横 浜

バンパインはアユタヤの南20K チャオプラヤ川の中の島。17世紀にプラサート・トン王が寺院と宮殿を建て歴代の王が離宮
として使用した。ラマ4世と5世によって再建され現在の建物はタイ様式に中国やヨーロッパの建築を取り入れた華麗なもの。

バンパイン宮殿
アユタヤと山田長政

タイ(当時のシャム)と日本の交流は徳川時代の1606年(慶長11年)
朱印船貿易によって始まった。タイからの貿易船も来るようになり
日本は鉄砲を求めて積極的に朱印船を送った。当時タイの首都で
あったアユタヤには日本人町ができ最盛期には1500人もの日本人が
住んでいたといわれる。
山田長政は朱印船貿易に従事する一方でミャンマー(ビルマ)や
カンボジアとの戦争でも活躍しタイの政界にも進出していったが
1630年に王位継承争いに巻き込まれて左遷され毒殺されてしまった。
1633年の日本の交通通商の禁止とタイ側の西欧勢力廃止運動など
によりその後交流は途絶えてしまった。
日本人町は現在公園として整備され石碑とアユタヤ歴史研究センター
があるのみで当時を偲ぶものは何も残されていない。

アユタヤの象乗り場

Pavaneは16世紀ヨーロッパ宮廷で催された優雅な古典舞踊

   イギリスのリュート奏者・作曲家  1563-1626

by John Dowland

♪ 涙のパヴァーヌ ♪

チャオプラヤ川 (メナム川 )

アユタヤ
Ayuttaya
タイ古典舞踊
ローズガーデン
プラ・モンコン・ポピット

1956年に再建された美しいヴィハーン。礼拝堂には16世紀に作られ
たタイ最大のブロンズ像である高さ12mの仏像が納められている。
この寺院は国民の信仰を深く集めており参拝者があとを絶たない。

アユタヤのシンボル的存在の寺院。王宮付属の寺院としてワット・プラ・ケオに匹敵する豪華さを誇っていた。
ラマ2世によって1500年に黄金に覆われた高さ16mの仏陀立像が作られたがアユタヤ陥落で寺院も仏像も
崩壊してしまった。現在は廃墟にバンコク王朝中期に再建された三基のチェディー(塔 )が残されている。

ワット・プラ・スリ・サンペット

バンコクの北80Kの地アユタヤはスコータイ王朝に代わって1350年から1767年までの417年間アユタヤ王朝33代の王が治めた。
チャオプラヤ川の水路を活用し貿易の中継地として栄え インド 中国 ヨーロッパ  日本人も暮らす国際都市だったが1767年に
ビルマ(ミャンマー)軍の猛攻に敗れ徹底的に破壊された。今アユタヤには広大な遺跡が残るのみでかつての繁栄の面影はない。

黄金仏寺院
ワット・トライミット

木琴や太鼓のゆったりした音にあわせて踊る優雅な舞踊。
宮廷で演じられたヒンドゥー神話のタイ版「ラーマーキエン」
やチェンマイ王朝時代の古典舞踊などが代表的なもの。

市の南西約32Km。ホテル スポーツ施設を備える広大な公園。
園内にはブーゲンビリア園やバラ園があり花が咲き乱れている。
毎日午後タイの民族芸能や儀式を紹介する「タイ・ヴィレッジ・
カルチュラル・ショー」が催され英語の説明がある。

ユーモラスなエレファント・ショーを見たり象に乗ることもできる。

13世紀に建立された古い寺院。1953年に発見された黄金仏
にまつわる話で有名。スコータイ時代にビルマの侵略を恐
れて黄金の周囲を漆喰で固めて偽装したと推測されている。
巨大な石像の中から現れた高さ3m 重さ5.5t 金の純度60%
の世界屈指の黄金大仏が二階に安置され光り輝いている。


ラマ一世から四世を供養する仏塔

バンコク
Bangkok
涅槃寺
ワット・ポー
ワット・プラケオ  エメラルド寺院
ワット・アルン  暁の寺

ワット・アルン 暁の寺へは渡し舟で川を渡って行きます。
1999年1月に旅行しましたが暁の寺は一部修復中でした。
タイは伝統や文化を大切にする大変すてきな国でした。

チャオプラヤ川対岸のトンブリ地区にある壮麗な寺院。トンブリ王朝のタクシン王が建てたもので中央にラマ2世が造った
高さ67mの大プラーン(塔)が天空にそびえその周りに高さ30mのプラーン4つが囲んでいる豪華な構造で大変美しい。
塔の途中まで登ることができ王宮やチャオプラヤ川一帯の眺めが見事。三島由紀夫の小説 「暁の寺」の
舞台にもなった。

涅槃仏は余りにも大きいので一度に全体が見えない

回廊にはヒンドゥー神話のタイ版の壁画が描かれている

歴代国王が宮殿を建て増し現在の壮麗でバラエティーに富んだ建築群となった。現国王はチットラダ宮殿に住んでいる。
正面のチャクリ・マハ・プラサード宮殿はラマ5世時代に建てられルネッサンス様式の建物にタイ式の屋根を乗せた独特なもの。

タイ中部チャオプラヤ川のデルタ下流部の中心に位置する首都。タイ語でクルンテープ(天使の都)と呼ばれる。
王宮を中心に300以上の壮麗な寺院(ワット)があり活気とやさしさと美しさに満ちた王国の都が旅人を魅了する。

本尊の寝仏像は体調49mと巨大で金箔で覆われている。1793年にラマ一世によって建立され足の裏は黒地に白の真珠母貝の螺鈿細工で
仏教世界の絵が彫り描かれている。広大な敷地にはカラフルな仏塔が多数ある。伝統的なタイ・マッサージの総本山としても知られている。

仏教の守護神 ヤック (鬼神)

王宮の敷地内にあり王室専用の寺院。タイで最も格式の高い寺で国家的宗教儀式が行われる。翡翠でできた66cmのエメラルド仏陀が
納められている。1782年にラマ一世が建立した。規模は雄大でタイ建築の粋を集めた本堂は美しい回廊を持ち目をみはる豪華さである。

タイは国境をミャンマー  ラオス カンボジア マレイシア と接している。人口は約6400万人(首都バンコクは約800万人)で面積は日本の1.4倍あり
中央部は大河が流れるチャオプラヤーデルタと呼ばれる豊かな平地で世界有数の稲作地帯となっている。13世紀にタイ人による初めての統一王朝
のスコータイ王朝(1238年−1438年)が成立しラームカムヘーン大王によってタイ文字が制定された。14世紀にタイ中部バンコクの北80キロの地に
アユタヤ王朝(1350年-1767年)が成立し400余年続いたが1569年ビルマに敗北1767年には二度目の敗北をしアユタヤの都は破壊されてしまった。
現チャクリー王朝は1782年初代王ラーマ一世により首都バンコクに制定され現在はプーミオン国王が1946年よりラーマ九世となっている。
近隣諸国がイギリスやフランスに植民地化される中 タイ王国はずっと独立を守り続けてきた。古くから日本の皇室とも良好な関係を築いている。
宗教は95%が熱心な仏教徒で上座部仏教(テラワーダ 小乗仏教)でインドから東南アジアに広まったもので自己の解脱を目的として修行する。
タイの暦は仏暦で伝統的な儀式や行事に用いられている。西暦+543年であるから 2008年は仏暦2551年となる。

Thailand