サンモリッツへ移動

 昨夜のマッサージと湿布が功を奏したのか、筋肉痛になることもなかった。今日は12時までは部屋が使えるので、それから駅に向かい、12時台の電車でサンモリッツへ移動する予定。時間はたっぷりあるのでのんびりと仕度してレストランへ足を運んだ。

今朝もハムとチーズの朝食

 チェックアウトを済ませて、フロントの女性の笑顔に見送られてホテルを後にする。駅までは近いのでスーツケースを引きずって歩いていく。途中で昼食用のパンとミネラルウオーターを買い、駅のホームへ。時刻表や駅構内の案内図などが見やすく、これなら初めての観光客にも安心、という感じ。まもなく、私が乗る予定の電車の前に発車する氷河急行が入線してきた。数日後には私もこの電車に乗るんだ、と思うとなんだかわくわくする。氷河急行を見送り、次にやってきた電車に乗り込む。事前にチェックした情報によると、クールからサンモリッツ方面に向かう場合には、進行方向右側の席を陣取ればちょうどあの、ラントヴァッサー橋を通過する際に橋の様子がよく見える、とのこと。幸い空席はたっぷりあったので右側の席を確保し、さあ、いよいよサンモリッツまでの2時間の列車の旅の始まり!

クール駅の時刻表 行き先も書いてあってわ
かりやすい
駅構内の見取り図もあります 氷河急行が停車してました
私が乗るのは普通列車 車内のテーブルには路線図 よく見ると標高も書いてあります
車内で昼食 しばらくはこんなのどかな風景が続きます この路線の名物、ラントヴァッサー橋は水面
から65メートルの高さのアーチ橋です。なんと
今から100年も前に作られたものなんです。
ガラス越しなのでこれが限界… たくさんのトンネルを抜けて、ますます険しい
山中に入ってきました
サンモリッツ駅に到着です
このスロープを降りたところでホテルのスタッフ
が出迎えてくれて、ホテルまで車で送迎して
くれました。

 クールを出発して約2時間後、サンモリッツに到着。ここは標高1775m、クールの標高が583mだったので、約1200m登ってきたことになる。高地なのでかなり涼しく、念のためバッグに入れておいた上着を着込んだ。ホームのスロープを下りていくと、ホテルの名前を書いたプレートを持ったスタッフがいて、目が合った瞬間ににっこり微笑んで私の名前を呼んでくれた。これにはびっくり。ホテルは駅からも近いので歩いていくようかな、と思っていただけに、この出迎えは嬉しかった。しかし、平面の地図で見たのではわからなかったけれど、ホテルは高台の上にあり、とてもじゃないけど、この重いスーツケースを引きずって歩ける場所ではなかった。チェックインを済ませて案内された部屋は、シンプルだけど可愛らしい造りで、窓の外にはサンモリッツ湖が見える最高のロケーション。さっそく窓を開けて思いっきり外の空気を吸い込んだ。確かガイドブックか何かに「サンモリッツの空気はシャンパンの空気。ここに来たらまずは深呼吸を!」って書いてあったっけ。このひんやりとして、きりっと引き締まった空気は最高のごちそうかもしれない。ここで過ごす5日間がますます楽しみになってきた。

カールトンホテルに宿泊します。 クローゼットの中
このドレッサーは便利!
ベッドが狭いのが玉に瑕… ライティングデスク
ウエルカムフルーツ
レイクビューの部屋です。 窓からの景色
ずっしりと重いルームキー バスルーム
バスローブとスリッパがありました アメニティ各種

 到着した時には青空だったのに、日が暮れてしばらくすると急に空に黒い雲が広がってきた。今にも雨が降り出しそうだ。そこで、今日は外に出るのはやめてホテルのレストランで夕食をとることにした。レストランのスタッフは最低でも4ヶ国語を自在に操る、感じのいい男性(レストランに入ってくるお客さんの国籍を一瞬にして判断し、ドイツ語、イタリア語、フランス語、そして英語で応対してくれる)。せっかくなのでビールではなく、スイス産の白ワインをグラスでいただくことにして、サンモリッツの素敵な風景に乾杯! メニューはドイツ語でよくわからなかったので(苦笑)、無難そうなトマトとモッツァレラチーズのサラダとニョッキにした。ホテルのレストランということもあり、その値段にはちょっとびっくりしたけれど、そこそこおいしくいただいた。何よりもスタッフの応対がとってもスマートで、私のような日本人女性の一人旅というちょっと変わった客にも温かく接してくれるのが嬉しかった。そして、会計を頼むと部屋番号を言ったわけでもないのに、伝票に部屋番号と名前があらかじめ入っていたのには驚いた。…どうしてわかったんだろう…?(恐らくこのホテルに一人で滞在してる日本人の女は私だけだったと思われるけど…)

雨が降ってきてしまったのでホテルのレストラ
ン「Tschine」で夕食
グラスワインをいただきました
(CHF10/約920円)
トマトとモッツァレラチーズのサラダ
(CHF26/約2390円)…高い…(汗)
アスパラガスとトマトのニョッキ
(CHF24/約2200円)

 部屋に戻ってくるとベッドのターンダウンが済んでいた。今日は移動で疲れたし、今は雨も降っているので、明日はとりあえず、市内を散策してみようかな?

ターンダウン後のベッド トリュフがひとつ添えられていました




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