旅の出来事はまだまだ続いてく...
(ミャンマー編)





ミャンマーあれこれ(2004) - 旅の途中で見たことや地元の人に聞いた話 -


1) 昔、ミャンマーにはビルマ族、モン族、ヤカイン(ラカイン)族の3つの王国があったが、ビルマ族はヤカイン族を大虐殺し、今もなおヤカイン族はビルマ族に対して特別な感情を抱いているとのこと。

2) ヤンゴンからニャンウーまでの航空運賃は、外人料金はだいたいUS$80くらいだが、ミャンマー人料金はだいたいUS$20くらいとのこと。

3) 数年前までは演歌みたいな音楽が多かったが、最近(2004年現在)では洋風の音楽も耳にすることが多くなり、特にNO(Yadanar, Thazin, Yeemon)の曲があちこちで流れている。

4) 日本に憧れる人が多いようで、たとえば『ニン』(雪を意味する)という名の女性が日本風にユキと名乗ってたりする。

5) 最近(2004年現在)、ミャンマーで緑茶が出回り始めた。

6) 最近(2004年現在)、ヤンゴンではサイカー(輪タク)を殆ど見かけなくなったのが寂しい。

7) ヤンゴンでロンジーを穿かない人が多くなったのが寂しい。

8) 最近(2004年現在)、バガンやニャウンシュエで気球が飛ぶようになったのが寂しい。ちなみに聞いた話では気球は1時間100ドルとのこと。

9) ニャウンシュエの気球発着場は本来、軍のヘリコプターの発着場になっているとのこと。

10) 以前は心優しい人が多かったが、最近はビックリするほどの額をぼったくろうとする奴が増えてきた。私のミャンマーフレンドいわく「ミャンマー人の80%は悪い人」。

11) (私の経験では)ヤンゴンのダウンタウンでタクシーを拾うときは、狭い道より大通りで拾ったほうが運賃を安く交渉できる。

12) ミャンマーの女性達は男好きらしく、女性同士の会話で「あの人かっこいい」とか「そうでもない」というようなことを言ってたりする。外国人に対しては、言葉がわからないだろうと思い込み、本人を目の前にしてルックスの評価を口にしてるのをよく耳にする。

13) 日本人観光客でロンジーを穿く人は多いが、西洋人観光客でロンジーを穿く人は圧倒的に少ない。

14) ニャウンシュエではドイツ人やフランス人が地元の女性と結婚しホテルを経営してたり、華僑がホテルを経営するなど、国際色豊かである。

15) ホテル名は地元の人には現地名で通っているようだ。
   例)
外国人: ゴールデン(金)・ケイヴ(洞窟)・ホテル
地元民: シュエ(金)・ウーミン(洞窟)・ホテル

16) 日本から手紙(書留)を出すと、受取人は200チャット支払わないとならないらしい。

17) 日本のコインを日本人観光客から貰い、別の日本人観光客にそれをチャットへ両替してもらう人がいる。

18) ミャンマーでは車を購入する場合、税金が200%もかかるそうだ。

19) 外国人相手にカキエやルビーを売りつけるしつこいセールスを一言で断るおまじないのような言葉が実は存在する。

20) ミャンマーには韓国の企業がたくさん進出しており、韓国人駐在員は日本人駐在員より多いらしい。

21) ミャンマー人の男達は、立ちションならぬ座りションをする。確かに、ロンジーを穿いていると、立ちションは難しかった...。ちなみにルンギーを穿いたバングラデシュの男達も座りションだった。

22) ミャンマーで車は右側通行。以前はヤンゴンの道路中央で対向する車の間を人が歩いていたが、最近はそういう人はいなくなった。






ミャンマーの人々


1) ホテルスタッフ

私がよく利用するホテルのスタッフの一人は、大の日本人女性好き。ホテルの前の小道を日本人風の女性が通ると、「カワイイネー! カワイイネー!」とはしゃぐ。また日本人女性が宿泊すると「カワイイネー!」と言って喜ぶ。

あるとき、彼は私に聞く。
「日本へ行くにはどうしたらいいんだ?」
もちろん本気で言ってるわけではないだろうが。
私は言う。
「日本語話せないと仕事なんか見つかんないぞ。だいたいお前の知ってる日本語は『カワイイネー』だけだろ?」
「もっと話せるよ。」
「うそつけ。」
「へへへ。『ア・イ・シ・テ・マ・ス』。」
「...。お前は日本に行く動機が不純なんだよ!」


2) ミスコン

Sちゃんはミャンマーの某地方大学の学生。
Sちゃんにいろいろ写真を見せてもらっていた。
「(ミスコンの)クイーンの写真も持っているのよ。」
Sちゃんは写真の中央の女性を指差しながら見せる。
「ほら。」
確かに大学のミスコンの写真。Sちゃんが指差しているのは写真中央のクイーン。その両横には準ミスの女性もいた。実は準ミスの片方はSちゃん自身だった。
Sちゃん....さすが。


3) 一輪の花

田舎道を歩く。
前方に幼い子供が立っている。
その子は通りがかった外国人の私に一輪の花を差し出す。どこか道端にさりげなく咲いていたと思われる花。
「サ、サンキュー。」
花を受け取る。
(田舎っていいなぁ。)
そのちょっとした行為に感動した。
今のミャンマーでは、なくなりつつある出来事のように思えた。





ミャンマーで見かけた人々(外人編)


1) 空港にて

ミャンマー出国時。
空港には喫煙室が設置されている。にも拘らず禁煙となっている搭乗待合席で堂々とタバコを吸う白人がいた。ミャンマーを馬鹿にしている感じがした。


2) ファンドーウー・パゴタにて

パゴタの中に土足で入る白人がいた。周りの人は「No! No!」と注意するのだが、その白人は知らんぷり。そして、周囲の視線が私に向き出す。
『同じ外人のあなたが注意しなさい。』
周囲から暗黙のプレッシャーを掛けられる。
『え、俺が?』
その人とは無関係なのに...。
私は周囲を代表してその白人に注意する。
それでも白人はそれを無視。


3) トラディショナル・マッサージ

家族で経営しているトラディショナル・マッサージ店がある。
男の客にはお兄さんがマッサージをし、女性客には妹さんがマッサージをする。

私がマッサージを受けているところへ、白人のオヤジが店に入ってきた。
白人のオヤジは、女性にマッサージしてもらいたいと駄々をこねる。白人のオヤジは妹さんを指差して「YOU、YOU。」とせがむ。
もちろん、断られる。白人のオヤジはあきらめてそのまま帰っていった。
(やい、グリンゴ! おなじ外人として恥ずかしいぞ!)


4) フォーシスターズ・レストランにて

ミャンマーには日本ではちょっと考えられないような法律がある。
『女性は男性にビール(or酒類全て?)を注いではならない』というのがそのひとつ。私は、外国人女性ミジョンにその話をした。
ミジョンはその女性差別的な馬鹿げた法律に腹が立ったらしい。
彼女は私にどんどんビールを注ぎだす。
...根はとてもいい人なんだが。





ミャンマーで失敗


1) 野菜汁

外国人の少ない町のチャイニーズレストランに入った。
メニュー・リストを貰う。
手渡されたものはミャンマー語のもの。英語のものはないという。
さて困った。
しかし、何とかコミュニケーションをとっていくつか注文をすることができた。
それにしても、英語が通じにくい。
私は野菜スープが飲みたくなった。
思ったとおり「ベジタブル・スープ」という英語は通じなかった。
店長と思われる中国人を見かけた。
(よし、必殺・筆談が使えそうだ!)
ペンと紙を手にして、店長と思われる中国人に向かって歩く。
ベジタブルを野菜、スープを汁として「野菜汁」と書いた。
...しかし残念ながら、通じなかったようだ。
厨房に連れて行かれた。
結局、厨房で野菜を指差し、そしてスプーンで飲むジェスチャーをしてスープを表現した。
やっと通じたらしい。
筆談に自身をなくした。
ちなみに後で知ったのだが、スープは「汁」ではなく「湯」だそうだ。

 
2) ロンジー脱げた

ロンジーはきつく締めないと脱げ易くなってしまう。
大勢の人で賑わう市場で脱げてしまったこともあった。山岳民族の女の子に笑われてしまった。パンツを穿いててよかった。

中には、パンツ穿かない人もいる。私にはできない。


3) インド系のカンビオ

スーレー・パヤーの付近を歩けば、たくさんインド系の人に「チェインジ・マニー?」と声を掛けられる。実にうっとうしい。あるとき、怒りが頂点に達し「チェインジ・マニー?」と声を掛けてきた人に対し、他人に聞こえるように大声で「ノー・チェインジ・マニー!」と怒鳴ってしまった。
もちろん闇両替は違法。その人は慌てて周囲に聞こえるように「イエス、イットゥ イーズ。」と訳のわからない応答した。

私は、悪いことしてしまったなと思った。
闇両替はこの国にいる外国人ならおそらく全員が行っていること。私も闇両替なしには、この国を旅行することなどできない。それなのに...。
反省。







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