最後の目的地、ジュネーブへ
ついにツェルマット最後の朝。窓を開けると雲ひとつない晴天で、マッターホルンがまるで別れを惜しむかのようにくっきりとその姿を見せてくれていた。11時頃の電車に乗る予定だったのでゆっくりと仕度をして朝食。
今朝も昨日以上にいい天気です 今日はちょっとゆっくりめの朝食 ゆで卵はゆで加減が3通り選べるようになって
ました。私は半熟を選びましたマッターホルンと飛行機雲
ホテルの近くのパン屋さんで昼食用のパンを調達してからチェックアウトを済ませ、駅までホテルの電気自動車で送迎してもらう。駅の構内ではアルペンホルンの演奏が行われていた。そして、今日は何かお祭りでもあるのか、クラシカルな衣装を纏った人達が見受けられる。天気もいいし、こんなことならあと1日ツェルマットに滞在したかったなぁ。
私が乗る予定の列車は既に停車していたが、よく見るとなにやら団体名が書かれたプレートがすべての車両に取り付けられている。…ええ〜? 貸し切り? 乗れないのかなぁ? よくわからなかったので車掌さんに「この列車は貸し切りですか?」と聞いてみると「これからあと何両か車両を連結します。その車両に乗れますよ」と教えてくれた。よかった。まもなく後方から空の車両がやってきて、今停車している車両と連結された。これで無事、ジュネーブまで行けそうだ。
ツェルマットからジュネーブまでは、先日サンモリッツから移動してきた時にも通ったフィスプまで行き、そこからジュネーブ行きの特急に乗り換え、レマン湖畔を通過してジュネーブに至るルート。フィスプまではこの間も見た景色だが、とにかく天気がいいので、この間はよく見えなかったビス氷河もはっきり見えていた。フィスプでは乗り換え時間が短いうえ、ホームの移動がちょっと面倒で、写真を撮る余裕もなかった。いざ、電車に乗り込もうとしたらスーツケースが重くて持ち上げることができず、焦りまくってたところ、ツェルマットから一緒だった日本人のご夫婦が手を貸して下さった。実はこのご夫婦とは氷河急行でも同じ車両に乗り合わせていたのだが、お二人はローザンヌで降りて、山岳リゾートに続いて今度は湖畔でのリゾートを楽しまれるのだそうだ。…それにしても、この、一人で電車に積み込めないほど重いスーツケースはどうにかしないといけないな…
ついにツェルマットの街とお別れです。駅の構
内でアルペンホルンの演奏をしていました今日は何かお祭りでもあるのかなぁ?女性が
はっきり見えないけど、着飾った人々が続々と
集まってきてましたビス氷河の雪崩跡 ビス氷河 フィスプで乗り換えてジュネーブ行きの特急列
車に乗り換えました一面の葡萄畑です。なんだかずっとこんな風
景が続いていました昼食は朝のうちに買っておいたパン この駅を境に車内アナウンスがフランス語だけ
に変わりました
約3時間半ほどでジュネーブに到着。駅前からはタクシーで今夜のホテル、ノガ・ヒルトンへ移動することにした。ホテルまではものの5分ほどだったと思うが、料金は日本円で1000円近くかかった。本当に交通費が高い国だ…。チェックインを済ませて部屋に案内してもらう。…しかし…この光沢オレンジの壁はなんなんだ…(汗)。まさか、と思いつつ部屋に入ると、やっぱり光沢オレンジ…。…このホテル、何か勘違いしてませんか?という感じだ(笑)。
駅からはタクシーでホテルへ移動しました
ノガヒルトンホテルの外観家具類がすべて光沢のあるオレンジなんで
す…部屋の入り口から中を見たところ ライティングデスク テレビと冷蔵庫 レイクビューの部屋がよかったなぁ… どこを見ても光沢オレンジです… 久々の広いベッドです ホテルからのプレゼント バスルームもオレンジを基調にしてます
なんとなく風邪気味で不調だったが、少し休んだ後、夕食を兼ねて出かけてみることにした。なにしろ、ジュネーブ滞在は正味24時間もないんだから。まず向かったのは(というよりはホテルの目の前なんだけど)レマン湖。レマン湖の噴水はやっぱり見ておかないと。外は相変わらずよく晴れていて、遠くにモン・ブランも見えている。湖畔には小さな公園があり、軽食を扱う売店があって、にぎわっている。ここジュネーブはフランスとの国境が近く、フランス語圏に属するせいか、街を歩いていても今までに見てきたスイスの街とはちょっと雰囲気が違う気がする。
旧市街の散策は明日の午前中にまわして、「シャレー・スイス」という郷土料理のお店へ。レマン湖畔に来たからには、ここで獲れた魚を使った料理を食べたかったからだ。テラス席に案内してもらい、まずはビール、そして予定通りフィレ・ド・ペルシェを注文した。お店のスタッフは結構陽気な人たちで、私がカメラを出していたら「写真を撮ってあげましょう」と数人のスタッフと共に記念撮影と相成った。
川の向こうは旧市街 モン・ブランが見えてます レマン湖名物の噴水 虹が出てます 小さなメリーゴーランドがありました 夕食は「シャレー・スイス」というお店へ ビール(CHF3.9/約360円) フランス語圏だからか、パンもバゲットなんです
ねラクレットマシーン グリーンサラダ レマン湖でとれた魚を使ったフィレ・ド・ペルシェ
(CHF26.4/約2430円)
レモンを絞って食べるとなかなか美味デザートまでしっかりいただきました
(CHF8/約740円)食後のコーヒー(CHF2.9/約270円) ライトアップされた噴水
長かったドイツ〜スイスの旅もついに明日で終わり。毎度感じる最後の夜の淋しさは、たとえ何日間の旅行であっても変わらないものだ、と思う。…明日の今頃は日本へ向かう飛行機の中だ。