矯正治療のご案内


※矯正治療とは

矯正治療とは、悪い歯並びや咬み合わせを、歯を移動することによって、正しいきれいな歯並びと咬みあわせにする歯科治療です。

治療時期としては、大きく分けて、子供のころに行うⅠ期治療と、永久歯が生えそろってから行うⅡ期治療があります。

<Ⅰ期治療>

前歯がはえそろったころから、側方の歯が生え変わるまでの間の矯正治療です。

主に、小学校低学年からの治療で、前歯と6歳臼歯の咬合を整えることを主な目的としています。

取り外し式装置や固定式装置を用いて、将来の歯並びをよい方向に誘導しながら治療します。

並んだ後も、小学校中~高学年の間、側方歯の萌出スペースを得る治療を続ける場合もあります。

舌の動きや姿勢などが歯並びに与える影響がありますので、注視、練習していきます。

 

 

 

  <Ⅱ期治療>

永久歯がはえそろってからの矯正治療で、固定式装置を使って、きれいに並べ咬合を整えます。

中学生以降の方で大人の方でも治療が可能です。

歯を並べるスペースが足りない人、歯が前方に出ている人などでは、永久歯を抜歯して矯正治療を行うことがあります。

歯並びだけでなく、口元の調和を考え、美し口元になるような治療を考えます。

              




 症例によって治療法が異なりますので、歯並びが気になる方は、ご相談ください。

 

※矯正治療の流れ

1)初診相談

お口の状態を見せていただいてから、相談室で矯正治療の概略を説明します。この時、気になっている点や治療方法のご希望などもありましたら、できるだけ詳しくお聞かせいただければと思います。

矯正治療相談のみの時は、初診相談料は2200円です。 

2)矯正検査

レントゲン写真、歯型、口腔内写真、顔貌写真、口腔内のチェックなど、必要な検査を行います。  ブラッシング指導や、歯のクリーンング、お子さんにはフッ素塗布も行います。

3)矯正診断

矯正検査に基づき診断と治療計画をお話します。ここで、治療方法、治療期間、治療費など、詳しくご説明します。

4)Ⅰ期矯正治療

永久歯がはえてきた頃、前歯の歯並びや6歳臼歯の咬み合わせを整えます。

毎月~2,3か月に一度の通院で、治療期間は、1年~数年になります。             よい状態になれば、歯の生え変わりを観察する経過観察に移ります。           

5)Ⅱ期矯正治療

永久歯がはえそろっている人で、全体の歯並びと咬み合わせを治療します。ブラケット装置という固定式装置を用いて治療を行います。

3~4週間ごとの通院で、症例によって異なりますが、1~2~年の治療期間になります。

6)保定

きれいになった歯並びをリテーナーなどの保定装置を用いて、安定化を図ります。

1~2年保定観察を行います。

 

※矯正治療費

  Ⅰ期治療のみ Ⅱ期治療のみ Ⅰ期+Ⅱ期治療
矯正検査・診断まで 38,500 38,500 38,500
Ⅰ期治療 33~44万   33~44万
Ⅱ期治療   77~99万 44~77万
保定   55,000 55,000

 

矯正歯科治療は公的健康保険適用外の自費(自由)診療です。

10%消費税を含んだ費用を示しています。

毎回の治療費も含めた、大まかなトータル治療費です。

治療費は、お支払い計画を立てていただき、分割でお支払いいただいております。

 

※矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

日本矯正歯科学会で示されているリスクや副作用の情報です。

  • ①矯正歯科装置装着後に違和感、不快感、痛みなどを生じることがあります。一般的には数日間~1,2週間で慣れてきます。
  • ②歯の動きには個人差があります。そのため予想された治療期間が延長する可能性があります。
  • ③矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • ④治療中は矯正歯科装置が歯の表面についているために食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
  • ⑤歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。
  • ⑥ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  • ⑦ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
  • ⑧矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
  • ⑨治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなど顎関節症状が生じることがあります。
  • ⑩治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
  • ⑪花形の修正や咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
  • ⑫矯正歯科装置を誤飲する可能性があります。
  • ⑬矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
  • ⑭動的治療が終了し装置が外れた後に、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやり直す必要性が生じる可能性があります。
  • ⑮動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや咬み合わせの「後戻り」が生じる可能性があります。
  • ⑯あごの成長発育により咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  • ⑰治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合わせに変化が生じる可能性があります。
  • ⑱矯正歯科治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。