ステンドグラスの種類

ステンドグラスに使われるガラスは数多く作られていますが、
製造方法やガラスの特徴などから1〜4に大別され又それからA〜Eに分類されます。

1. Antique Glass (アンティークグラス)
機械を使わずに宙吹き技法で作られるガラスです、
このガラスは人が吹いて作るため大きなサイズの物は出来ません、
又厚みも1シートの中で2mmのところも有れば7mmのところも有ると言う具合に
不均等で色や表面の感じも同じ事が言えます、最初慣れるまでは
ガラスのカットが難しいかもしれませんが、非常に美しいガラスです。

A. Flashed Glass (フラッシュグラス)
ベースのガラスの上に別の色ガラスを載せた2層のガラスで、
中には3層の物もあります、ベースになるガラスは普通は無色の
透明ガラスですが、色ガラスをベースにして他の色を乗せたものも有ります。

B. Streaky Glass (ストリーキーグラス
ストリークとは細縞、筋と言う意味です、3種類ぐらいの色がすじのように
流れているガラスで、綺麗なのでカットするのをついためらってしまいそうなガラスです、
1枚だけでも十分見る人に様々なイメージを与えてくれる、ストーリー性をもったガラスです。
Design6B  Pendant Lamp B・・・

C. Seedy Glass (シーディーグラス)
気泡の入ったガラスで、自然光による影が非常に綺麗です。
Tulip ・・・

D. Reamy Glass (リーミーグラス)
単色のガラスの上に同色のガラスの種を細く縞模様にたらして作るガラスで、
光を通したときの濃淡の縞模様の影が美しいガラスです。

E. Crackle Glass (クラックルグラス)
ガラスがまだ熱いうちに水につけることによって表面にひび割れを生じさせ、
それを模様に生かして作り上げたガラスです。

        
  
グルーチップ            オパールセント            リップル

        
   
ハンマード             ストリーキー             リーミー

2. Cathedral Glass (キャセドラルグラス)
機械を使って作られるガラスで銅製のテーブルの上に焼けたガラスを流して
ローラーで平らにならし徐々に冷やして作ります、機械で作りますので
アンティークグラスと違って同一シートでは色や厚さが同じになっており
カットがしやすく価格も一般的に入手しやすいです、
ガラスの種類は表面に様々なテクスチャーをつけられます。

A. Ripple Glass (リップルグラス)
ガラスの表面に細かい波が打ち寄せるような凸凹があるガラスです。
Table Lamp S2 / L2  Art Nouveau ・・・

B. Cats Paw Glass (キャツポウグラス)
名前のとうり猫の足跡のような小さな模様がついたガラスです。

C. Glue Chip Glass (グルーチップグラス
サンドブラスト(エアーコンプレッサーを使って金剛砂を吹き付けガラス表面を削り取って
模様をつける)したガラスに溶かした膠を塗りオーブンなどで熱を加えると
膠が縮んでガラスもいしょにはがれます、そのはがれた後の模様が
鳥の羽の様に見えるガラスでフェザーグラスとも言います。
Pendant Lamp Glue Chip

D. Hammerd Glass (ハンマードグラス)
鎚目状の模様が表面に出ているガラスです。
Deep Red    Pendant Lamp A・・・

3. Opalescent Glass (オパールセントグラス
アメリカの有名な宝石商ティファニー家のルイス.コンフォート.ティファニーによって
19世紀末に開発されたガラスで乳白色と他の色が混じり合った模様になっています、
ティファニーの代表作とも言われるオパールセントグラスを使った数々の
ティファニーランプは多くの人に愛され後継者たちによって今でも
ティファニースタイルのランプシェードとして作られ続けています。
Fuchsia    Butterfly・・・

4. Dalle de Verre (ダル・ド・ヴェール)
熔けたガラスを型に流し込んで徐々に冷やして作ります、厚さは2.5cmぐらいあり
重量感の有るガラスブロックで、主として建物の窓やモニュメントとして使われます。