“市民派”中田宏横浜市長の“ダーティーな素顔”
「市長は全部知っていた」 横浜市脳血管医師異動問題 公開口頭審理で証人証言 『神奈川新聞2005年12月27日付』(2006.1.14)
http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/05-12/051227kanagawa-noukekkan.pdf
【松岡さん側証人の証言】
《二〇〇二年秋から二年近く、中田宏市長に直接会ったりメールで情報を入れており、市長は問題を全部知っている》
《中田市長は「ひどいな、そんなことをやっているのか」と驚いていた》
《「話が複雑でついていけません。岩崎栄先生(現病院経営局長;引用者注、厚生労働省関連の財団法人出身で、中田市長が任命)にすべてを任せて指示に従います」がラストメールだった》
《「市長の行為は、すべてを伝えた者に対する裏切りだと思う」》
参考資料
■横浜市立大学の未来を考える『カメリア通信』第36号(2006.1.12)
■“市民派”中田宏横浜市長の“ダーティーな素顔” 「一楽重雄: 松岡滋子先生不当人事不服提訴 第1回口頭審理傍聴記」 横浜市立大学の未来を考える『カメリア通信』第36号(2006.1.10)
■最近の動き 横浜市脳血管医師異動問題 「市長は全部知っていた」ほか 「脳卒中から助かる会」(2006.1.8)
「市長は全部知っていた」 横浜市脳血管医師異動問題 公開口頭審理で証人証言 市側は「医師の原因」指摘 『神奈川新聞2005年12月27日付』
横浜市立脳血管医療センター(磯子区)の元神経内科医師で現在は市衛生局保健政策課に勤務する松岡慈子さん(45)が、市の人事を不当として市人事委員会に審査請求していた件をめぐり二十六日、公開による口頭審理が同市内で行われた。松岡さん側証人の同センター女性医師は「二〇〇二年秋から二年近く、中田宏市長に直接会ったりメールで情報を入れており、市長は問題を全部知っている」と証言した。 (春名 義弘、安本 幹夫)
女性医師によると、松岡さんと女性医師は〇二年十一月、松岡さんと中田市長の共通の知人を通じて市内で初めて会った。病院や医療介護などテーマを決めて、勉強会を開くなど、計三回におよんだという。「医療改革をしたい」と港湾病院の民営化などの話をしたとしている。
同月から市長の側近を通じてメールでやりとりを開始。医療過誤や同病院の問題点すべてを知らせたところ、中田市長は「ひどいな、そんなことをやっているのか」と驚いていたという。〇三年いっぱい情報交換は続いたが〇四年八月、市長からの「話が複雑でついていけません。岩崎栄先生(現病院経営局長)にすべてを任せて指示に従います」がラストメールだったとしている。
その後、松岡さんは〇五年四月に現部署へ配転となったが、女性医師は「市長の行為は、すべてを伝えた者に対する裏切りだと思う」と批判。さらに市が証人として申請している同センターの理学療法士について、診療報酬請求の仕方に疑義があると説明した。
一方、市側の証人で〇四年三月まで同センターに勤務していた男性医師は「松岡さんの異動は、言葉の暴力で、医師や看護師とのコミュニケーションがとれない状態を招いたのが異動の原因」と指摘した。
男性医師への反対尋問では、同医師が同センターの事務セクションから依頼を受け、陳述書を作成し、人事委に提出したと証言した。同医師は今年八月ごろ、元勤務先である同センターの看護部に行き、転記するための内部資料を探し、看護師から入手したと発言。公文書管理のずさんさが問われそうだ。この日の口頭審理では計八十席用意された傍聴席がすべて埋まり、新たな問題が指摘されるたびに批判や同調の声が上がるなど関心の高さを表していた。