月下星群 
〜孤高の昴・異聞

   天上の海・掌中の星

    〜 黒の鳳凰 LAST DESTINY
 


    “鳳凰”
      古来中国で、麟
    りん・亀・竜と共に「四瑞」として尊ばれた想像上の瑞鳥。鳳鳥。
      形は、前は麟、後は鹿、頸は蛇、尾は魚、背は亀、顎は燕、嘴は鶏に似ていて、
      声は五音に中り、梧桐に宿り、竹実を食い、醴泉
    れいせんを飲み、
      聖徳の天子の兆として現れるといわれている。
      雄が鳳、雌が凰と呼ばれ、番
    つがいで"鳳凰"。 





   序章  Dの一族



   "………?"


 ふと怪訝そうに眉を寄せ、辺りを見回した。午前中の講義が終わったばかりの教室。大きな黒板と教壇に向かって階段状に半円を描く座席が、どこか…スタジアムやコンサートホールの客席にも似た風情の、この構内でも大きめの講義室。ほとんどの学生たちがランチのために出て行ったばかりで閑散としていているのだが、
"何だろう。"
 何物かの気配がする。それも結構大きな、見ぬ振りをするのさえ、きっちりとした意識が要りようなくらいの存在感を伴った。
"………。"
 辺りをそれとなく見回して、他の学生たちには何の変調もないのが目に入り、
"…そういう手の者か。"
 自分には少しだけ特殊な感覚が備わっている。本来、誰しもが微かには持っている筈の感応性で、だが、大概の人は日常の生活の中で必要とされないその部分をどんどん麻痺させてゆく。自分もまた、さほど発達していた訳ではなかったものが、小さくて可愛らしい、何にも替え難いほど掛け替えのない弟がそういった輩に関わられやすい身だと分かって以降、彼が傷つかぬよう理解しようとし、庇い守って来た余波でどんどん鋭敏になってしまったようである。
"………。"
 キョロキョロするでなく、だが、全身の肌目で辺りの空気を嗅ぐようにして、空間をまさぐってみる。明るい光に満ちた教室。大きな窓からは校庭の冬枯れの木立ちが望めて、少し遠い席から、こちらに気づいた同期生が一緒に昼食に行かないかと手を挙げて見せる。………その時だ。


   《お前じゃないな。気配はあるが血が薄い。》


「…何のことだ。」
 相手にしない方がいいと判っていたが、なんだか不吉な文言だと感じて、つい、応じていたエースだ。

   《なに、大したことじゃあない。
    十万億土のその向こう、那由多
なゆたの果てから迎えに来たのだ。
    我が器、Dの筺体をな。》

「Dの筺体?」

   《そうよ。
    遥かに昔、愚かな者共の企みに抗して、予
(よ)が唱えたDの呪咒。
    それがとうとう解き放たれる。
    予の筺体に匹敵する器"玄鳳"の誕生をもって、な。》


 言いたい放題をした後に、その気配はあっさりと立ち消えた。用のない者を相手に長居をしても無駄だと言わんばかりに。
「………。」
 良からぬ気配。陰の、それも、ちょろっと昼間の陽世界を覗いただけでこうまではみ出す莫大な力を持つ者の。


   "まさか…。"


 深慮を巡らせ、想いが至ったその心当たりに、エースは愕然とし息を飲む。故国に残してきた小さな弟。まさかその身をこそ、狙っている輩なのではなかろうかと…。













   一の章  火紋



          



 学生生活の中で一番短いのが三学期。正月明けに始まって、厳冬の季節から春にかけての約2カ月とちょっと。しかもその中には、上の学校への入試とか卒業式とかいう、最上級生たちには人生の進路を左右するほどの大きなイベントが含まれているため、実質的には2カ月もあるかどうかという短い期間。まるでそのまま、春までのあとちょっとみたいだよなと言ったら、同居している青年は
『お前にしちゃあ上手いことを言う』
なんて。褒めているのだか、それともからかっているのだかな、お言いようをしてくれた。評価の何たるかはどうでも良い。笑ってくれたのが何だかとっても嬉しかったルフィだ。
「…寒い〜。」
 学校指定のコートは、長さこそあるが…ダウンが入っている訳でもなければ上等なカシミヤだという訳でもなく。せいぜい風よけ、ウィンドブレーカー程度の防寒性しかなくて、そんなに暖かい代物ではない。ポケットの中に入れた使い捨てのカイロをギュッと握って、首元に巻きつけたマフラーに口元までを埋めて。ほてほてと帰る通学路。夏場は街路樹の緑が目映いほどに綺麗なのだが、冬枯れの今は裸になった木々が何とも寒々しくて、
"早く帰ろ、今日は一緒に買い物に行くんだ。"
 今日は授業がお昼までだったから、晩の用意のお買い物、一緒に行くって約束したんだ。お餅やおうどんが入る寄せ鍋か、それとも奮発して柔らかいお肉のすき焼きにしようかなって、ゾロもどっちにするかはまだ決めてなかったみたいだったから、俺がビシッて決めてやるんだもんvv それを思うとヌクヌクしてくる。頼もしいお兄さん。大好きな精霊。破邪って言って、凄く凄く強くって。でも、自分にはとっても優しい。駄々を捏ねると、怒って見せながらも“困った奴だ”なんて言ってすぐに折れてくれる、大好きな精霊。冬が来てから何かと…以前に輪をかけてまとわり付くようになった坊やだからか、このところ、毎朝、きゅうって抱っこしてから送り出してくれるようになった。もしかしたら、ゾロの方も甘えたなのかな? マフラーの陰で"うふふ"と小さく笑いながら、ほてほて歩いていたルフィだったが、

   "………?"

 ふと。怪訝そうに眉を寄せ、道の只中で立ち止まった。何かの気配がする。だが、見回す周囲には視野を遮るような変わったものはなく、異世界の者を認視出来るその感応にも具体的な何かしらの存在は拾えない。
"何だろ…?"
 感知の能力は強いが、だからと言って…誰だか何だかといった、相手の素性の詳細までが分かるというものではない。だが、
「…誰?」
 感応力が鋭いということは、大気に満ち満ちたさまざまな気配すべてをさらえるということ。そんな気の休まらない状態を続けられるものではないが、そこはよく出来ている生身の体で、必要でない情報は拾わないようにと、感覚器のゲインの幅やら何やらが臨機応変に変わる。これは何も特殊な能力ではない。例えば"パーティー効果"と言って、たくさんの人が集まる場所では、ざわめきに満ちた中、必要のない会話や物音は漫然とした音としてしか拾わなくなる能力が誰にでもある。それと同じようなものだと思っていただければ分かりやすいかと。
"どうしよう…。"
 何者か良からぬ存在が相手であるなら、関わらない方が良いに決まっている。大した存在でなくたって、不自然な接触だから余計な生気を削られるぞと、いつもいつも緑髪の精霊から言い置かれている。ましてや…穏やかならぬ感触がするのだ。この、何者かの気配からは。
"間違いない。こっちを見てる。"
 立ち止まってしまったことを後悔し、振り切るように駆け出しかかる。だが、

   「………っ!」

 突然。足元のアスファルトが頼りない感触になる。際限なく体が沈んでしまうような、柔らかすぎるクッションのような感触。バランスを崩したそのまま、地面に呑まれそうになって。
「いやだっ!」
 眸を"ぎゅっ"と きつく瞑り、咄嗟に叫んだその拍子、少年の体の輪郭が不意に光って。
"え?"
 本人までびっくりした次の瞬間、淡い光の球体の真ん中に包み込まれていて。不安定になった地面からは足が離れたそのまんま、地上すれすれという位置に体が浮かんでいるルフィだった。
"これって。"
 覚えがないものだが、あっと気がつく。毎朝の出掛けに玄関の框のところで、
『気をつけてな。』
 見送りがてらに軽く"きゅうっ"てその長い腕で抱っこしてくれる精霊さん。そういうアメリカンな、大胆であからさまなスキンシップって、あんまり好みではなさそうな彼なのに。でも嬉しいから良いやと聞きほじろうとも思わずにいたが、
"あれってこの結界を張ってたんだ。"
 回避出来ない危機の最中に、突然働いたエアバッグやパラシュートのようなもの。毎朝のこと。だのに、こういうので守ってくれてたと一度も言ってくれなかったゾロ。却って警戒するかも、怖がるかもと、それこそ得意ではなかろうに気を回してくれた彼なのだと思うと胸の奥がじんわりと温かくなる。おかげで…あまりの怖さから全身ががちがちに竦みそうになっていたほどの、心の底からの緊張感も少しほどけて、
"えっと…。"
 ゆっくりと辺りを見回してみた。いつもの通学路な筈だが、人通りが全くないことに気がついた。さして込み入った裏道や路地などでなし、遅い時間でもないのに、小学生さえ、ここいらの住民さえ通らないのは訝しい。そんなルフィへ、

  《さすがは天聖界、これほどのものを手放しではおかなんだか。》

 どこからと断じることの出来ないような声がかかった。いや、何もこちらへと話しかけて来たのではないのかもしれないが、どこか居丈高な言いようの声がして、
「…え?」
 一体誰が、何処から自分を見やっているのか。またまた不安になって、忙しげにキョロキョロと見回した視野が、
《火焔戟っ!》
 張りのある一喝と同時に透明な炎の波が、それが疾
はしる音さえも後塵にする勢いで膨らんで。四方八方は無論のこと、頭上や足下の先々へまで隈無く広がり渡り、瞬く間に見渡す限りの空間一帯を灼炎の気で満たされてしまったのだ。
「………っっ!」
 満たされた灼炎はほんの一瞬の砲火ではなく、まるで彼を包み込む大気そのもののように赤々と燃え続けている。

   『何だか最近、妙な気配でな。』

 今朝の出がけにゾロがそう言ってた。
『小者ではあるんだが、毎日何かしら出るんだよな。忙しいったら。』
 何がというのは省略されていたが、彼が赴かなきゃならないものというと"邪妖"しかいない。この物質世界を"陽"だとするなら、その対局的な場所、陰の世界の住人で、負の精気に満ち満ちた忌まわしい存在。それを帰るべきところへ送り出したり、あまりに邪気が強すぎる者は浄化したりするのがゾロの仕事。精霊の世界でも特別な格、高等精霊"破邪"っていうのなんだそうだ。
『お前も気ィつけろよ? いくら慣れがあっても力が強くても、全く消耗しない訳じゃあないんだ。』
『うん。構っちゃいけないんだよね。』
 感知出来る能力があるものだから、つい、聞こえてると、見えると、相手に向き合ってた。ゾロやその相棒が言うには、坊やは感知の能力があるだけではなく、何か大きな力を持ってもいるらしい。だから、彼に集まってくるのは"気づいてくれるから"という理由だけではないのだそうで、
"…俺んこと、狙って?"
 どうしようか。こんなこと出来るなんて、ちょっとした浮遊霊とかじゃないぞ。悪戯好きな妖精って範疇でもなさそうだし。
"ぞろ…。"
 自分の胸元をぎゅうっと押さえて、ルフィはこれまでにない大きな存在へ、息を飲んで身構えた。


            ◇


   "………。"

 手にした精霊刀から邪気が蒸散してゆく感触を追っていて。ふと。眉をひそめて、辺りを見回す。
「ふぃーっ。手ぇ焼かせやがってよ。」
 数体が相手の"出動"となったが今ようやっとその一つ一つを倒し終え、聖浄封印担当の相棒が虚体を浄化消滅にかかっている。陰体がこちらの世界での存在を保っていた容れ物、器。精霊刀が浄化封滅するのは陰体や核で、それを包んでいたものまでは面倒を見切れない場合がある。こちらの世界で作り出したものとか、こちらの世界にて取り憑いていた体だとか。それを、物によっては元通りにしてやったり、弔ってやったりするのも聖封の担当で、
「? どした?」
 することがない訳ではなかろうに、不意に…どこを見ているのだか、体の動きが固まった相方に気づいた金髪の聖封が声をかけて来たが、


   「…呼んでる。」


 空の彼方、何も見えない遠くに眸をやって、緑髪の破邪はぼそりと呟いたのだった。


            ◇


 灼熱の中、陽炎に包まれたまま辺りを見回す。単なる幻影ではない。不思議な膜の中にいても随分と暑い。そんな中にあって、
「…っ?!」
 分厚く揺らめく火炎の防壁に燃え尽き呑まれることもなく、真っ直ぐ突っ込んで来た何かにルフィは気がついた。鋼
はがねの如き靭つよさをもって直進して来たそれは、あっと言う間に炎の中心に立つ少年の懐ろ深くへ吸い込まれ、そこへ深々と突き立ったかに見えたが、


   「………っ!」


 間一髪、坊やの前に立ちはだかる者があって。凶刃は危ういところで宙空へ高々と弾かれてそのまま失速、眼下へと落下していった。突然切り込んで来た突発的な攻撃に気が殺
がれてか、音もなく消え失せた炎の陣幕。凶刃と同様、いつの間にどこから現れたのか、宙空から滲み出して来たとしか言いようのない出現を見せた人物は男性で、
「ゾロ…。」
 自分に向けられた頼もしい背中。毅然とした、雄々しくも強靭な。彼の存在感そのものを象徴しているような、大きな、凛とした、ルフィの大好きな背中。


  「初めてだな。」


 これを指して"強壮"というのだろう、隆々と鍛え上げられ無駄なく引き締まった体躯には、日頃には見ない並々ならぬ緊迫と、それに備えて蓄えられた強靭な瞬発力の気配。その手にすらりと抜き放たれた白刃は青眼に構えられ、見上げる横顔は厳しい苦みを含んだ鋭さに張り詰め、隙のない眸が辺りを油断なく睥睨している。…そう。彼こそは、

   「ゾロっ!」

 坊やを守るため、その傍らにいつも居る緑髪の精霊。そうそうぴったりとまではくっついていられないが、いざという時のおまじないを聞いてある。それを唱えると何処に居ても必ず飛んで来てくれる"真
まことの名前"。けれどでも、これまで一度も唱えたことはなかった名前だ。本当にどうしようもなくなるまではと、我慢するためのお守りのように思ってでもいるのか。この少年は教わってから今の今まで、その真の名前で呼び寄せたことがない。後になって"どうして呼ばなかった"と叱られるような、結構危険な目に遭っていても、だ。それを唱えた彼だったということは、この"対手"に相当の恐怖を覚えた彼だったということか。
"…確かに、得体の知れない相手ではあるようだがな。"
 そこに居ると拾えるような気配ではないのだが、間違いなくこちらを標的にしているらしい、一種の敵意のような意識を強く感じるのだ。何人をも寄せつけない結界を張り、これほどまでの炎の陣幕を張り、それでもなお衰えぬその存在感。昼日中の"陽世界"にてこれほどのことが出来る存在は、たとえ天聖界の首長格の者の中にもそうはいない。

   「…っ!」

 二人へと叩くような攻勢が襲い掛かる。目に見えるような形は無いが、さしずめ…全身をくるみ込んでそのまま持ってゆこうとする大風の塊りのような、そこから撥ね除けようとする巨大な力。
"これは…咒術か?"
 辺り周辺には依然として何の気配もない。ということは、凄まじく遠方からの何がしかの術法による攻撃だろうか。だが、
"この地上界でこれほどまでに形ある術を操れる奴だというのか?"
 まずはここいら一帯に強固な結界を張り、その上で、こんな攻撃を仕掛けて来ている。こんな風に、形の無い…意識の格やそれを満たす生気である"気"を操ることが出来るのは、まず間違いなく"陰世界"の存在だ。だが…くどいようだが、この陽世界でこうまで堅くしかも広範囲に結界を張るというのは、並大抵の能力では出来ないこと。予測もつかない力量を持つらしい敵の、あまりにも突然な出現に、忌ま忌ましげな顔になるゾロだ。他の場所ならいざ知らず、此処は、この少年の身の回りは、自分やサンジが、そしてそんな自分たちの感覚を通じて天聖界で天使長が、厳重に監視している区域だというのに。
"力のある物はその力を隠すことも出来るというが…。"
 それにしたって限度というものがある。ぎりと歯を食いしばり、尚の集中を高めようと意識を冴えさえたその瞬間、


   ――― ………っ!


 目の前に立ちはだかって、自分の楯になってくれていた背中。それが…ゆっくりと倒れ込む。性懲りもなく再び広がっていた炎の陣幕の中、鮮烈な、されど信じがたい情景。
「………。…っ!」
 一瞬、何が起こっているのか、理解が追いつかなくて。そして、視野の中から…その頼もしい背中が退
いてしまった、楯になるものが無くなったというのが、どういうことかも判らないまま、一種"機械的"に足元へと視線が落ちて。

   「…っ、ゾロっっ!」

 正確には、横ざまに崩れ落ち、そのまま仰のけに倒れた破邪である。頼もしい筈の胸板を包むシャツが濡れていて、上へと重ね着ているジャケットの薄色へ滲み出ている"それ"が…痛々しいまでの鮮血だと気づいたルフィは、

   ――― ………っ!!

 大きく息を引き、それから、




   
「いやあぁぁぁっっ!」



 甲高い悲鳴を張り上げて、その傷ついた体に取りすがる。
「ゾロっ! いやだっ! 眸ぇ開けてよっ! なあ、ゾロっ! ゾロっ!!」
 痛々しい、大きな傷を負ったゾロ。揺すってはいけない。だが、このまま意識の糸が途切れたら、もう帰って来ないかも? 怖くて怖くて堪らない。今まで対峙していた"何か"なんかどうでも良い。頭にない。ゾロ、ゾロっ、眸を開けてっ! それしか頭にない。だから、

   ――― …。

 何者かが頭上から大きな手を伸ばして来たのにも気がつかなかった。空のうえ、雲を掻き分けて降りて来た、馬鹿デカい手。特撮ものの巨大な怪獣や、身の丈が天にまで届きそうな鬼の持ち物のような、6畳間ほどもありそうな大きな手のひらが、坊やの頭上に迫ったが、

   「いやあぁぁぁっっ! ぞろっっ!!」

 その坊やが。破邪の胸元に取りすがって金切り声を上げた瞬間に。辺りの空間が凄まじい放電を放った。青白いスパーク、ちりちりと弾き立つ大気。彼らを取り巻いていた炎の海も飲み込んで、新たに燃え立った透明な炎が辺りを蹂躙し、

   ――― …っ!

 謎めいた大きな手も、ピタッと動きをとめると、そのまま霞か幻のように消え去った。辺りから、あの奇妙な圧迫感も去り、だが、そんな瑣事にはまるで気がつかないままに、ルフィは半狂乱になって、愛しい精霊の身動きひとつしなくなった体に取りすがって泣き続けたのだった。




  

背景素材は、ぱぷりかサマ『Atelier paprika』さんよりお借りしました。**

Atelier paprikaサマへ***


 *ちょっとドキドキで始まりました連載です。
  他のお話を挟みつつ、
  つまりはゆっくりと独立させての続き方になると思いますので、
  どか、続きはゆったりとお持ちくださいませ。


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