<このページ開設にあたっての趣旨>


 ドラゴンクエストの世界には、数多くの登場人物がひしめいている。その中には、勇者として一ストーリーの主人公を演じる者もあれば、ちょっとした街の通りすがりとして背景に埋もれる者、あるいは敵モンスターとして主人公たちに屠られることによってのみ存在価値が与えられている者、さらに物言わぬがアイテムとして主人公を強力にサポートする物たち、等々様々な類型がある。

 実際にプレイヤーとしてドラクエの世界に関わる我々は、そんな数多くの登場人物との対話を通して、ゲーム世界に惹き込まれていく。いわゆる「感情移入」という過程である。彼らとの出会いは、我々プレイヤーに、数多くの想い出を残していく。それはきっと、プレイヤーによって千差万別であろう。ほんの些細な登場人物の、何気ない仕草に、ふと心捕らわれたりもする。プレイヤーの数だけ、ドラクエの楽しみはあるのではないだろうか。

 そして、それぞれのプレイヤーは、それぞれのゲームの中での想い出を胸に、新たな「伝説」をそれぞれの内に紡ぎだす。そのようにして「ドラクエの語り部」たちが再生産されていく。

 私も、ドラクエワールドの持つ魅力に惹かれ、語り部の末席を汚す物の一人である。


 「ドラゴンクエスト4コママンガ劇場」の世界は、漫画家という語り部たちが、それぞれ等身大の「伝説」を、4コママンガ(あるいは1Pコミック)という極くシンプルな形式で表現したものであろう。そこには、エニックスという出版社を通して、「公的」に纏め上げられた、しかし「民間伝承」の匂いの色濃い、伝説の総体が凝縮されてはいないか。その「分析」を通して、ドラクエにまつわる「伝説」に、いかばかりか、それもより実証的に切り込めないか。そんなことを考えながら、今日もそれらの作品を眺めている。


 なんて、ずいぶんと仰々しく書きましたが、単純に、4コマを読んでいて、「どのキャラが一番登場回数が多いんだろう」「どのキャラが一番人気なんだろう」っていう程度の、素朴な疑問が出発点でした。それを追求したいがばっかりに、ついにはパソコンにデータベースソフトまで導入し(Microsoft Access使用)、さらには他の人にも見てもらいたいって自己顕示欲まで出てきちゃって、恥知らずにホームページ登載というところまで来ちゃいました。私以外にも、こんなことで面白がってくださる人が、わずかでもいらしてくだされば幸いです。

 

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