ソウル発券に挑戦!
台風が接近していた。台風の進路を見ると、韓国直撃、である。このままだと、ソウルに行くことはできても、帰ることができないのでは?という恐れがあった。今回私の手元にあるチケットはソウル発券のチケット。つまり、何が何でもソウルに行かなければならないのである。しかし、万一帰国便(その日の最終便だった)が欠航、などという事態になれば、翌日の正午のロンドン行きには間違いなく乗れない。かといって、ソウルに行かずに成田−ロンドンの区間から旅行を開始するわけにはいかない。…ということは、台風の動きによってはヨーロッパ旅行は水泡と帰すのだ! こうなったら、私の晴れ女パワーに全てを託すしかない。祈る思いで台風情報をチェックしていた。すると…前日になってなんと、台風が進路を変えた。うまい具合に韓国を避けてくれそうだ! ああ、晴れの神様!! ありがとう〜〜!!
サクララウンジで朝食 シートだけFのCクラスでした! 機内食はこの間と同じ
定刻通りにソウルに到着。今回はそのままヨーロッパへ出発ということで、考えた末、ソウルまですべての荷物を持っていくことにしていた。バゲージクレームで荷物が出てくるのを待っていたが、なかなか来ない。…おかしいなぁ… まさかこんなところでロストバゲージか?!と不安になりかけた頃、なぜかタグの色の違う自分のものと思われるスーツケースを発見。でも、おかしい。一体どこで入れ替わっちゃったんだろう?? しかし、よく見るとそのスーツケースには私の名ではないネームタグが付いているではないか。あ!と思い、ターンテーブルに返そうとして気付いた。まったく同じスーツケースを持っている女性がまさに出口に向かって歩いていくのが見えたのだ。もしや、とその人に近付いてみると間違いなく私のスーツケースだ! そこで無事、スーツケースを交換。危うく持っていかれちゃうところだったよぉ〜〜〜(汗)
さて、ソウルは台風なんてどこ吹く風?という晴天。この空の色なら明日も大丈夫そうだ。リムジンバスでホテルに向かい、チェックインを済ませる。幸い、ここでは何事もなかった(そう毎回トラブルがあっては困るけど)。
宿泊はこれも2度めのミレニアム・ソウル・
ヒルトンミニバー 大きなベッド ウエルカムフルーツと スイーツが届きました 部屋の奥から見たドアの方向 テレビ 携帯電話が備え付け バスルーム アメニティは充実しています
このシャンプーやボディソープはとてもいい
香り!(ローズマリーの香りです)ドライヤー バスソルトもあります
今日は18時から汗蒸幕の予約がしてあるので、それまでの間にまずは軽く腹ごしらえ。絶対食べてこようと思っていたのは冷麺(ネンミョン)。前回食べた冷麺がおいしかったので、今度は辛いビビン冷麺を食べてみたかった。そこで、向かったのは明洞にある「明洞咸興冷麺本店」(もしかしたら、当初行こうと思ってた店とは違ったかも)。時間が遅いせいか、店内には誰もいなかった。迷わずビールとビビン冷麺を注文し、待つこと数分。運ばれてきた冷麺のつゆは真っ赤で、見るからに辛そう。店員のお姉さんがすかさず調理用鋏で麺を切ろうと、具をどかしにかかったが、私がカメラを構えたのを見て、「あら、ごめんなさい」という感じで笑い、元通り直そうと試みる。ところが、卵が滑ってしまってうまく上に乗らない。お姉さんはケラケラと声を出して笑いながら、なんとか卵を乗せることに成功。私が写真を撮り終わると、豪快に鋏で切ってくれた。なかなかチャーミングな店員さんだった。ビビン冷麺のお味は、最初はあまり辛さを感じないんだけど、甘く見てはいけない! あとからじわじわと辛さが増してきて、食べ終わる頃には口の中が火事になったようだった。
遅いお昼ご飯は「明洞咸興冷麺本店」で 時間が遅いせいか貸し切りでした ビールはW4000(約400円) ビビンネンミョンはW6000(約600円)
なかなかうまい!調理用鋏で切ってもらいました
食後は明洞を散策。相変わらずの混雑だ。そして、ずらっと並ぶヨン様グッズの屋台、エンドレスで流れる「冬ソナ」のテーマ曲… 今回は長い旅行だし、つい先日ソウルに来たばかりなので、買い物は一切しない予定だった。通り沿いの屋台や洋服屋さん、化粧品屋さんを横目で見ながらぶらぶら歩き、時間を見計らって予約してある「永東汗蒸幕」のある江南に向かった。
明洞大聖堂 ミリオレ前にて…(汗)しっかりカメラ目線です
地下鉄を乗り継いで江南駅で降り、地図によればそのまままっすぐ進んで、右に曲がればいいはずだった。しかし、それらしき建物が見つからない。どう考えてもこんなに遠いはずがない。来た道を戻りながらよ〜く探してみたが、やっぱり見つからない。もしかしたら、出口を間違えたかもしれない、と思い、一度駅に戻ってみた。でも、あっているはずだ。…困った。そうこうしてるうちに予約の時間を過ぎてしまった。こうなったらタクシーで連れて行ってもらおう、と模範タクシーを拾い、目的地を告げるとすぐにわかってくれたようだ。「日本からのお客さんがよくここに来ます」と運転手さんは話していた。こんな近距離にもかかわらず、運転手さんはいやな顔ひとつせずにお店の前まで連れて行ってくれた。…やっぱり多少(でもないけど)高くても模範タクシーを使った方が不愉快な思いはしなくて済みそうな気がする…。
店内に入ると、私の到着を待ちかねていたであろうスタッフが、すぐに私の名を呼んで案内してくれた。2階にあるロッカールームで着替えを済ませて1階に戻ってくると、まずは温めてある塩袋を体に乗せて、頭のマッサージ。体がぽかぽかしてなんとも気持ちいい。少し汗ばんできた頃、続いて汗蒸幕。中は相当高温らしく、靴下カバーのようなものを履かせてもらい、麻袋をかぶり、「暑くて我慢できなくなったら合図してください」と告げられて中へ入る。…本当に暑い…。あっという間に汗が吹き出してきた。どのくらい時間が経ったかわからないけれど、入り口のところにいたスタッフが「大丈夫ですか?」と声をかけてくれたので、そろそろ出ることにした。次は人参風呂だ。まるで泡風呂のように大量の泡が浮かんでいる。しかし、先ほどの汗蒸幕でちょっと頑張りすぎてしまったために、ちょっとお湯に浸かっていたら気分が悪くなってきてしまったので、スタッフに「少し休ませてください」とお願いして、お湯からあがってしばし休憩。めまいが治まるのを待って再びお湯に浸かる。しばらくするとスタッフに呼ばれて今度は垢すりとシャンプー、顔のパックだ。垢すりはこれで3回めだけど、今までのどのお店よりも丁寧だったと思う。マッサージも結構時間をかけてくれたし、このお店、ポイント高し!!
すっかり満足して、着替えて帰ろうと思っていると、「ソウルナビからの予約ですので、食事が付いています」とのこと。どうしようかな、と思ったけど、これからまた晩ご飯のお店をリサーチするのも面倒だったので、ここで食べていくことにする。軽い食事程度だろう、と思いきや、予想に反してものすごい量! 本当にこれで1人前? チヂミが出てきた頃には「もう食べれません」状態。それでも、デザートのパッピンスは3分の1くらい食べた。(パッピンスはソウルではまだ一度も食べたことがなかったのだ)
「永東汗蒸幕」へ ここで暖めた塩袋を体に乗せて頭の
マッサージをしてもらいました汗蒸幕の中 すっごく暑いけど気持ちいい!
垢すりやマッサージも今までに経験したどの
汗蒸幕よりも丁寧で、大満足!ソウルナビからの予約だと食事つきです
これはシッケこれは何だったんだろう? なかなか
おいしかったんだけど…おかずもたっぷりです ねぎと海鮮のチヂミ おいしいんだけど、これ、
本当に一人分の量?最後はパッピンスまで! なぜかプチトマト
入り
しかもお土産に汗蒸幕の熱で作ったゆで卵、
垢すりの布までくれましたもらってきたゆで卵
汗蒸幕そのものはもちろん、お腹も大満足で会計を済ませ、お土産に、と垢すりの布と汗蒸幕で作ったというゆで卵をいただいてホテルへ戻る。明日は夕方の飛行機で一時帰国。連日の飛行機での移動はちょっと辛いけど、一度の旅行でまったく違った体験ができるのも悪くないなぁ。