横浜市立大学、圧殺された「大学の自治」と“密室”学長選考の深い闇 永岑三千輝氏『大学改革日誌』(2005.12.29)

 

http://eba-www.yokohama-cu.ac.jp/~kogiseminagamine/SaishinNisshi.htm 

 

 

12月29日(3)、私の昨日の日誌に関連して、記者会見発表の一週間後になって、「はじめて誰が副学長などの管理職になったのかを知った」という箇所に佐藤真彦先生は、驚かれたようである。

少なくとも私はまったく知らなかった。この間の改革問題では、大学内部の人間が知らないこと(知らされていないこと)が、新聞記者会見で公表されるということがしばしばあったが、まさに今回の大学管理職の任命も、大学の普通の教職員のまったく関知しないところで決められている、決められた後もまずは記者会見で発表し、学内に周知することはなされないということの具体例であり、象徴であろう。

こうした事実は、大学を構成する人々による「大学の自治」を成り立たせるであろうか? 

なお、私の過去の日誌で、先だっての学長候補者2名のうち一人は15人の学内教員の推薦を得たものと思っていたので、「だれが推薦人になったのか、うわさでは一部の人に関して耳にしていたが最終的に誰が推薦したのか」、疑問に思うということをかいた。

この間、この件に関して、次のような情報を得た。

そういえば、学長選考のことで、先生のホームページで15名の推薦人は誰だろうか、ということをお書きになっていたと思いますが、教員の推薦を得た人はいなかったのです。教育研究審議会と経営審議会で、共に、同じ2名を推薦した、ということです」と。

一人の候補については推薦発起人がいて、何人かの教員に推薦人になってくれるよう働きかけていたことを耳にしていたので、集まったのだと思っていたが、そうではなかった(15人集まらなかった)ようである。すべてが闇の中、というところか。今後、本学おける大学自治を考える場合、これも重要な情報となろう。