りなそのくせ…強欲でもある、そんな厄介な心。そういった要素が欠片ほどもないという人も、これまた珍しいのだろうけれど。これらがいっぱいいっぱいに膨らんで満ちている心ともなると、さぞかし邪妖も居心地が良かろうて。
「そういう奴だと、つけ入られやすいの?」
「ああ。」
そうだよと…そんな凶悪な話題を、そうまで爽やかに笑って肯定してどうしますか、聖封様。(お見せできないのが残念です。/苦笑)相対したのが彼らでなければ、なかなか物騒だったろう"通り魔くん"だったが、倒してしまえば…今やただの人。
「それにしても、どこのどいつなんだろな。」
まったくもってお騒がせな奴だと。さっきまで握っていた精霊刀を宙へと消して、それと引き換え…やはり空中にひょいと延ばしたゾロの手の先が、薄暮の中に一瞬ほど消えた。そして、次の瞬間には、大きめの擂り粉木みたいなものを掴んで現れる。胴の部分を撫でると片方の先から光があふれ出て、どうやら懐中電灯をどこかから"もって来た"彼であるらしい。彼らはこの"人世界"が属する"三次元"よりも高次の次元世界の住人なので、縦・横・高さに加えてもう一つある次空軸、時間軸を横滑りするという方法で"空間移動"を瞬時にこなせる。それを応用して、何もないところへ魔法で作り出すのではなく…どこかから持って来ることが出来るという訳だ。彼が取り出した懐中電灯で照らし出された青年の、その顔を覗き込んだルフィが、
「あ。」
お口を丸ぁるく開けたものだから、
「何だ。知ってる奴なのか?」
「うん。こいつってば、M二中の応援団長やってる奴だ。」
ルフィの説明へゾロは目許を眇めて、
「何だ? その、どこぞの地球外生命体の故郷みたいな名前は。」
おいおい。
「…だからさ。M市立第二中学の略だよ。」
M78星雲とかいう意味ではありませんので念のため。(笑)
「一学期に都大会の予選があったんだけど、そん時の決勝で当たったのがM二中だったんだ。」
で、ルフィたちの学校が勝って、地区代表になったと。
「ちょっと待て。それじゃあ、こいつ、中学生なのか?」
「だと思うよ? OBさんじゃない。」
だって制服着てたし、名札も付けてたしと。決勝戦の当日に会場の応援席にいたのを見たんだもんと、嘘じゃないもんと言い張るルフィであり、
"いや、お前と同い年には見えないって言いたいんだがな。"
あはははは、それは言いっこなしですって。(笑) 余裕の脱線はともかくも、そんな学校の応援団長さんが…なんでまた?
「M市って此処から近いのか?」
「んと、乗り換えて快速で2駅ってトコかな?」
あらま、結構距離はあるんですね。そんなとこからわざわざ来た彼だということは?
「取り憑いてた妖気はともかくも、ルフィが目当て…だったのかね、やっぱり。」
「??? でも…。」
ルフィ本人がどこか怪訝そうな顔になるのも判らんではない。何せ、
「戦力を削そぐために試合の前に襲うなら分かるが。」
闇討ちってやつですね。某るーみっくマンガに出て来た、黒薔薇の小太刀さんがお得意の。(古いぞ、相変わらず/笑)
「もう決まってんだろ? ルフィたちの学校が代表になったってのは。」
「うん。」
ルフィは事もなげに頷いたものの、
「でもさ。」
それ以外には、何の因縁もない間柄なだけに。こんなもので襲われるほどの心当たりが、他には全く思い浮かばない。
「ルフィだけじゃなく他の部員たちも襲われて、出る奴がいなくなりゃあ、繰り上げで出られるとか?」
そりゃまあ、そういう理屈もありではございましょうが。そしてそして、代表選手は5人(+補欠)でしょうけれど、
「でも、ウチの部員の数って、結構多いよ?」
全部を平らげて倒し尽くすその前にまずは警戒されて、そんなに待つまでもなく暴行犯として逮捕されますって。
「そうなったら"不祥事"扱いになっちまう、か。」
本末転倒ですがな。(う〜ん。)
「逆恨みとか、来年への布石とか。そこまで待たないまでも、次の…他の大会に出る予定がかち合ってるとか。」
「う〜ん。それもないと思うんだけど。」
少年柔道の世界のことは良く知らないけれど、何とか大会というのは結構たくさんあるので、日程とか開催地とかレベルとか、自分に合っているかを検討して、好きなものへエントリーして出場する。(道場や学校の部活動の団体参加なら、指導担当者が検討することですが。)初心者なので実戦での度胸をつけたければ、小さな大会を数多くこなせば良いのだし、逆に、世界大会やオリンピックを目指す場合は、それらの選考を兼ねた大きな大会を逃さずチェックする必要がある。ルフィたちの学校の柔道部は、指導者がしっかりしている上に地域の子供たちに道場通いの子が多く、基本をしっかり叩き込まれた粒よりの名手たちが毎年入部してくるという土壌があるため、随分と前から秋の国体を目指す大会に当たり前のように毎年エントリーしていて。ルフィが入ってからは連続して都大会の良いところまで勝ち上がってもいる。今年も順当に都大会への出場が決まったので、それに何らかの決着がつくまでは、外の大会へのエントリーは…まだ予定さえ立っていないのだとか。
「…じゃあ、なんでだろうな。」
「う〜〜〜ん、よく判んないや。」
当のご本人としては、だが、ややこしい策略だの対人関係の揉め事などにはとことん縁のない身。よって、恨まれるような覚えなんて一つもないものだから、小首を傾げ倒すばかり。
「ルフィだと知らないで、誰でも良くってっていう手合いかねぇ?」
遠方からわざわざ来ていてそれはなかろうと思いつつも。だとしたら ただじゃあ置かんぞ この外道…と、川柳みたいな悪口雑言と共に、まだ意識が戻らない少年の頭を拳でコンコンとこづく、大人げない破邪様だが、
"狙ってのものならそれはそれで、もっと怒るんだろうによ。"
苦笑しながら、自分も も一度"襲撃犯"を見下ろしてみたサンジが、
「ん…?」
何の気なしに…足元に投げ出されていた竹刀へと、その注意を留めた。闇討ちにと振りかぶって、だが敢あえなくゾロに弾き飛ばされた、一振りの竹刀。
「そういえば…。」
先程の立ち会いはサンジも見ていたが、真剣で弾かれて傷ひとつ残っていないとは…?
「おい、マリモ。」
「なんだ、グル眉。」
ぼそりと声を掛け合った…いやに間の良い応酬に、
「え? そんなあだ名で呼び合ってたんか?」
二人ともずるいぞ、俺も混ぜろと、坊やが大きく勘違いしたのを…後で説明してやるが、これは"悪口雑言"とか"罵詈雑言"っていうんだよと両サイドから窘(たしな)めて、(笑)
「この竹刀、何かおかしくねぇか?」
「ああ?」
握ってた奴が気絶したから妖あやかしの気配も消えたと、そうと解釈していて気にも留めなかった破邪様とは違い、
「俺の見間違いでなけりゃあ、お前、さっきは峰で撫でてやったんじゃねぇんだろ?」
武器を持つ身の相手だったから、それを封じる意味合いからもその武器自体を容赦なく叩いた彼であり、
「ああ。けど、竹刀ってのは結構頑丈だからな。」
無論のこと、この精霊さんの腕前を駆使すれば、こんな疑似刀のようなもの、すっぱり斬ることも可能ではあろうけれど。そこまでムキになることも無かったから…と、そうと言いかけたゾロもまた、
「あ"…?」
問題の竹刀を見下ろして、先程のサンジと同じような声を上げた。何かを見通そうとするような、眇められた目許の険しさに、
「え? え? どうしたの?」
ただ一人、事情が分からないルフィが二人を交互に見やりながら、自分も"犯人"の傍らへと屈みかかったその時だ。
――― ………え?
その足元、夏向け七分パンツの下から伸びやかに出ていた足首を、何かがあっさり払い飛ばして、
「あっ!」
そんなに勢いをつけて駆け寄った訳でもなかったのに、まるで宙を吹っ飛ぶような、落下を思わせるほどの加速に乗って、ルフィの小さな体が転びかかった。しかも、その先には………。
「………っ!?」
いつの間にか。先を鋭く尖らせた竹の棒が数本、杭の如くに真っ直ぐに突き立っていたから、これはビックリ。このままで転んだなら、顔や胸板、腹に腕。何カ所かに間違いなく深々と突き刺さるような配置であり、
「あやや…っ!」
何にも手掛かりのないまま無造作に、その上へと倒れ込みかかったルフィだったが、
「…っと。」
横手からスムーズに伸びて来た頼もしい腕が、背中から脇を通って胸板まで。少年の薄い上半身を、上からくるりと巻き込むように、楽々と掻い込んでしまった。勿論、竹片による"杭地獄"には掠りもしない絶妙なまでの鮮やかさ。
「…成程な。」
再びその懐ろへと掻い込み直した宝物。本人も怖かったのか、
「な、何だよ、今のっ。」
手でしがみつくだけでは足らないらしく、脚まで絡みつけるようにしてしがみついて来るのへ、いい子いい子と背中を撫でてやりながら、
「ただの竹刀じゃあなかったってか。」
ゾロが見下ろしているのは…やはり地べたにころりと転がっているままな1本の竹刀。
「…え?」
そんなのじゃなかったぞと、さっき転びかかった辺りを見やったルフィだったが、
「…あれ?」
そこには何にもなくなっている。
「???」
まだ事情が飲み込めていないルフィの頭上で、
「こういうのは俺の専門じゃあないからな。」
さして逼迫してはいない口調にて、ゾロが他人事のように言い、
「へいへい、判ってるって。」
それへと応じてサンジの方が、やれやれ面倒臭いよなと、いかにもうんざり顔になりつつも、問題の竹刀を拾い上げて手に取ると、
――― 不浄の魂、歪いびつな想い。我の封咒で闇に帰れ。
随分と簡単な咒詞をさらりと唱える。伸びやかな声が紡いだそれは、ちょっとした子守歌とか子供遊びの数え歌のような、極めて短いフレーズだったのに、
「…あ。」
聖封精霊さんの端正なお顔の前。横向きに構えて持っていた古びた竹刀が、不意に"ぽわん"と青みがかった光に包まれてゆき、その光が やわく点滅を何度か繰り返して…ふっと消えた。いつの間にやらだいぶ暗くなっていた夜陰の中、傍らの街灯に照らし出されたその竹刀は…まるで早回しのビデオ映像を見ているかのように、端の方からするすると乾いて枯れてゆき、やがては ほろほろとその形を粉々に砕かれていってしまったから、
「凄げぇ〜。」
古めかしくとも頑丈そうだった、そう、よくよく使い込まれたという風情があって。まだまだ現役の道具だよという趣きがあって見えたのに、それがこんなにも脆く崩れ去ってしまっただなんて。
「今のって、竹刀に何か取り憑いてたんか?」
依然としてしがみついてたゾロの胸元から、懸命に身を乗り出して訊くルフィに、
「まあな。」
サンジは短く答えながらジャケットの懐ろをまさぐり、紙巻き煙草を摘まみ出す。口元へと咥えたその端へ、俯きがちになってマッチで灯を灯す恰好は、いつもの見慣れたポーズであったが、
「竹刀みたいなのでも、魂が歪むと邪妖になるんか?」
ルフィが重ね訊いたことへは…よほど意表を突かれたのか、
「な…っ、げほっ。」
慣れている筈の煙に思わず噎むせてしまった彼で。苦しげに何度か咳き込んだ末に、それでも何とか持ち直し、忌ま忌ましげに坊やを見やって、
「無機物に"気持ち"だの"心"だのが ある訳がなかろうよ。」
「でもさ。」
まあ聞けやと、サンジはルフィの声を遮った。
「さっきのはな。作った奴、使ってた奴の気持ちや想い、強い残留思念が染み込んでたってだけのことだ。」
「"残留思念"?」
キョトンと小首を傾げる坊やへは、
「その道具を持ったり使ったりして触れた人間の、気持ちや想いのことだ。」
ゾロが間近から説明してくれた。それへと"うんうん"と頷いて見せ、
「人が作った、若しくは使ってた道具や物そのものには"心"なんてもんはない。ただ、最上の物になるようにと気持ちを集中させて仕上げた職人や、まるで我が身の一部のように丁寧に使ってた持ち主の、愛着の心とぴったり沿うような"器"になっていたのなら、そういう奴の"気持ち"を吸収しやすかったには違いない。」
ただ撫でたくらいではこうまで染みつく筈がなく、ましてや…それに触れた別の人間に働きかけられるほどの力を保っていられる筈もないから、
「ただの道具や物へ、ここまでの呪いをかけてしまえる。人の情念ってのは恐ろしいよな、まったくよ。」
サンジが苦笑をして見せて、
「そうかと思えば、それに易々と搦め捕られちまうような、単純な奴もいるけどな。」
ゾロもまた、しょっぱそうな苦笑で返す。彼らは"人間"ではないから、完全に他人事という立場にあるのだが、
「ふ〜ん。」
ルフィにしても、そういう思念を抱くようなタイプではないので、これまた理解にはちょこっと遠い様子。どこか…納得し切れないものを抱えたままなお顔でいる彼だったが、
「ま、簡単に片付いて良かったよ。」
さて帰ろうかいと、ゾロは坊やを抱っこしたまま、サンジもスーツのポケットへその両手を突っ込んだまま、その歩みを進め始めるものだから。
「え? あいつは?」
操られていた青年は依然として昏倒したままなのに? あのままで良いの?と、ルフィ一人が異を唱え出す。
「放っておきな。」
「ああ。頭を冷やすのに丁度いい。」
冷えるかね、ここんとこ暑いからな。そうか、じゃあ効果はないか…と。どこか本意に何かかぶせているかのようなお言いよう。大方…余計な手間を取らせやがってよとか何とか、人騒がせをしたんだから捨て置かれるのも自業自得だと、そんなようなことを言いたい彼らであるのだろう。
「でもさ、此処いらって俺に取り憑こうってのがうようよしてるんだろ?」
けろりと言い放つルフィだが、
「ああ。」
「まあな。」
ご本人からそんなあっさり言われてもなと、こちらの方こそ複雑そうな顔になる辺り、いつもと立場が逆である。そんなゾロとサンジへ、
「竹刀の芯に潜んでいた邪念が するりとまとわりついたような、
そんな危なっかしい人物を放り出しといても良いのかな?」
「………っ☆」
どちらがエキスパートなのやら。それともそれだけ慣れて来た坊やなのか。正論をすっぱりと言い放たれて、やれやれしょうがないなと二人の精霊さんたちも、それなりの対処を始めた。結構な体格の青年をサンジが肩へと担ぎ上げ、
「乗り換えの駅まで連れてっとくよ。」
ふわりとその身を宙へと浮かした。人の多いところでは、この手のややこしい存在も人にじっと取り憑いてはいられないのだそうで。そういう場所へと置いてくるつもりらしい。空の高みへ上がってゆく聖封様へ"気をつけてね"と手を振る坊やの横顔を、やっぱり抱えたままの腕の中、こっそり見下ろしながら、
"…物慣れてくるのも善し悪しだよな。"
知識が増えて用心するようになってくれるのは良いことだが、こっちにもこういう形で波及しようとはと、破邪様もどこか複雑そう。あんまり神経質になったりされても、彼の彼たる所以ゆえんというか、おおらかな彼らしさが削がれてしまうようで。それだと詰まらないことだなとか、大人の勝手をついつい並べてみたりするゾロだったのだが、
「んん? どしたんだ? ゾロ。」
「…い〜や、なんでもないよ。」
今度こそ帰ろう、サンジが晩飯作ってくれてんだぞと。半ば誤魔化すように言った途端に、
「うわ、やったっvv」
はしゃいでしがみついてきた坊やの無邪気さへ、
"………ま・いっか。"
もしもし? 結果オーライでしょうか、破邪様。何だかすこぶる嬉しそうなお顔をなさっていませんか?(笑)
――― なあゾロ、明日は宿題、中休みしても良いだろ?
なんでだ?
――― だってさ、今日はいっぱい勉強したんだぜ。
写生だって、スケッチブック半分も描いたしさ。
そういや、お前。スケッチブックはどうしたよ。
大きいのを持って出なかったか?
――― ウソップに貸した。
貸した?
――― うん。
パソに入力して、自由研究のレポートにまとめてくれるって。
共同研究ってことで編集すれば、倍の厚さのになるだろ?
…頭 良いんだな、ウソップってのは。
――― まあな。………って、何であいつのアイデアだってすぐに分かるんだよ。
お前とも付き合い長いからな。
――― う"うう…。
すっかりと暮れなずんだ夜陰の中の帰り道。大好きなゾロの懐ろに抱えられたまま、御機嫌そうなお顔でいたルフィ坊やだったことを…それぞれのお家の窓から見かけた奥様方が、明日の資源ごみの収集にかこつけて"井戸端会議"のネタにしちゃうだろうことは、もはや必至なのであったりした。(笑)
〜Fine〜 03.8.3.〜8.6.
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こんどらいと様
『天上の海〜設定で、良からぬ念の籠もった"物品"へ対するゾロル』
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*怪談のシーズンですよね、そういえば。…じゃなくって。
そういえば、邪妖とか、元"人間"とかおいおい
元"生まものこらこら"しか相手にしてない破邪様でありルフィだよなと、
今回のリクエストをお受けしてから気がつきました。
無機物系のそういう手合いは本来なら聖封様の専門分野かも知れませんが、
それに操られる人間…というパターンだと、こういう対処にもなるのかも。
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