キミと一緒の秋を迎えに 
         〜キミに ××な10のお題より
 
 

 “キミと 彼女”



 放っとけないほど朗らかで、
 おおらかで素敵なキミが大好きで。

みんなからも好かれるのは誉れだし嬉しいことだけど、
それを良かったねなんて思いたくはない、そんな風に知られてなくていいと、
そんな形でも…独り占めしたくなるほど 好きでもあって…。






 「いつもワゴンを覗きに来てくれる
  サッコちゃんて子が言ってたの。」

コトの発端はイエスの方からだった。
その日は水曜で、彼の雑貨店でのバイトもお休みの日。
なので、
どこかへ出掛けようか、
ああでも疲れてるだろから午後からね、なんて算段があったものか。
遅寝を許してくれてのその結果、昼前に起き出したイエスだったにも関わらず、
愚痴一つ言わずのちゃんと
ふっかふかのチーズオムレツに
レタスとプチトマトのサラダとコンソメスープという、
ややボリュームのある朝昼兼帯のごはんを用意してくれたブッダだったのへ。

 最初は申し訳なさげな
 そう、無難な話題はないかと探してのこと
 だったのかもしれない。
 ちろりんと何か言いたげな上目遣いになってから、
 出だしは恐る恐る言い出したのが、

 「ブッダってば、
  いつもいつも綺麗な奥さんと一緒に歩いてるよねって。」

隠しごとが下手なイエスだから、
長々と気になってたのなら態度に出ようものだろし、
昨夜だって そんなことを腹にためてたような気配もなかったのに、と。
ブッダとしては、不審というか怪訝に思いつつ、だが、

 「それって静子さんのことでしょ?」

こちらさんは早めの昼食をとして同じ卓袱台につき、
塗り箸を器用に操ると、お茶碗の中、焼きのりでご飯を巻きつつ、
問題ないでしょうとコトもなげに言い返す。
そのしゃあしゃあとしたお顔が引っ掛かったものか、

 「でも、いつもいつもっていうのは初耳だったし、
  愛子ちゃんがいない時のほうが多いって。」

そんな風に言を重ねるイエスだったが、

 「愛子ちゃんは今、お試しで保育園に通ってるんだもの。」

来年から毎日通うことになる前の、
練習というか予行演習というか。
1日のうちの、それもお昼間の大部分を
お母さんから離れて、お家じゃない場所で過ごして大丈夫かなと
みんなで一緒の団体行動もこなせるかなというの、
少しずつ試しているところなのだそうで。

 「っていうか、その人よくも判ったよね。」

静子さんは確かに綺麗で眸を引くけれど、
お店の中だと他の奥さんだって一緒くたになるのに。
くりんとした双眸をやや見張ったブッダであり、

 「連れが私だって言うのは、なかなか拾い上げられないだろに。」
 「何言ってますか。」

都会や都心じゃ知らないけれど、
ここいらで“主夫”をこなしてる男性はまだ珍しい。
それがコンビニでの定価買いならともかく、
昼間日中にスーパーや商店街で、
調理前の素材をという本格的な買い物してる男の人なんて、
どう見たって
大学生や独り身の会社員じゃあないだろうと判るってものだよと。
今時事情は私のほうが詳しいんだからねと言いたげに
…その実、雑貨屋さんの奥さんから訊いた分析とやら、
つらつらと並べたイエスだったのへ、

 「…何かそれって、
  イエスが労働に出てる間の家を、
  私が守ってるって言われているような気が。////////」

言われてるんです、ブッダ様。
しかも何でそこで頬が赤くなりますか、あなた。

 “それに、そこまでの分析つきで見なくとも…。”

上背もあっての螺髪なんてな独特の髪形だし、
流暢に日本語を操っているが、正真正銘 外国の人。
おまけに、

 “……こうまで美人なんだしさ。////////”

…なだけにとイエスが踏んだよに。(こらこら中途半端な。)
これだけ目立つ容姿風貌なんだから、
静子さんが他の奥さんたちの中へ埋もれても
彼のほうは さぞかし際立ってるに違いない。

 「一緒なのは静子さんだとしたっても、
  他の奥さんたちともそりゃあ楽しそうに笑ってたって。それに、」

んんっと咳払いの真似ごとをしてから、

 「ブッダ、私が外に出てる間に何か内職っぽいことしてない?」
 「え?」

ここで微妙に ぎょっとして、
聞き返す素振りになったブッダだったのへ確信を得たものか。
今朝はパンだったのでという
ミルクティーの入ったマグカップを口許へと持ち上げてから、

 「何か縫い物とかしてるでしょ?
  しかも、夏に縫ってくれた陣兵衛だったら見せてくれたのに、
  そっちはこそこそと隠してるし。」

 「いやあの…。」

そうと訊いてから、内心でちょこっと安堵したブッダ様。
実をいや、イエスが不在の間に、例のシルクスクリーンで
この秋の新作Tシャツのプリントも手掛けていたからで。
そっちがバレたのかとドッキリしたまでのこと。
なので、こちらも湯飲みを持ち上げ、
煎茶をすすって気持ちを均すと、あらためて応じてのいわく、

 「何も後ろ暗いことなんてしてないよ。」

 ほほお。(笑)

 「確かに奥様がたに声掛けられてやってることはあるけど、
  それは婦人会のバザーへの話でね。」

言うが早いか、
押し入れまで立ってゆき、道具箱の奥へ押し込まれた紙バッグを降ろすと、
卓袱台まで戻って来て、中身をすべり出させる。

 「ほら、割烹着型のエプロンをね。」
 「わあ。」

割烹着のそれよりしっかりした、でも帆布ほどごつくはない生地で、
シンプルだが、味のあるエプロンドレスが数枚ほど畳まれて入っており。

 「原型はミシンで奥さんたちが縫っててね。
  そこへチロリアンテープで飾りを縫い止めたり、
  ボタンとかポケットとかいう細かいものを
  取り付けるところの分担を任されてるんだよ。」

イエスへと縫った陣兵衛がそれこそ評判を呼んだらしく、
だが、ミシンはないし借りても使えないと遠回しに断ったところ、
じゃあちょっとしたとこだけでいいと言われてしまい、

 「これがなかなか楽しくて。」

仕上げたものはもう10着近くになるものか、
月末のバザーで婦人会のブースにて販売されるそうなのだが、
目玉商品なので内緒にしていてねと言われていたらしい。

 「…そうなんだ。」
 「そうなんです。」

タネを明かせば他愛ないこと、
他でもないブッダから
内緒にされたというのが詰まらなかったらしいのは判るけど。
微妙に責めるような言い方をされたのと、
シルクスクリーンのことがとうとうバレたかと
冷や冷やしたのは否めなくって。

 「私のことへばかりそんな言い方をするんなら、」
 「??」

エプロンを仕舞いつつ、視線はその手元へ降ろしたまま、
ブッダがぽそりと言い放ち、

 「私だってネ、いろいろと聞かない訳じゃないんだよ。
  それもキミの取り巻きのお嬢さんたちからね。」

はい?と小首を傾げたイエスなの、気配で感じ取りつつ、

 「なんて名前の子なのかまでは知らないけれど、
  あの雑貨店で結構見かける
  ワンピースみたいな
  つながったスカートにブラウスって型の制服の子から、
  イエスがいつも一緒にいる女の人のこと
  何か知らないかって聞かれたし。」

 「はいぃ?」

眉を寄せての怪訝な顔というのじゃあない、
それこそ音がしそうなほどに、双眸をぱちくりと見開いての驚きよう。

 「いつもって。
  …っていうか、その制服ってトモちゃんじゃないの。」

 「ふ〜ん。」

制服という特徴で判るほど、
しかも、名前呼びするほど知り合いの子なんだと。
そっちのほうに何かしら感じたらしいブッダ様だったのにも気づかぬか、

 「私が女の人と?」
 「うん。」

それもあの商店街で見かけるんだって。
私は居合わせないから内緒なのかな、
でもデートなら一緒じゃないのも頷けるしってのそれで、
あの人 誰か知ってますかって、聞かれたの。

 「…う〜ん、心当たりはないけどなぁ。」

一緒に歩くと言っても、いろいろあるじゃない。
道を聞かれたとか、何か運ぶのを手伝ってるとか。
そういうのじゃないのかなと、
小首をかしげるイエスだったのへ。
ついつい畳み掛けたのは話の流れのせいもあった。

 「随分と親しげで、手をつないでたって。」
 「…それって本当の話?」

キミに聞いてるんですけどと、
ブッダの目が据わりかけたものの、
イエスの側には誤魔化すつもりもなさそうで。
ただ、

 「……。」

きりりと真摯なお顔のブッダだというの、
まじまじと見やってのそれから、

 「う〜ん……。」

おもむろに目を閉じ、そのまま唸っていたかと思いきや、

 「え?」

その総身がふわっと仄かな光に包まれる。
どうやら何かしらを念じているらしく、
表情のない無心なお顔は厳かで、
端正な横顔には、静かながらそれでも威容さえ滲むようで。

 「…イエス?」

あまりに突然のこと、
何が起こっているのかと、戸惑いつつも為す術のないまま。
黙ってそんな同居人を見つめておれば、

 「長い髪がそれは綺麗で、
  きりりとめりはりのある面差しをした女の人。」

どこぞかの占い師みたいに、唐突なことを言う。
伏せられていた瞼が上がって、ブッダを見据えたイエスが言うには、

 「トモちゃんが見た訳じゃないらしくて、
  そのお友達のマユっちとかいう子から訊いた話だって。」

ふっと光が消え去り、イエス自身も目を開ける。
肩が落ちたほどの思い切り、ふうと息をつき、
やっとのことお顔を上げた彼で、

 「見かけたのは花火大会の前の週。
  他にも見たって人はいたらしいからそれで、
  そんな人と私とが、
  手をつないで歩いていたってのはホントらしいけど、それって。」

 「…それって。//////」

そうですね、時期的なことから慮みて、
表で珍しくも髪がほどけたあの時のことであり。
その美人だった女の人というのは、他でもない、

 “わたし本人のこと、だよねぇ。//////”

ああそっか、ああまで髪が長くては印象はまるで違う。
それに、イエスに腕を引かれるようにして駆けていたので、
非力で足も遅い女性に見えても仕方がないかも。
成程なぁと合点もいったが、それよりも気になったのが、

 「イエス、今のそれって…。」

もしかせずとも、聖人としての禁じ手を使った彼だったらしく。
こんな遠くから、直接 問題のお嬢さんの記憶の中を覗いてみたらしい。
そんな掟破りをしたのかと訊いたブッダだったのに、

 「うん。
  いつも一緒というのは後づけだね。
  どっかで適当に、話の勢いでついっちゃたんだろね。」

やや見当違いな応じをし、
しかも いきなり立ち上がるものだから、

 「イエス?」

いやに急ぎ足で玄関へと向かうのへ、
どうしたんだという気色の声を掛ければ、

 「今から行って、そんな噂を広めないよう言ってくる。」
 「はい?」

あまりに立て続けの無体な行動へ、
ブッダは理解を追いつかせるので精一杯だったが、

 「いいかい?
  その眸で見た訳でもないのなら尚のこと、
  そうまで不確かな噂なんて広めちゃあダメ。
  自分は“かも知れない”と言ったとか、
  断言してないなんて言ってもね、
  聞いた人は君が言ってたって責任をおっかぶせることが出来るから、
  君がはっきり言ってたってことにされかねないよ?ってね。」

 「ちょ…ちょっと待ってっ。」

こんなことくらいへ、しかも普通一般のお嬢さんを相手に。
神通力の通心を使った彼なのへ驚いたそのうえに、
そんなとんでもないことまで仕掛かるとあっては、

 「そんなこと辞めてって。」

最聖人の片割れとしては、看過しがたい一大事だけに、
制する他はなしと、立ち上がっての追いすがる。
その子には何のことだか判らないよ?
まさかに心を読まれたなんて判らないだろうし、

 「そもそも、そんな話題なんて
  彼女の中で取るに足らない比重のことに決まってる。
  もう覚えてもないかもしれないよ?」

何とか間に合い、ドア前で腕を取っての振り向かせ、
道理に合った言いようを言い聞かせるブッダであり。
たとえ、奇跡の力を使わずとも
誰が言った話か、そうブッダから訊いたという格好でも
彼女へ辿り着けることじゃああるが。
だったらだったで、

 「イエス、
  そんなしたらこれから嫌われちゃうかも知れないよ?」

こんな程度の噂くらい誰だってするじゃんかって、
今時の子じゃなくたって反発する。
自分のほうに非があるなんて認めたくはないだろうから、
悪者にされかねないよと案じたブッダの言いようへ、

 「そんなの構わない。」

それこそ今から拗ねてるような、
投げ出すような言いようをしたイエスだったけれど。
他でもないブッダがこれほど慌てて見せたことで思い直したか、
ふうと再び深い吐息をつき、熱(いき)り立ってた肩を落として見せて、

 「だって、
  ブッダからの誤解になっちゃうような話を
  そのままにしておける?」

 ホントならともかく、身に覚えのないことなのにサ。
 しかも、特定の女の人と親しげに? 冗談じゃない。

語気を荒げ、だが、ブッダへ当たるのは筋違いだと判るのか、
憤懣やる方ないという所作でかぶりを振ると、
彼から手を放されたそのまま、部屋へと戻って窓辺へどさりと腰を下ろす。

 「…イエス。」

蓋を開ければ呆れた事実だった…ことよりも、
イエスがこのくらいのことへ怒っているのが意外なのだろう。
ブッダは驚きを隠せぬとばかり、やや悲痛そうな呆然としたお顔。
この彼が、他愛ないこと、よくある齟齬だと“なぁんだ”で済まさぬなんて、
それこそ珍しいことで。
後を追うように居間へと戻って、
イエスの前へ、こちらは正座して座ったところへと、
やや険しいお顔のまま、重ねて訊いて来たのが、

 「ねえ、本当に不安とか感じなかった?
  わたしの自惚れだったら、それこそ何ぁんだだけど。」

 「うん…そりゃあその、落ち着いてはいられなかったさ。」

今にして思えば、
いくら言い掛かりをかけられたからだとはいえ、
お返しにそんな下世話な話題を繰り出したなんて、
およそ自分らしくないことだけに。

 気にしてないとしつつ、
 実は結構こたえていた話であったりしたのかも。

そして、だからこそ、
イエスが真剣本気で念じまでして、
微妙に禁じ手の通心術まで使ったのだという
コトの順番だったらしいのも、今はっきり判った訳だが、

 「でもそれは、キミに非があったわけじゃあ…」
 「だって、ブッダに誤解されるなんてっ。」

声がほぼ重なって、
語勢が強かったイエスの感情に押されたか、ブッダの側が言いよどむ。

 「ほんの何日かで晴れるような疑いでも、単なる勘違いでも、
  嫌なものは嫌なんだ。」

 「…それって、私が不安になるのを見たくないから?」

優しい彼は、
このところ そういう考え方や構え方をするようになった。
場を和ますための道化になるのは厭わぬが、
ブッダを困らせたり不安がらせることだけは徹底して選ばない。
言葉が足りないと判れば、
すがるように追いまでして言い足そうとする勢いだし。
そうまでして誰よりも優先してくれているのだと、
それこそ気がつかないブッダじゃあない。
今もそれで、気が立ってしまった彼だというならば、

 「ねえ、わたし随分強くなりつつあるんだよ?」

もう1カ月になろうお留守番だってこなせているでしょう?
融通だって利くようになったから、
以前の私より、柔軟って意味で強くなったかも。
そうと告げれば、淡々とした様子で、

 「うん。それは気づいてたし、いいことだと思う。」

 でもねあのね、今回のは本当に、

ブッダから少しでも避けられたり、
境目みたいな壁が出来たりしたらヤだって思ったのと、
イエスの言いようはやはり辛そうで。

 わたしは実は清廉潔白とは言いがたい人間で、
 馬鹿正直じゃあるけど怠け者だし。
 曲げたくないものはあるけれど
 それを伝える要領ってのが身につかず、
 いつまで経っても不器用だし。
 でもね、

 「それでもいいよって、いいんだよって包み込んでくれて、
  どんな私を見ても知っても、呆れることなく一緒にいてくれて。」

 だって、こんな人は初めてだったから。

素の自分を判ってくれる、尋深い人。
際限なく優しくて、どんな私でも受け止めてくれて。
迷いのない眸がそれは綺麗で頼もしく、
それに魅了されての離れがたいと思った。
時に自分自身を追い詰めさえする頑迷さへは、
いっそ支えになりたいと思ったほどで。

 そうまで大好きな人から受ける誤解ほど、
 居たたまれないものはないんだ、判る?と、

切に言いたいらしいイエスだったのへ、

 「…何、言ってるの。」

今度はブッダの側が、その語勢を強く高めてみせる。

 怠け者だって? 違うでしょ?
 どんな厄介ごとへでも、
 音を上げないで付き合い続けるのはいつだって君の方。

柔軟で肩を張らない親しみやすさは、
でも、ただの優柔不断じゃあないって知っている。
困ったよぉどうしよぉとおろおろしつつ、
でもね、諦めないのも君の方で、
最善の道はないかって、
光が見えてくるまでずっと傍にいてくれるじゃない。
指針を見つけるのも歩み出す踏ん切りをつけるのも
本人がすることだって場合ほど、支えになってくれるじゃない。

 「嫌われたっていい疎まれてもいいって、
  言葉を尽くして一緒にいてくれるじゃない。
  不安から取り乱した私のそばに
  それでも居続けてくれたのも君でしょう?」

 「それは……。」

それは…あれは、だって、私の態度がそもそもの発端だし。
それでも私が弱かったからこそ起きたことでしょう?と、
どっちも引かぬ言いつのり合いになりかかり、

 「あ…。////////」
 「えと…。//////」

さすがに、
お互いの二の腕へ手を掛け合ったところで、
はっとして我に返ったところが聖人たるが所以だろうか。

 「…何か、」
 「うん。何か、だね。」

どっちも“自分こそ至らない”と言って譲らぬ言い合いになっており、
しかも、そもそも
この二人が真っ向から言い争うよな話ではなかったはずだし。
そこへと気づいて、はぁあと肩から力が抜けたのが同時。
途中から、お互いに相手を賛美してただけとあって、
面映ゆいやら擽ったいやら。
口許へこぶしを当てたブッダが横を向けば、
イエスも自分の髪をわさわさと掻き回してしまっていたけれど、

 「…うん。今から呑もう。」
 「はい?」

何かこう、空気を均そうよなんて言い出して。
畳の上から立ち上がると、
キッチンのほうへすたすたと歩いてくヨシュア様であり。

 「あ、ちょっと待って。」

だったら肴を作らなきゃとでも思ったか、
後を追うようにこちらも立ち上がった釈迦牟尼様。
窓の外にはまだ月はなく、
キョウチクトウの生け垣がざわわと風に揺れていた。





    〜Fine〜 13.09.24.


  *一シリーズに一回は、ちょみっと言い合いもします。
   ちらっとながら本音も言えるようになって、
   絆もますますと強くなって来ておりますが、
   お互いを持ち上げ合ってるだけだったような…。
   さあ、お次は酒盛りだっ!



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