一の章 火紋
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火皿の縁に小さな炎を灯す灯芯が時折ジジッと油を吸い上げる音を立てる。もう夜更なのか辺りはひっそりと暗く、三つ、四つほど置かれた燈明の紙の囲いがぼんやりとした明るさを滲ませている。その隅が闇の中へと滲む広々とした板の間の空間は、よく磨かれた黒い床板のどこにも調度らしいものが何一つないせいでかどこか寒々しい。そんな室内の奥まった壁に向かい、黒檀の鼎かなえに支えられた水晶珠を壇上に、白い小さな両の手を揃え、一心不乱に何事か念じている人影がある。美しい少女だ。明るい白が内側から照り輝く、極上の宝玉へと刻んだような小さな顔容かんばせは、丁寧に整えられた小鼻や緋の口許が何とも臈たげで、繊細さの中にやさしい蠱惑の美を満たしている。その細い肩に触れるほどの長さに揃えられた赤みの強い髪はたいそうつややかで、細みの身体に四重五重にもまとわした、紺丹緑紫こんたんりょくし・百彩華やかな長衣ローヴの裾を、芍薬の花弁のごとき艶やかさで周囲に広げ散らして板の間にきっちり座している様は、まるでお飾り人形のように優雅な有り様に見えもする。だが、眸を伏せたその横顔には、これをこそ"富貴"というのだろうか、見栄えの若々しさには不相応なまでの貫禄を思わせる落ち着きが滲んでもいる。
「………。」
ふと…少女の伏せられていた睫毛がわずかに震えた。何かしらの気配を察知したのだろう。薄い瞬きの後にそぉっと開かれた双眸は大きく、しかも光が滲み出して来そうなほどの深色で。その眦まなじりが切れ上がるようになっているところが、知性を含んだ玲瓏たる輝きで彼女の表情を冴えさせる。淡雪のように、絖ぬめ絹のように、触れることさえ躊躇ためらわれるほどやわらかそうな肌目の真白き両の手を小さな膝の上へと降ろし、だが、身体の向きは変えぬまま、
「ゼフさん? それにサンジくんね?」
彼かの少女は静かな声を放った。いかにも童女らしい甘やかな高さの声音ではあったが、堂にいった呼びかけ方は、長たる存在が持つ威風堂々という厳格な態度を充分に心得た代物。
「はい。」
それへと応じた声があって、さらりという衣擦れの音が微かに響いた。同じ室内の下座、いつの間に現れたのか、男の姿が二つほど。恭しく跪ひざまずいている片やはあの、金髪碧眼の年若い聖封精霊であるが、今ひとり、連れがあり。そちらの人物の方が前へと配されているところから察するに、サンジよりも位というのか地位というのか、上位にある存在らしい。サンジが構えているように跪いてまではおらず、しゃんと張った背筋を伸ばして板張りに直に座している、恰幅のいい初老の男。猛禽類を思わせる尖った鷲鼻に鋭い双眸を、ややもすれば鬱々と伏し目がちにしており、先程の呼びかけにもちょっとばかり顎を引いての会釈をしただけ。そんな彼の後方から、
「ナミさんのお目串の通り、聖域たる"封岩窟"に侵入した者の気配、黄泉への狭間"混沌の淵"へと続いておりますようです。」
サンジがそうと報告すると、
「…そう。」
肩を落とすように"ほうっ"と小さなため息をついた少女は、そのまますっくと立ち上がると、慣れた様子で器用に長衣の裾をさばきながら振り返り、彼らと向かい合う。すると床の足元周りが一瞬輝いて、シンプルな形ながらも優美な猫脚のひじ掛け椅子が場に現れた。どうやらサンジの計らいらしいと察し、ナミは"くすり"と小さく微笑うと、遠慮なくその椅子へと腰を下ろし、ぱちんと指を鳴らした。すると、対になったそれだろう、長椅子が彼女の正面へと迫せり上がって来て、向かい合う二人の男性たちをひょいと座らせてしまう。お茶目なところは相変わらずで、とはいえ、
「このところずっとずぼらをしていましたからね。外の雑事にばかり気を取られて、そのようなあからさまな気配にさえ気づけなかったとは、まったくもって迂闊なこと。」
今回の事態を自分の失態だと、表情をやや曇らせる少女であり、
「………。」
サンジも、そして片やの男も、何とも言葉を返しはしなかったが、すんなり同意したからでは勿論なく。殊にサンジにしてみれば、下手な言い繕いなぞ却って僭越なことだと、配下としての自分の立場をよくよくわきまえてのこと。それが証拠に…膝の上に置いた手が一瞬グッと力強く握り締められたのは、上の者の言いようをそのまま認めたくはないらしい意志の表出。この…見目こそ若々しい主人がどれほど優れているか、どれほど奥行きのある存在であるのかを誰よりも理解し、それへと臣事を尽くす身である自らの誇りに心酔していればこそ、いくら彼女本人が認めたものであっても疵たる非の存在は口惜しくてならない様子である。彼らの会話から察するに、何とも鷹揚そうな態度の寛闊さを見せる、この愛くるしい少女。どうやら"破邪"たちを統べる天使長のナミであるらしい。初登場の時のローマ風の姿やら、どこかお茶目だった様子との落差ギャップがあまりにも大きいが、それだけ…今回の事態、こうまでして緊張感をみなぎらせなければならぬほどの一大事であるのだろう。よくよく練り上げられた濃密な"念"により、人世界を隅から隅まで、それは丹念に洗っていた彼女であるらしく、
「………。」
見るも可憐な少女が少々気鬱げな顔になったのへ、僭越な反発は出来ずに押し黙っていたサンジが、ふと…ちらりと背後へ視線を流した。すると、まるでそれが招いたかのように、
「…ナミ様。」
別な気配がして、先に来合わせた二人の男の背後に新たな気配が加わった。
「ビビさんね?」
「はい。」
応じた声に対してナミが小さな瞬きを見せると、薄闇に滲んでいた明かりがぽうっとその領域を柔らかく広げた。明かりの中にやはり跪いた姿が浮かんだ人影は、シルバーブルーの長い髪を引っつめに結い上げたほっそりとした少女で、確か…いつぞやルフィらの前へ突然現れた、新米の女性破邪の相棒の聖封ではなかったか。
「ビビさん。あなたはまだ人世界に馴染みも薄い身。連れにと配した破邪の幼さもあるから、今回は大人しく静観していなさいと申しつけた筈ではなかったかしら?」
ナミのかけた声へと小さく顎を引いて"是"という会釈を示した彼女に代わり、
「畏おそれながら。」
口を開いたのはゼフと呼ばれた初老の男である。
「今は一人でも手が必要な時でございます。彼かの“翠眼の破邪”がこちらへ戻っております今、代わりの"聖衛"こそ送り出しましたが、それとは別に。あの子供をすぐ傍らにて守り、融通を利かせることの出来る者がどうしても必要かと。」
年輪を感じさせる深みのある声。語る内容も、細やかなことろへ気の回った、よくよく考えたものではあるのだが、
「此処へと馳せ参じましたのも、先の事態にて不覚を取りましたは、私にとりまして何とも収まりのつきませぬ至上の屈辱。その汚名を雪ぎたいと、ただそればかりを思い詰めての"年よりの冷水"。どうかお聞き入れ下さりますまいか。」
おや? この言いようということは、この集まりに"呼ばれた"のではなく自発的にやって来た彼であるらしい。それへと、
「あなたほどの者が、よくも言うたものですね。」
大したものだと言いたげに、ナミの若々しい声が小さく笑んで、
「他の者どもには任せておけぬと申されますか。」
続きのような言いようながら、どこかきっぱりとした…二度と言い直しは聞かぬぞという釘を刺すような、逃れ得ぬ響きを含んで訊く。さすがは特別階級にあたる"破邪"たちを統べる天使長であり、責任感と自負とに裏打ちされた貫禄も大したもの。それへはゼフも、
「………。」
しばし言葉を呑んだものの、
「はい。」
こちらもしっかと揺るがぬ答えを返したから、ナミも今度は静かな微笑みを見せたのみ。揃いも揃って一本気な馬鹿者揃いよのと呆れたのか、それとも…内心では彼の決意と頼もしき心意気に感服したのか。どちらにしてもこれ以上は語るまいとそれは捨て置くことにしたらしい。
「そういえば。コーザからの言伝てがあったそうだけれど。一体どのような仔細だったの?」
話を変えて水を向けると、これには…さすがはフェミニストで、気を利かせて席から立ったサンジと場を入れ替わったビビが、小さく会釈を見せてから口を開いた。
「コーザ殿がお守り奉る西の天風宮にても、このところ奇異の兆しが現れておりますとのこと。先の宵には聖杜に祀まつられし風鐸ふうたくが激しく鳴り響き、精霊、聖獣、少なからず驚かされたとのことでございますれば。」
この報告にはナミもやや驚いたらしく、はっと顔を上げた後、感慨深げに呟いた。
「あの風鐸が。」
この天聖界の四方には、東西南北のそれぞれに聖宮があり、神話の時代に"転輪王"から力と役目を授かって世界を支え守っているとされている。その四つの聖宮それぞれに転輪王様から預かり置き、祀りたてている"神器"がある。ナミが護る東の『天水宮』には宝珠、聖封一族の護る北の『天巌宮』には護鏡。南の『天炎宮』には神剣、西の『天風宮』には風鐸で、特に何らかの力が宿っているというものではなく、一種の御印みしるしのようなものではあるが、それでもそれが騒いだというのは、成程、ただならぬ何かの胎動やその気配がこの世界に満ちているには違いないのだろう。
「そこで探査の網を投じられたところ、妙なものに辿り着いたとか。」
「妙なもの?」
ナミの眉が意外な風向きのそよぎに顰ひそめられる。
「はい。何かしらを警戒し、それで鳴ったものなればと、その方向をたどられましたところが、正体までは掴めませぬが、何やら"負の力"を帯びた存在がこのところうるさく立ち回っておりますそうで。」
「それを感知して風鐸が鳴ったのですか。」
ナミはいよいよ感慨深げに唸って見せた。
"ならば納得もいくわね。"
膝の上に乗せた小さな手を見下ろしていた視線をついと上げ、吐息をつくナミである。そんな彼女へ、
「単なる強大な邪妖…でしょうか。」
ビビが不安げな声をかけた。その問いに、
「それだけではないでしょうね。」
応じながらナミが口許に浮かべた笑みは、どこか乾いてとりとめがない。それへ、
「確かに。」
あらためて口を開いて、ゼフが淡々と語り始める。
「先程もこの者が言上いたしました通り、怪しの気配は我らが守りし"封岩窟"への侵入を果たしておりますれば。」
聖封一族の護る北の『天巌宮』には、その奥向きに"封岩窟"というエリアがある。多層結界によって厳重に護られた深い深い洞窟で、様々な封石を保管する岩屋。
「…そういえば、何か被害が?」
詳細は後で確認をと構えていたものを、あらためて訊き直したナミだったが、
"………?"
そんな彼女がちらっと見やった先。長椅子の背もたれの向こうに立っていたサンジが"ふいっ"と顔を背けたことに気がついた。日頃の気安い態度でおれない場なのだからというのは分からないでもないが、そっぽを向くとは、こんな場であるが故に却って不審で。
"…まさか。"
いやな予感がして視線を戻したゼフが、ナミに向かって重々しくも言い放ったのが、
「最も古い封石が、消え失せておりましてございます。」
「………なっ!」
驚きながらも…だが、何とも言えない表情を見せるナミであり、
"???"
不審そうにキョトンとしているビビの背後では、サンジが悔しげに辛そうに一瞬唇を咬みしめた。そして、
「そう。あの“黒の鳳凰”が行方不明になったというのね。」
"………え?"
ナミの放った一言に、やはりビビのみが驚いて見せる。聖封総帥と天使長ナミなればこそ通じ合う事情というものがあっての納得の様子だったものが、その品書きを解いてもらって、時間差をつけて驚きが押し寄せたというところか。
"…黒の鳳凰。"
彼らの世界の『神話』の中に語られている"聖魔戦争"のその初めの方の逸話。神々のそのまた最初の存在とされている、混沌の中から生まれた一条の"霆いかずち"が転じた"転輪王"様が、その混沌を分断なされた偉業の活躍の最後に戦い封じた巨大な邪妖。それが"黒の鳳凰"という存在だと語り継がれている。さしもの転輪王様にも、再生能力のある鳳凰はそう簡単には倒せなくて。それで、強固な封咒の下に大きな岩へと封印されたというお話を小さい頃に聞いたことがあるが、
"ただの神話ではなかったの?"
さすがは最上格の方々にだけ通じる極秘の話題。他の…一般精霊たちよりはそういう存在に近しい筈のビビでさえ、真実・現実の話だったとは今の今まで思ってもみなかったことだ。
"…確か。"
おとぎ話として伝わっているそのお話では、我らが英雄、転輪王様が何とか封じたその怪鳥。封印に長けた一族の、その中でも屈指という高い能力を持つ乙女が身を捧げ、命を賭しての封咒を永遠に唱え続けているのだと聞く。そんな悲劇もまた、ただのお話だと思っていただけに、
"そんな封石が…?"
いきなり生々しく息づいた伝承へ、ビビは思わず口許を指先で覆ってしまったほどである。この世を切り拓いたくらいに大きく偉大な存在が手古摺ったほどのもの。それが解放されたらどうなるか。だが。ふと…ナミが小さく笑って見せた。
「黒の鳳凰。あれが目覚めれば、天聖界の制覇…いや世界を混沌へ引き戻すくらいの規模の破滅は襲っても来よう。」
自分たちのような小者なぞ目端にもないほどの企み、途轍もない野望だと、その規模の大きさを前にした失笑であったのだろう。
「…っ。」
神話だと誰もが思っているほどに古い記憶。かつての昔、転輪王により封じられた"黒の鳳凰"。先の聖魔戦争でそのほとんどの顔触れが命を落としたが故に、初代の天使長たちしか実際を知らず、それを引き継いだ現在の天使長たちも断片でしか知らない、世界の始まりと一番古い"魔"との戦い。それが再び蘇るかも知れない事態だというのだから、これは確かに只事ではない。
"………。"
しかも…そうと断じたのがナミ本人であるというのが、ビビに思わず息を呑ませた。日頃からどこか鷹揚で余裕に満ち、稚気あふれる物言いをしながらも、自信に裏打ちされたその存在感が心穏やかな安らぎを与えてくれる頼もしい長。そんな総帥が常の冷静さと公正さで断じたものである以上、その"推測"は紛れもなく…きっと訪れるのだろう"未来"に最も近い展望である筈。この"現実"へ呆然としているビビをよそに、
「………。」
さてどうしたものかと考えあぐねるように言葉を切ったナミだったが、
「いっそ、ルフィを…あの子供を封印なされてはいかがでしょうか。」
そんなことを言い出した者がいる。
「…サンジくん?」
くっきりとした語調には何の感情の色も含まれてはいなかった。ただでさえ差し出がましい進言であり、しかも上の方へ、彼女が恐らくは優先して守りたいとする人物の処遇を裁断するようなこの言いようは、ともすれば出過ぎた真似でもある。だが、彼にとってはナミのみが主として仰ぐべき対象であるらしく、このような畏れ多い発言をしたその表情はいささかも動かない。
「この騒ぎが収まりますまで、ナミ様の御力でその御身をお隠しあそばすれば、万が一にも妖魔に害されるような危険は起こり得ないかと。」
確かに合理的な仕儀ではある。奪われては困るもの、害されてはならぬもの。それを守ろうというのならば、誰の手にも触れられぬように押し隠してしまうのが最善の策であろうし、しかもナミは天使長。神に準ずる存在であるがため、その力の大きさ・豊かさは次界を越えてさえ易々と届くに違いない。
「ナミ様のお手を煩わせずとも、我らが封岩窟にお隠しあそばすという策もございますれば。」
自分たち"聖封"の一族が、今の御代の始まりからのずっとという、これまでの永い歳月、ずっとずっと封岩窟を護って来たその能力を発揮すれば、決して不可能事ではなかろうという思い切った進言。だが、物事、それだけで片付いては苦労はない。遮りもせず黙って聞いていたナミは、困ったようなそれでいて微笑ましげな…少女の拵こしらえであるその顔容にはかなりがところ不相応な嫋やかさの中に深い含みのある笑みを浮かべて、
「でもね、ゾロのあの気性は知っているでしょう? あの坊やにそんなことをして、彼が大人しく従うかしら。黙って見ているとは到底思えないわ。」
そうと返した。
「そのような…。」
すかさず放たれかかったサンジの反駁を今度は遮って、
「甘ったれたことを言っていられる場合ではないと、それは判っているの。杓子定規な、でも一番基本的なことをこそ順守せねばならないものだという原則もね。」
そうだということを…現場で立ち働く者の上に立つ"指揮者"は尚のこと、心情的なことは二の次にせねばならないものだからと、実は苦手なくせに敢えて言ってくれたサンジだということへも感謝しつつ、ふわりと笑って見せたナミは、
「でもね、彼らだけではない、私にも意地があるのよ。得体が知れぬものとはいえ、ただの影に怯えて尻尾を巻くようで、何が天聖守護天使だとね。なんか癪じゃない。」
くすりと微笑い、
「それに、今更封じたところで効き目があるかどうか。彼自身に術をかけるのはあまり良い策だとは思えない。それが引き金になって"余計なもの"まで起こしてしまったら? それではあまり利がある策とも思えないわ。」
ナミの言葉の中のちょっと意味深な響きをはらんだ単語へと、
"???"
小首を傾げたのはビビだけである。
"ルフィくんって。たまたま狙われたのではなかったの?"
確かに。不可思議な相というのか不幸な性質というのか、魔に関わりやすい"導引"の性を持つ子供ではあるらしいが、それでもそういう人間は他にだって沢山存在する筈で、そのくらいの理屈、彼らほどの格上の存在には重々判っている筈だろうに。
"…?"
そんな彼女の内心の疑問には誰も気づかぬまま、宥めるような顔をして見つめてくるナミに、
「…はい、判りました。」
とりあえずはサンジも諭された様子。表立ってはわざわざ語られぬ何か。どうやら彼らには、彼らのレベルでのみ通じる…もう1つ奥まった所で承知し合っている、秘密めいた事柄があるらしい。そんな階層での見解や方針の刷り合わせが一応は済んだとして、
"それにつけても…。"
考えたくはない、思いたくはないのだが、どうしても。
"あのゾロまでが襲撃に倒れた今、護りの結界のみで果たしてどこまで保もつものか。"
そこはやはり不安にもなる。自分にさえ計り知れないほどのパワーを持つ男が、不意を突かれたにしても、そうもやすやすと倒された相手。
"………。"
小さな微笑みを口許に描きながら、だが、その瞳には憂いの陰を宿して。ナミは配下の従者たちと、この会合の内容を漏らさないことを暗黙のうちに承諾したらしき初老の"共犯者"とを静かに見やっていたのだった。
*何だか重々しいシーンでごめんあそばせ。
さりげなく新しいキャラも出てきております。
伏線を引きまくっております。
我ながら“チャレンジャー”だなと思う、今日この頃です。
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