ヨーロッパへ向けて出発!

 さて、いよいよヨーロッパに向けて出発。正午のフライトなので、ゆっくり起きて、ゆっくりと朝食。空港は目の前だという安心感もあるし、今回の旅の出発点が去年訪れた街だという気持ちのゆとりもある。普段なら睡魔と時間との戦いの朝だけど、こんなゆったりとした出発の朝もいいなぁ。

ゆっくり起きて朝食をいただきます ブッフェ方式です

 空港まではシャトルバスで移動。空港に着いたのは9時過ぎ。普段は11時頃のフライトでも7時前には空港に着いている心配性の私。混んでるかなぁ、と覚悟はしていたものの、想像以上の混み方だ。手荷物検査場で並び、出国審査でも並び、そしていつものサクララウンジANNEXに向かうがここも激混みで入れない。仕方ないので他のラウンジに行ってみるが、ここも混んでる。結局下の階にあるラウンジで時間をつぶすことにした。両替はどうしようかな、と思ったが去年の残りのユーロが少しあるし、なんと言っても両替所が混んでいて、とても並ぶ気にはなれなかったので、「まあ、ミュンヘンに着いてからでもどうにかなるでしょう」と気楽に構えていたのだが…これが後で冷や汗の元となってしまった。

 搭乗時刻になったのでゲートへ向かう。さあ、私の2度めのヨーロッパ一人旅がはじまる! 今回も出発便はJL401便。ビジネスクラスにはシェルフラットシートが導入されている。去年もこの便に乗り、長いと思われた12時間の空の旅も、意外と快適に過ごすことができたので、今年もロンドン経由にしたのだ。ところが、チケットを手配する段階で往復ともビジネスクラスは満席で、空席待ちになってしまった。まあ、なんとなるだろう、と気楽に構えていたものの、出発まで1週間を切っても連絡がない。だめかなぁ、と半ば諦めかけた出発の5日前、ついに連絡が入り、とりあえず、行きのUGは確定。かくして、今年もロンドン線のビジネスクラスに乗ることができるようになったのである… しかし、この時点では帰りの便の空席が出ていなかったため、もしかしたら帰りはエコノミークラスかもしれない。広々としたシートに身を沈めながら、思わず、帰りも再びこのシートに座れることを祈ってしまった。

私が乗る401便
シェルフラットシートです ビジネスクラスも
ほぼ満席でした
MAGICTのコントローラーとノイズキャンセラ
機能付きのヘッドフォン

機内食1食めのメニュー

<洋食>(青字はヘルシーメニュー)

  アミューズブーシュ

  海の幸とアボカドムースのタンバル仕立て 帆立貝とイタリアン野菜のマリネ添え 又は 牛肉のカルパッチョ仕立て グリーンマスタードソース添え

  冷製ヴィシソワーズスープ

  牛フィレステーキ ペッパー風味 赤ワインソース添え 又は カレイの香味野菜パン粉焼き アンチョビー風味の赤ワインソース添え

  フレッシュサラダ

  特製ブレッド 又は 御飯

  チーズ フレッシュフルーツ エクレアパイシューケーキ 抹茶ムース ヘーゼルナッツコーヒーケーキ 和菓子

  コーヒー 紅茶

  小菓子

<和食>

  前菜
   鮑塩蒸し 黄身酢とイクラ添え 射込みジャガ芋 ピーナッツ紫蘇包み
  
  口取
   牛肉のタタキ 胡麻酢添え

  煮物
   野菜の焚き合わせ

  小鉢
   焼き茄子 生姜醤油

  台の物
   鰻 けんちん

  御飯 香の物 味噌汁

  チーズ フレッシュフルーツ エクレアパイシューケーキ 抹茶ムース ヘーゼルナッツコーヒーケーキ 和菓子

  緑茶

  小菓子

メニュー 立派なワインリスト まずはシャンパーニュをいただきました
アミューズブーシュ 洋食のヘルシーメニューを選択 カレイの香味野菜パン粉焼き アンチョビー
風味の赤ワインソース添え
牛肉のカルパッチョ仕立て 
グリーンマスタードソース添え
フレッシュサラダ 冷製ヴィシソワーズスープ
デザート ヘーゼルナッツコーヒーケーキ

 食後はほろ酔い加減で「デイ・アフター・トゥモロー」を見る。しかし、途中で睡魔に襲われ、それでも根性で最後まで見てからひと眠り。ミュンヘン到着後の予定はもう決まっているのでガイドブックを見る必要もないし。

映画を見て、ひと眠りした後の軽食は
アイスクリームにしました

機内食2食めのメニュー

<洋食>
 
   トマトとアンチョビバター風味のパエリア

   トマトのコンソメ煮 カラフル野菜添え
 
   フレッシュサラダ

   フレッシュフルーツ

   ロール・バター

   コーヒー 紅茶 緑茶

<和食>

   すき焼き わかめの御飯添え

   胡麻豆腐

   ひじきと大豆の田舎煮

   鶏八幡巻き ザーサイ高菜 梅干し

   フレッシュフルーツ

   緑茶 コーヒー 紅茶
   
夕食も洋食にしました トマトとアンチョビバター風味のパエリア トマトのコンソメ煮 カラフル野菜添え
フレッシュサラダ フレッシュフルーツ

 定刻より20分ほど遅れてロンドン・ヒースロー空港に到着。今回もここから英国航空に乗り換えなので、今いるターミナル3からターミナル1への移動だ。これも去年一度経験してるので余裕。去年は空港に降り立った瞬間、あまりの暑さにうんざりしたが、今年は肌寒いくらいだ。ターミナル1のフライトコネクションセンターの長い長い手荷物検査の行列をようやくクリアし、今回は成田で既に座席番号の入った乗り継ぎのチケットをもらっていたので、BAのカウンターは通過。さて、これから4時間近くここで時間をつぶさなければならない。去年余らせてしまったチェココルナをどこかで両替しようと思って持ってきていたので、ここでイギリスポンドに両替して、お茶でも飲もうかな、と一瞬思ったのだが、お腹がいっぱいで、そういう気にもなれない。まあ、時間はたっぷりあるんだし、あとで喉が渇いたらそうしよう、とベンチに座って文庫本を広げた。結局本を読み始めたら夢中になってしまい、途中強烈な睡魔に襲われてうとうとした以外はずっとその場で本を読んで過ごすことになった。

無事、ロンドンヒースロー空港に到着
乗り継ぎのターミナルを確認します
フライトコネクションセンター
BAのカウンター
今回は成田で座席番号の既に入った航空券
をもらっていたので、ここは通過
乗り継ぎの待ち時間が4時間近くあります…
強烈な睡魔と闘いつつひたすら待ちました

 ようやくモニターにミュンヘン行きのBA956便の搭乗ゲートが表示された。既に眠気はピークに達していて、体が重い。だって…考えてみたら今は日本時間の午前3時半過ぎ。ロンドン行きの飛行機の中で寝た時間は多分2時間あるかないかだろう。ロンドンからミュンヘンまでの飛行時間も2時間弱なので結局一睡もできず、午後11時過ぎにミュンヘンに到着。

ようやくミュンヘン行きBA956便に搭乗です 軽食はチキンかチーズのサンドイッチ チーズの方にしました

 入国審査はいたって簡単。パスポートを一瞥しただけで入国スタンプが押された。空港に着いたらまず両替、と思っていたので重いスーツケースを引きずって両替所を探す。しかし…ようやく見つけた両替所は閉まっている。国際線が到着する時間内なら両替所が開いてるだろう、という考えは甘かったのか…。仕方ないのでサービスカウンターらしき場所で、開いている両替所がないか聞いてみた。すると、「両替は10時までです。もし、クレジットカードを持っているなら、キャッシングができますよ。」と教えてくれた。そうか、その手があったか、とキャッシングを試みるが…暗証番号を忘れた…(汗)。…困った。財布の中には50ユーロ少々。ガイドブックによれば空港から市内中心部までは50ユーロ〜、と書いてある。…かなりきわどい。どうやらSバーン(電車)がまだ動いているようなので、電車で移動しようか? でもなぁ…こんな時間(夜11時半過ぎ)に一人で電車に乗るのには少々抵抗がある。第一、電車を降りた後、駅からホテルまでの道もわからないし(後日、ホテルの地下がSバーンの駅と直結してたことがわかったのだが)。仕方ない、こうなったら運転手さんにあらかじめ手持ちが足りないかもしれないことを伝えて、不足分はホテルのフロントで両替してもらって支払おう! で、もし断られたらSバーンに乗ろう! 覚悟を決めてタクシー乗り場へ向かった。タクシー乗り場にはちょっと強面のドライバーの車がたった1台停まっているだけだ。…うっ…と一瞬ひるんだが、勇気を出して声をかけてみた。すると運転手さんの答えは「ノープロブレム!」 …ありがとう〜〜!! これで無事ホテルに辿り着けるはず! とはいえ、クアラルンプールでの一件(詳しくはこちらをご覧ください)以来、実はタクシー恐怖症の私、車が無事ホテルの前に着くまで気が気じゃなかった。ホテルの前でメーターを見ると53ユーロ。ああ、だめだ、少し足りない。そこで運転手さんに「お金が足りないので、両替してきます。ここでちょっと待っていてください。」とお願いすると、「50ユーロでいいよ。もし、ミュンヘンでまたタクシーを使うならここに電話してね。」と携帯電話の番号の入った名刺をくれた。ああ、なんて親切な運転手さん!! 去年もこの街に滞在して、正直なところ、もう一度来ることになるとはその時点では思っていなかった程度の印象だったんだけど、なんだかいきなり嬉しい出来事に遭遇して、この街が大好きになってしまいそうな予感がしてきた(単純)。

 今回の宿泊はシティ・ヒルトン。今年もJALユーロエクスプレスを利用することにしていたので、バスの発着地であるこのホテルを選んだのだ。ホテルにはあらかじめ到着が23時過ぎになることは伝えておいたので(これもクアラルンプールでの反省から)、ここでも不安はない。遅い時間のチェックインにもかかわらず、フロントのスタッフはとても気持ちのいい応対をしてくれた。案内された部屋はブラウンとグレーを基調としたちょっと斬新なデザイン。なんと、テーブルの上にはウエルカムシャンパン! わぁ〜い♪ しかし、すっかり氷が解けてしまっていたので、今日はやめておいて、明日にでも氷を追加してよく冷やしてからいただくことにした。

シティ ヒルトンに宿泊します
ウエルカムシャンパン!
トリュフは強烈にアルコールがきいてます ライティングデスク
部屋の入り口方向
ミニバー
バスローブとスリッパは備え付け バスルーム
アメニティ

 とりあえず、時間も時間なので、ネット接続の確認だけしてさっさと寝よう、と思ったのだが…繋がらない。あれこれ試してみたけどやっぱりダメ。出発の数日前になってたまたまネットで検索して見つけたサイトで「スイスのモジュラーは形状が違うことが多く、アダプタが必要。また回線もデジタル回線のところがあり、そのまま繋ぐとPCの内蔵モデムを破壊してしまう恐れがあるので注意」との記述を見つけ、スイスでの接続には一抹の不安を抱いていたのだが(一応、スイス仕様のアダプタとモデムセーバーは持参した)、まさかここで繋がらないとは… まあ、3日間くらいは仕方ないか、と諦めて、明日に備えて寝ることにする。明日は午後からJALエクスプレスでヘレンキームゼー城に行くので、午前中は頑張って早起きして、市内を散策してこよう。





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