長旅のスタートは小雨降る滝川駅の1番ホームから…
富良野からの折り返しとして入線したキハ40-759が長旅の相棒となる。

富良野から運転してきた年配の運転士さんが折り返しも運転を担当する。
滝川を09:38定刻に発車!発車直後の車内は60%ほどの乗車率
通学時間帯を外した北海道の普通列車としては十分な客数ではないだろうか…

石炭産業最盛期の栄華をしのばせる広い構内を持つ赤平・芦別といった駅を淡々と
過ぎ、野花南からは長いトンネル…
抜けて空知川を渡れば、そこは沿線随一の観光地・富良野。
観光シーズンには札幌から直通の臨時特急や接続する富良野線にSL列車も走るが、
さて列車で富良野観光に来る客はどれほどのものだろうか?
街としては大きめで2429Dの客も大半が入れ替わる。
とはいっても乗ったのは数人で乗車率は30%ほどに減ったのだが…

列車はここで敢えて?1両増結!ここからはキハ40・2両編成で釧路を目指す。
ちなみに富良野まで乗務した運転士さんは帯広までは添乗で、増結された2号車
(キハ40-737)でおくつろぎ。

都会の鉄道事情ではありえない21分もの停車時間を経て11:06に富良野を発車!
2駅走った山部で姉妹列車?釧路発滝川行の2522〜3430Dと交換。
しかし、この列車は帯広→滝川間が『快速・狩勝』で2429Dと同じ距離を1時間10分も早い
6時間35分で走破する。

紅葉にはまだ早い金山湖畔から映画『鉄道員』のセットが残る幾寅を過ぎ、落合着
狩勝峠が旧線だった頃には峠越えの拠点としての役割を担ったであろうが今は静かな
山間の小駅…
ここ落合では、滝川行き普通列車との交換のほか、この先の上落合信号所で合流する
石勝線の特急2本を退避するために15分ほど停車。山あいの静かな駅にカラカラと
ディーゼルエンジンのアイドル音だけが響く…

長大なトンネルで狩勝峠を越えればそこは雄大な十勝平野。
日本三大車窓にも数えられる大パノラマの中を決して新しいとはいえないキハ40
でさえ80Km/hのスピードで快調に峠を下って行く。
これも落合までとは比較にならない立派な線路路盤があるからだろうか…?

御影で『スーパーとかち』と交換し、13:39帯広着。
ここではなんと44分もの停車。
さっそく昼食のため途中下車で駅前に出る。が、お目当ての豚丼屋『ぱんちょう』はなんと休業!
今日は水曜なので休みではないはずだが…
多分、定休日の月曜が祝日だったので振替たのだろうがこれには大ショック
やむなく駅弁の豚丼を買う。箱の下のヒモを引くと発熱剤が作用して温まる仕掛けだが
味はハッキリ言って・・・
あとで駅弁人気投票のサイトを覗いたら5段階評価でボクの通信簿と同じ点が…思わず失笑

それにしても帯広の駅前も十勝の中心都市にしては淋しすぎる…
モノトーンの曇り空の下、黄葉だけが鮮やかで・・なぜか言いようの無い虚しさを感じる

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