八田をゆく



八田宗綱・知家の本領「八田」についての一考察

                  
                              小野寺 維道 2022.6



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終章 おわりに

参考文献一覧




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 今回の考察は「八田」という地名を論拠として、笠間市八田と八田氏の関連を中心に述べてきた。しかし、これを結びつける史料は何もなく、同族の宇都宮一族の動静と地名や地勢から可能性を示したものでしかない。しかし八田氏の本領は笠間市大橋八田にあったという思いは決して止まないのである。今後のさらなる研究調査が待たれる。

 


                 
 
新善光寺跡
(笠間市平町)
八田知家の七男朝勝(解意阿観鏡上人)が宍戸の地1239年に開基し、宍戸義長が1595年、海老ヶ島へ転出するのに伴い、筑西市松原へ移転した。
  【参考文献一覧】
角川日本地名大辞典 8 茨城県 角川書店 昭和 58

角川日本地名大辞典 9 栃木県 角川書店 昭和 59

茨城県の地名  日本歴史地名大系第 8 巻 平凡社 1982
重要遺跡調査報告書U茨城県教育委員会 1985

茨城県史料 近世地誌編 昭和 43

茨城県鎌倉・室町人名事典 安田元久新人物往来社昭和 60

笠間市史 上巻  笠間市史編さん委員会 平成5年

笠間市史 地誌編 笠間市史編さん委員会  平成 16

新笠間市の歴史 笠間市史編さん専門委員会 平成 23
笠間城記 久保整伯 茨城県令写 1877
大宮町史  大宮町役場 昭和 52 年

出島村史 出島村史編さん委員会 昭和 46
常北町史 常北町史編さん委員会 昭和 63
景観にさぐる中世 変貌する村の姿と荘園史研究 服部英雄 新人物往来社 1995
常総の歴史 4 崙書房 1989

  八田知家考−系譜的研究雨谷昭
  成立期常陸小田氏の研究と現状 糸賀茂男
中世常総名家譜 上下巻 石川豊 暁印書館 平成3年
中世史研究叢書 常陸中世武士団の史的考察 糸賀茂男 岩田書院 2016

中世宇都宮氏−頼朝・尊氏・秀吉を支えた名族− 栃木県立博物館 2017
中世宇都宮氏 一族の展開と信仰・武芸 江田郁夫編 戎光祥出版 2020

茂木文書の世界 ふみの森もてぎ開館3周年記念特別展 茂木文書研究会 茂木町教育委員会 令和元年
八田知家と名門常陸小田氏 −鎌倉殿御家人に始まる武家の歴史−土浦市歴史博物館 2022
常陸平氏 シリーズ・中世関東武士の研究第 16 巻 高橋修編著 戎光祥出版 2015

下野宇キ宮氏の成立と、その平家政権下における存在形態 野口実 2013

東国に下った仏教者と在地武士-親鸞・忍性と宇都宮氏の一族- 野口実 2018

常設展示解説 茨城の歴史をさぐる 茨城県立歴史館 平成 4
下野・宇都宮一族 七宮A三 新人物往来社 2006

常陸国南郡惣地頭職の成立と展開 網野 善彦 茨城県史研究 11 1968

茨城の歴史的環境と地域形成 地方史研究協議会 平成 21
  「常陸守護」八田氏再考−地域間交流と領主的秩序の形成高橋修 
鎌倉・室町人名事典 安田元久編 新人物往来社 昭和 60

親鸞聖人を訪ねて https://www.shin.gr.jp/shinran/ 真宗教団連合

余湖くんのお城のページ http://yogokun.my.coocan.jp

  
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