情報処理試験FAQ



 ここでは、情報処理試験、特に上級シスアドを受けようと思った人が疑問に思ってよく訊くことを、思いつくままにまとめてみる。ここに記したのは、あくまで(=^^=)の個人的見解であるので、これをそのまま鵜呑みにして不合格になっても(=^^=)には責任がないことを明記されたい。← PL法対策(爆)


上級シスアドと初級シスアドの違いは?

学生・若手社員で実務経験がないのですが・・・

合格するための勉強法は?

答案用紙にはどうして名前を書かないの?

午後IIの答案用紙ってどんな用紙?

おまけ:合格証書番号はどうやって付けるの?

以下順次追加予定

 
上級シスアドと初級シスアドの違い

 上級シスアドと初級シスアドは名前が同じだけで、全く違うものだという人がよくいる。試験の形式、レベル、受験する人間の年齢・役職などを見ると、確かに全く別物の試験のようである。しかし、全く違うものに同じ名前を付けるはずはない。この二つはあくまで同じ分類に括られるべきものなのである。
 シスアドとは何か。システムで飯を食う人ではない。システムを利用して本業の効率をアップし、本業で稼ぐためのお膳立てが出来る人である。初級と上級の違いは兵と将校ほどのものがあるが、戦う相手は同じである。
 初級シスアドはパソコンやパソコンを使った簡単なシステム・ネットワークなどを利用するための基本的な知識があれば合格できる。鉄砲と銃剣が使えて飯盒炊爨が出来れば兵隊さんになれるようなものであろう。ところが、上級シスアドは実際に業務改善のためにシステムを構築したり改善した経験がないと午後II論文が書けない。いきなり士官学校に入っても駄目で、曹長として一隊を指揮して戦った経験が必要になるのである。
 ちなみに、近年情報セキュリティアドミニストレータなるものが新設され、これが謂わば中級シスアド的な位置付けに置かれている。しかしながら、これは全く別物である。その証拠に、上級シスアドの中でも受験指導などを飯の種の一部にしているメンバーが何人も受験して、半数近くが討ち死にしているのであるから。(爆)

 
学生・若手社員で実務経験がない場合

 つい先年まで、上級シスアドは「大学卒業後5年以上の実務経験またはそれに相当する・・・」という想定で、試験が行われる年の4月1日に満27歳以上の者でないと受験できなかった。現在はオンラインで受験を申し込む際に判断文を入れるのがめんどくさいから(笑)この年齢制限はなくなっているが、試験内容は殆ど変わっていない。実際に合格者の平均年齢は一貫して30代後半である。したがって、大学生や新入社員が受けても受かるはずがない。上述のように、実務経験がものを言うのである。
 しかしながら、試験はペーパーテストだけである。出題意図に合った論文を完璧に捏造すればどうなるか? 合格するはずである。ただし、ここで一つ気を付けなければならないことがある。情報処理試験の答案用紙には必ず生年月日を記入する欄があることである。大企業の管理職として、自社の業務改善のために素晴らしいシステムを構築させ、コストダウンと売上アップに成功した!!! と書いた人間がもし満23歳であったなら、その論文に書いた話は嘘であることがバレバレである。(笑)

 
合格するための勉強法は?

 人によって違います。

 
答案用紙に受験番号と生年月日のみを書く理由

 情報処理試験の答案用紙には、午前のマークシート、午後Iの記述式、午後IIの論述式を問わず、全て受験番号と生年月日を記入するようになっている。そして、氏名を記入する欄はないが、その理由は意外と知られていない。マークシートの場合、そもそも名前を書いても機械が読めないから不要なのであるが、記述式・論述式に名前を書いてはいけない明確な理由があるのである。
 情報処理に限らず多くの国家試験は、比較的限定された業界の実務能力を検定する試験である。したがって、採点者も受験者も同じ業界の人間である可能性が高い。そして、受験者の中には採点者の知り合いや、場合によっては直属の部下などがいることも十分あり得るのである。このような状況下で行われる試験の答案に受験者名が書いてあったら、採点が公正に行われない危険性があることは言うまでもない。そのため、受験者の氏名は記入させないのである。受験番号だけでは似た番号の受験者が書き間違えることも考えられるので、念のため生年月日でチェックできるようになっているのである。

 
午後II試験の答案用紙はどういうものか?

 ある通信教育会社が25×32字の縦長の用紙を5枚ホチキスで留めた物を使っているため、そのような用紙であると誤解している人がいるが、本物はかなり形が異なる。B5版に製本された小冊子で、表紙を含めて確か16ページであったと思う。表紙は受験番号、選択問題などの記入欄で、中を開くと最初にアンケート用紙(システムの概要その他と論文の表題の記入欄)があり、4ページ目から13ページ目までが原稿用紙である。14、15ページはメモ用紙、16ページが裏表紙(だったと思う)。
 さて、その原稿用紙であるが、このような形をしている。
 
400
 1ページが25字×16行で400文字となる。右下にはそこまでの字数が記されている。

 
合格証書番号の付け方

 無事合格し、晴れて合格証書を貰ってよく疑問に思う人がいるのは、合格証書の番号はどのように付けられているのかということである。これは実に簡単な話である。
 証書番号の前半は試験区分と試験実施年等を表している。上級シスアドの場合、平成8年に実施された試験の合格者ならH28、平成9年試験の合格者ならH29、・・・、平成12年試験の合格者ならH32で始まっている(合格発表は翌年初め)。これは、Hが上級シスアドの略号(エッチな人が多いから。え、こいつが代表?→ =^^=;;)で、28は情報処理技術者試験が始まってから28年目であることを表しているのである。平成13年以降はSD-2001-10-、SD-2002-10-・・・で始まっている。これは、SD(上級シスアド)に2001年あるいは2002年の試験で合格したということを表している(合格発表、証書交付は翌年1月)。10は1年に複数回実施される試験では変化するが、上級シスアドでは固定されている。記憶が定かではないが、10は多分10月に実施した試験ということであろう。現在は春秋2回の試験しか行われていないが、近い将来毎月のように基本情報技術者と初級シスアド試験が行われるようになれば、01、02、・・・、12となるものであろう。
 さて、証書番号の後半は、合格者の通し番号である。その順番がどのように付けられるのか疑問に思う人が少なくないのである。成績順だろうか、住所によって順に付けられるのだろうか・・・。そんな面倒なことをする筈がない。受験番号順である。受験番号は、平成12年まではHxxx-xxxx、平成13年以降はSDxxx-xxxxとなっていて、前半のxxxが会場番号、後半のxxxxが会場別の受験番号である。このxxx-xxxxをそのまま7桁の数字だと思って、合格者を若い順に並べて、00001から順に番号を付けていったのが、合格証書の番号なのである。したがって、合格者の受験番号が発表された時点で最初から数えて行けば、証書が送られてくるのを待つまでもなく、自分の証書番号がわかるのである。


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