Sound Monitor TCX-3


“高音質設計の数々...”

・ワゥフラッタ:0.06%(WRMS)
・周波数特性:20Hz〜20kHz(Normal)

 これだけ挙げますが,これは凄い数値です。ノーマルテープで20kHzを保証するデッキはそうありません(普通はメタルで20kHz)。
 ヴォリュームも“アルミ無垢削りだし”で操作性抜群!ただ,もう少し重い方が良い感じかな。
装着例:Carolla Audio System ver. TEST
銀色のフェイスパネルなので浮いてマス。これでアルミパネルだったらなお良いのですが...。

後継機種(TCX-1)はプリアンプ機能強化&アルミフェイスですが,値段は下がりました。


さっそく試聴開始!
 ↑に見えますのが,今回入手したサウンドモニター(FUJITSUTENやECLIPSEの上級ブランド)の高級ヘッドユニット。パワーアンプレス,チューナーを内蔵したカセットデッキ

「Sound Monitor TCX-3」(\180,000)

です。高級カセットデッキと言えば「Nakamichi TD Series」ですが,その他にも「Sony XR-1000」「ALPINE juba 7620J」等があり,この「TCX-3」も価格では負けません(爆)。

 さっそく部屋のシステムに接続し,オクさんからいただいた「TDK MA-EX」をチョイス。歌い手は高い音(=声)がきれいな女性シンガーで,昨今流行している「なんちゃって歌手」とは雲泥の差。しかもこのテープは「Nakamichi 1000ZXL」で録音された,正にリファレンスに相応しい私の宝物です。
 能書きはさておき。テープを挿入してスイッチオーン!!・・・あれれ?全然ダメだぁ!!!ぼやけて歌詞がハッキリ聞こえない...。こんなものなのかなぁ?ってあれこれ試すうちにHead Azimuthが狂っているコトに気付きました。テープを駆けながらヘッド横のネジを微調整...これがまた難しい。何度か試してやっと満足できる結果に鳴りました。

 アジマスがビシッと決まった音はと言いますと...うんうん...流石サウンドモニター最上級カセットデッキ,良いです。音色は「ALPINE juba 7620J」と同じ様な音造りでしょうか。原音忠実を得意とするナカミチとは違った雰囲気が印象的です。第一印象ではJuba 7620JTD-700C相当といった所です。

 音質面に不満は在りません,私の好みから外れるだけです。『じゃあ問題ないじゃないか』そう思ったアナタ!甘いです。このデッキ唯一の不満は

操作性の悪さにあります

 いや別に扱いづらいというわけではありませんが,「排出」「反転」「早送/巻戻」「APS」だけというのは何ともはや...。特に止める機能が無いのはダメでしょう。判らないだけでホントは在るかもしれませんが,どっちみち判りづらい設定に変わりはないですね。また「早送/巻戻」の時もヘッドがテープに当たっているのはいただけません。

 以上を踏まえますと,アジマス調整機構を備えた点や操作性の良さ等々ナカミチは流石だと言わざるを得ませんね。

設計は何と1984年(らしい)
“永久保証”じゃなかったの?

 以前誰かが『サウンドモニターは永久保証である』って豪語していました。それを鵜呑みにした私もバカですけどねぇ...。なんで信用したんでしょうか,謎です。

 まぁ修理は勿論のこと「取説発注」をしたのですが,メーカーの返事は『設計が古すぎてコピーも無い』でした。ただし,消耗品の交換でコンデンサー,フライホィール,ベルト,ICを交換したのでしばらくは大丈夫でしょう。
シンプル過ぎる“夜の顔”

写真が暗すぎてよく見えませんが「ヴォリューム」「トーン」「カセット挿入口」が
白いイルミネーションで浮かび上がる設計です。

ナカミチ以上に飾りっ気がありません


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