台詞

 

My mama always said life was like a box of chocolates.
You never know what you're gonna get.

この台詞を音声で聞きたい方はこちら(wavファイル)

『フォレスト・ガンプ 一期一会』【原題 : FORREST GUMP】より
この台詞の詳細はこちら

 

ポイント

話法 その1

記号(ダブルクォート)があるとないでは大違い!

 

 My mama always said life was like a box of chocolates.


今回のポイント 【話法ってなに?


 話法については何回かに分けて少しずつ解説していきますので
 コツコツと理解していきましょう。


話法とは、ひとが話した言葉を【引用するときのきまり】です。


 英語を話すときには
 不定冠詞・定冠詞、単数・複数、時制、主語など
 日本語にはない感覚を身に付けるために
常に英語の感覚を意識して話す必要があります。

 我々が日本語で話すときには時制をそれほど気にせず
 無意識に時制を使って日本語を話しています。
 もともと英語に比べて日本語は時制に細かくありません。

 日本人には時制という感覚が馴染んでいないからこそ
英語を話すときには時制を意識して話す必要があります。

 また、日本語はよく主語を省略する言語です。
 それに対し、英語は主語を省略することは少ないです。
だからこそ、主語が何なのかを意識して話す必要があります。


 話法に必要な英語の感覚は『時制の感覚』と『主語の感覚』ですが
 今回は時制の感覚についてです。


 話法には大きく2種類があります。

☆1 記号を使い、ひとが話した内容などを【そのまま引用する】とき。
☆2 記号を使わず、ひとが話した内容などを引用するとき。

     ここで出てくる記号とは、ダブルクォート(")です


 ☆1の場合は簡単です。
 ひとが話した言葉を一字一句変えずに【そのまま】引用すればいいのです。

 引用した部分とそうでない部分はコンマ(,)で区切ります。

 My mama always said, "Life is like a box of chocolates."

 "Life is like a box of chocolates," my mama always said.


 ☆2の場合がめんどくさいのです。
 日本語にはない英語の感覚が必要になってきます。

 【引用する文の内容】が、【言った時】から見て
 過去・現在・未来のどれにあたるのかを考え
時制をあわせる感覚が話法の重要な感覚のひとつです。

つまり、【引用文の内容】が【言った時】よりも
過去なのか?未来なのか?同じ時点なのか?を意識するのです。


 この台詞では<said>という過去形になっていることからわかるように
 <My mama>が話したのは【過去】です。

 そして、その時に話した文(の内容)が現在形ということは
 【話した時】と【その引用文の内容】は
 同じ過去の時点を指していることになります。

 【話した時】と【引用文】は過去の同じ時点を指しているので
 同じ時制にしなければいけない
のです。

 My mama always said life was like a box of chocolates.


 例えば・・・

 <例1>
 1週間前に『今日、遊びに行くぞ!』と言っていたひとがいたとします。
 しかし、記号の中で引用された[今日]という言葉は現在を表す言葉ですが
 【言った時】も【今日】も1週間前の話なんです。

 【言った時】も【引用文】も過去の同じ時点の話ですから
 どちらも【過去形】にする必要があります

 <例2>
 1時間前に『明日、遊びにいくぞ!』と言っていたひとがいたとします。
 記号の中で引用された[明日]という言葉は未来を表す言葉ですが
 今から見た未来ではなく、【言った時】から見た未来なんです。
 つまり、通常の未来ではなく、【過去から見た未来】なんです。

 【言った時】は【過去形】のままで
 【引用文】は【未来を表すのですが過去形】にする必要があります。


 このような話法の時制の感覚は日本語にはない感覚です。

<話法の要点−1>
 【引用する時はきまりがある

<話法の要点−2>
 【記号を使うなら、そのまま。記号を使わないなら、時制に注意。

<話法の要点−3>
 【引用文の内容が【言った時】を基準に時制を意識する

 

使 え る 表 現

解説

 Yesterday, she said to me, "I love you."

 Yesterday, she said me that she loved me.

 昨日、彼女はわたしに、愛しているっと言った。

loved>というように過去形になってますが
 『愛してい"た"』ではありません!

★この英文を見ると時制以外にも変化していることに気付きますよね。
 また、次の機会に解説します。

 

すでに紹介した様々な映画の台詞一覧<英文・English>はこちら