スリランカの旅Y



マータレー



(Top) (Next) (Back)



ダンブッラの次はマータレーという町。
それほど観光化されてなさそうで
落ち着けそうな町だったから
ここに決めたのだ。


マータレーの町

宿に荷物を置いてマータレーの町を歩きまわる。
マータレーは埃っぽい地であった。

ガイドブックに付いている地図を見てキョロキョロしてると
親切にも "Can I help you?" などと声をかけてもらえる。
きっと日本人は珍しい存在なのだろう。


この町の近郊にはアルヴィハーラという寺院がある。
そこへ行ってみることにした。



マイクロバスに乗る。 超満員な上に暑い。汗たらたら。

寺院に到着。
白い衣装の人が大勢いる。
寺院の中も外も人で溢れていた。
マイクを持った僧侶が大勢の前で何か話し出した。

大声を出してとび回っている子供たちは、この後、静かにするよう注意されていた。


出口付近を歩いていると、一人のおじさんが話し掛けてきた。
おじさんに話し掛けられるのはスリランカでは普通にあること。
そして少し話をした。

話をしていると、アーユルベーダーの話になった。
「この近くに伝統的なマッサージをするところがあるんだ。」
  「伝統的なマッサージって、アーユルベーダーの?」
「おお、そうだ。 興味があれば連れてってやるぞ。」

  - アーユルベーダー、やってみたい。 -

  「そこって、遠いの?」
「すぐ近くだ。」
  「でもお金いくら位?」

「無料だ。 でもマッサージの後はアーユルベーダの薬を買わなくてはならない。 もちろん、気に入らなければ買う必要はない。」

  - 本当かなぁ。 怪しい。 -
  - でも、怪しくてもボッタクリでもいい。
             アーユルベーダをやるいいチャンスだ。 -
  「連れてって!」
「じゃ、行こうか。」

オヤジさんはトゥクトゥクを止める。
  「え、トゥクトゥクを使うの? 近いんでしょ。」
「ああ、近い。 トゥクトゥクに乗ったらすぐだ。」
  - 近いって言ったのに...。 ま、いいか。 -

トゥクトゥクでかなりの距離を走った。

どのくらい走っただろうか。
木々の生える大きな庭(?)に到着。

トゥクトゥク料金を払おうとすると、おじさんがそれを止めた。 おじさんが代わりに払ってくれるようだ。
おじさんは庭(?)で出迎えた人に何かを言って、再びトゥクトゥクで帰って行く。
  「サンキュー。」
有難い。...けど、何か騙されているのだろうか。或いは、あとでアーユルベーダー店からキックバックを受取るのだろうか。
いずれにせよ、アーユルベーダーを経験するチャンスには違いない。
おじさんに大感謝である。


ここの人(自称ドクター)が庭の木や草の説明をする。これらはアーユルベーダーの薬草であった。
ハーブ茶を出してもらった。飲み終わっていよいよアーユルベーダー・マッサージに移る。
  - あのオヤジさん、マッサージは無料だと言ってたけど...。 -
  「いくらですか?」
「1000ルピー。」
やはり有料なようだ。
値切ることを考えた。 しかし値切った為に手を抜かれたらそれは困る。 折角のアーユルベーダーなのだから。 ここは敢えて値切らなかった。
マッサージが始まった。 薬草オイルを塗られる。 マッサージは痛いものではなく、快適。

マッサージが終わると、今度はアーユルベーダーの薬のセールスに移った。

マッサージが有料だったので買うような義理はないと考えたが、結局買い込んでしまった。

買い終わった後で、ここの人が、いい匂いのする線香を土産としてプレゼントしてくれた。 さらに帰りは車でアルヴィハーラ寺院まで送ってくれた。 そこまで親切にしてくれるとは、きっと大分ぼられたような気になる。



そのあとアルヴィハーラ寺院からマータレーに戻った。


また町を歩き回った。 メイン通りは2つ。 それから道を逸れると、面白い通りになる。 そこでは人々の生活が見えた。 牛がゴミをあさる田舎の風景があった。

マータレーはヒンズー寺が多い。イスラムのモスクもある。キリスト教系の"学校"らしきものもあった。

観光地ではないから話し掛けてくる人々は下心の無い安全な人々だった。(物を売るなどのビジネス・ネゴはなかった。)



マータレーで一泊。
翌朝はキャンディーに向かう。
キャンディー行きのバス停は宿から少し遠い。 バックパックを背負て歩くと一層遠く感じる。 それでもトゥクトゥクを使うことは考えなかった。 お金の節約の為ではあるがそれより何より、マータレーの町ではいろんな人々の笑顔に会えるから、トゥクトゥクを使ってバス停へ行ったらもったいない。



バスに乗って、キャンディーへ走っていった。




(NEXT)

大観光地・キャンディー





(旅の途中で Top Page)

Copyright© Masa M.