大山概念図
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東大山 東大山(ひがしだいせん)とはどこですか?とよく聞かれます。 東大山の概念には明確な区分はありませんが、古来大山付近を伯耆(ほうきのくに)と呼ばれたころ、大山寺を界に、おおよそ東部を東伯耆、西部を西伯耆の国とも呼ばれたようで、そのなごりが東伯郡、西伯郡となっているようです。その東エリアの部分と見られています。 また、大山を縦に区分したその右半分(東側)、または阿弥陀川を界にその東側を指している程度のものです。 ピークでは船上山(せんじょうざん)・勝田ヶ山(かったがせん)・甲ヶ山(かぶとがせん)・矢筈ヶ山(やはずがせん)・野田ヶ山(のだがせん)・鳥越峠・烏ヶ山(からすがせん)・地獄谷から一向平(いっこんがなる)が東大山といえるでしょうか。 と云うわけで、別に明確な境界のようなものがあるわけではなく、鳥や動物が自由に移動するように、おおらかなものと考えて頂ければいいのではないでしょうか。 東大山は、大山北面元谷の人を寄せ付けない急峻さ、西面の荒々しさを頂く伯耆富士とは形相を異にし、深い原生の森を従えた静かな心和む領域であることは間違いありません。日本でも有数の、ブナに占領されたエリヤなのです。 |
このイラスト図は 松下順一さん(作者:著作権者)のご厚意で転載させていただきました。
(著書 『悠遊大山』 米子今井書房)
松下順一さん著書
『大山を歩く』 たたら書房
共書 『大山をめぐる山々』 米子今井書房
出筆 『大山その自然と歴史』 山陽新聞社