【抜粋】学長選考に関する緊急アンケート結果(2005.11.22)

 

横浜市立大学教員組合週報 組合ウィークリー (1)昇格人事に関する団体交渉(1116日)、(2)直接の回答なし──学長選考候補者への公開質問状、(3)学長選考に関する緊急アンケート結果(2005.11.22 より抜粋

 

 

回答14:現職の学長、現職の副学長の二名のみが立候補する選挙など、まったくの茶番だと思います。しかもお二人とも、パワーを振りかざすだけで、教育現場の教員の声など聞かない人たちです。何度かまるで「陳情」のように、現行のシステムで起こりうる問題について、そして実際に起きてしまった問題について説明するためにお二人にお会いしましたが、こちらをどやしつける、喝を入れるという態度で、落胆しました。「市大の学長としてどんな人物が良いか」は、難しい質問です。ここまで狂ってしまった歯車をどうすれば治せるのか、と途方に暮れてしまいます。複数の意見を聞いてその妥協点が探せる人物、教育とは営利目的の企業とは異なるところがあると分かっている人物、過ちは過ちと認められる人物が、望ましいのではないでしょうか。

 

 

回答15:今回のように市の意向や権力に寄り添った人の中から 学長を選んでもますます大学が破綻への道を進むだけである。昨年度の受験者激減やさらに今回の推薦入試での理学系の定員割れ、さらには大学に嫌気がさした教員の大量流出などはっきり数字でわかるようにもう、市大は危機的状況であるというより、もうどうにもなら無い状態である。教育研究機関としては社会的にも最悪の機関であると。今回の大学改革がいかに大失敗であったかをきちんと市民にわからせ知らせることのできる人が学長になるべきである。大学を良くするというのはまだまだずーと先の話しで、まず改革が大失敗であったことを世間に広め、改革を推進した市長はじめ、去年まで改革推進本部にいた人たちにきちんと、誤りを認めさせ責任をとらせる。そういう人が学長になって欲しいと思うが、現行の選考制度ではそのような良識ある人が選ばれるわけがない。市の意向や権力に寄り添った人達の中から 学長を選んでも破綻への道を進んでいる市大に火に油を注ぐだけである。


回答36:@、常に大学の主人公である学生(教員も)の立場に立った言動ができ、学者としての力量と見識を持っている人(現在の学長・副学長はいずれにも当てはまらない。トップのメッセンジャーと化している。)A、大学の将来へのビジョンを持っている人。(現在、どちらを向いて歩んでいるのか一向にわからない。)B、募集要項に掲げた英語力について約束を果たすべく教育環境を整えられる人。巷では「市大は看板に偽りありで、まるで詐欺」と噂されているとか。教育環境も整えず約束不履行では仕方がない。学長に「恥」という言葉を教えてあげたい。)


回答37:学長選挙は学内民主主義の観点から、全教員による投票によって選出する制度でなければならないと考えます。ただし、当事者として学生の意向投票も加味するなど検討すべき課題はありますが。とにかく現在の学長選出のしかたは許しがたいものです。学長としてふさわしい人材は、研究者・大学教員であること、学識と教育への熱意のある人であること、さらに、学問の自由と大学自治の理念をよく理解し、それを実現しようという意欲のある人でなければなりません。具体的に今回、学長を選ぶのであれば、現在の横浜市大の機構・制度、カリキュラムに根本的な問題点があり、運営のしかたが、あってはならないものになってしまっていることを認識できるような人でなければならないと思います。二人の候補者のうち布施先生は明らかに、このような条件を満たしていません。ストロナク氏は彼よりもはるかにましですが、やはり大学自治の理念に理解が欠けており、現在の市大の問題をどの程度認識しているのか疑問ですから、やはり適任ではないと思います。

 

回答44:布施さんは「改悪」の責任をとるべき(副学長に就任せずに、今春大学教員を辞職すべきだった)。現学長は、現状(ひさんな状態)に手をこまねいてみているだけで何もしなかったので無責任。また、日本の大学なのだから(日本語も喋れるのに)英語で話すのは非常識。まともな人に学長をやってもらいたい。