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        四国石鎚山登山と、しまなみサイクリング  22名

   第一部  登山編



   私の石鎚山体験          中村信子

 10月27日、未明に着いた石鎚山のふもとはナゼか雨。なんでよと思いつつ合羽を着込みロープ・ウェイに乗って1,300mの成就社へ、安全登山を祈願し神門をくぐっていざ出発。

 なだらかな坂を下りながら周りの樹々をみても紅葉にはちと早いような・・・八丁にかかるとジグザグのきつい上り道、足元をみつめて黙々と歩くいつもの私流。ふいに皆の歓声が、顔をあげれば真っ赤に紅葉した木が・・・。早速笑顔になってひとかたまりごとにカメラにおさめてもらう。雨は相変わらずで足元は小さな流れに。

 それでも歩くのは山歩会の得意とするところと、何だかんだとオシャベリしながら上りつめればそこは試しの鎖(74m)。ここを登るために来たのだからと不安に思いつつも鎖に手をかけて足をあげてと、もうこうなったら上るしかない。           
  内径13cm位の鉄の輪に足をかけたり握ったりを何度繰り返したかは分からないけど小さな祠を見つけてホッとしたのも束の間、下りの鎖が待っている。ヤレヤレ(自信のない方は登らないでの看板のわけが分かりました)。

 どうにか降りて、皆に「スゴイ・・・」の言葉をもらえば次も行きたくなる単純な人間。夜明かし峠の開けたジャリ道を進みながら周りを眺めても白くモヤに包まれたままで一向にやむ気配なしの雨にガッカリしながらも歩く、ただただ歩く。

 一の鎖(33m)を登り、木の階段に散った茶、黄、緑、色づけに少しの赤の落葉が「今は秋だよっ」とそっと背中を押してくれるようでなんだかうれしく歩けば急な坂道の横に二の鎖小屋がみえてきた。本当に65mを登るのかと迷っているとささっと先頭を行くHさん、若い3人娘の元気な声に誘われるように登ることにしたが、短足なおばさんには次はどこにあしをかけようか、右側と左側とどっちの鎖がいいかと前(上)の人をみながら後(下)の人も気になる。
 一般人が自由に登れるようになってから何千万人が登ったか、この足のやり所もないくらいなめらかな岩肌。ずっと上を見ても木々にさえぎられて見えもしない。
頬にかかる雨をぬぐいながら「本当に自分しかたよれないんだと」後悔の念にとらわれつつ濡れた手袋をにぎりしめて登るだけ。急に狭く、きつくなった上りを何とか乗り切って草むらへ出ればお迎えさんが「私、一番に登ったんよ」なんて涼しい顔して言ってくれる・・・・・。ウソとは分かっててもハアハアしながら「エーッ」と大げさに返してみたりもする。疲れてしまって無意識のうちに足が動いてるだけで三の鎖(65m)を確認する元気なく樹々の間を鋼鉄の網目の登山道を登るだけ。

見覚えのある大きな岩が左手に迫ってやっと着いた、着いたで「鎖場全制覇」なんて浮かれてたが思い違いもいいところ。天狗岳にも登れなかったし、またまた課題の残った石鎚山でした。

奈良からの参加で〜す。ヤング三人

ユーモラス鎖登り

美女軍団

今や少数派の男性軍

キヤッアイ・3人娘

小雨煙る紅葉の中を

紅葉より艶やかな女性達

相合傘がなんとなく…